第7章
この章の登場人物
白井 グルメウイーク記者
キリ(キリ) キリカフェオーナー
ぷるぺら母(未定)
__BGM__
ば
「やっぱりこっちは結構寒いね コート着てくればよかった・・・」
キ
「あの状況じゃ選んでる暇もなかったし あのあたりがぷろぺらさんの家なんだけど
あいつらが先回りしてる可能性があるから そこの交番で住宅地図を見せてもらおう」
ば
「そっか! 住宅地図には名前が書いてあるんだよね 名前がわかれば家に電話が出来る」
キ
「まさか盗聴まではされて無いと思うけど・・・」
ば
「なんかドキドキしてきた 火曜サスペンスみたいだね」
キ
「だといいけど・・・主役が殺されたりしないからね・・・ドラマは」
__BGM__
ば
「意外に簡単に電話番号がわかったね・・・じゃあかけてみるね
あっ・・・もしもし西沢さんのお宅ですか?私田中って言うんですが お嬢さんの件で
えっ? 旅行に行ってる? 実は・・・大変言いにくいんですけど ひょっとすると
お嬢さんがある事件に巻き込まれてるかもしれないんです それでお電話しました
はい 詳しいことは電話ではちょっと・・・携帯電話をお持ちでしたらそちらへ
ただし 家の中ではかけないで下さいね 盗聴されてる恐れがあるんです・・・」
キ
「お母さん 何か言ってた?」
ば
「旅行先からいつもなら電話をするそうなんだけど 今回は無いから変だって・・・
あっ・・着信だ・・もしもし はい そうです・・・・ じゃあ11時に
喫茶まるもで・・・出来ればタクシーを2回乗り換えてください
では お待ちしてます・・・」
キ
「なかなか冷静な指示だね やるじゃない」
ば
「うまく撒いてくれるといいんだけど・・・」
__BGM___
ぷろぺら母
「田中さん? どうも あずさの母です・・・娘は大丈夫なんでしょうか?」
ば
「多分・・・いえ!きっとご無事ですよ すいません突然驚かせてしまって・・・」
母
「ちょっと最近様子が変だったんですよ それに変な人たちが近所をうろつくようになって
一体どんな事件に巻き込まれてるんですか?娘は・・・」
キ
「まだはっきりとしたことは分らないんですが・・・ある大きな組織に狙われているかも
しれないんですよ・・・あずささん」
母
「そんな・・・娘が一体何をしたって言うんですか! すいません・・・取り乱し
ちゃって・・・」
キ
「実は・・・ある男性とお付き合いされてるんですが その事はご存知だったでしょうか?
その男が ある組織の重要なポストについていて あずささんはその事で
知ってはいけない何かに触れてしまった・・・それで・・・」
母
「娘が誰かと付き合ってたなんて・・・そんな素振りはまったくなかったです!
ただ・・・時々部屋で誰かと喋ってるような・・・そんな事はありましたけど」
ば
「あずささんの親しいお友達とか教えていただけないでしょうか? ひょっとしたら
何か相談とかしていたかも?」
母
「2~3人親友が居たと思います・・・電話番号とかは多分あずさの部屋に行けばわかる
とおもうけど・・・」
キ
「きっとボクたちがお嬢さんを見つけますよ! どうか御心配なさらずに」
母
「警察には・・」
キ
「多分言っても無駄だと思いますが・・・一応捜索願を出されたほうが懸命だと・・・」
母
「何でこんな事になったのかしら・・・最近お仕事も順調だって喜んでたのに・・・
夜勤も文句も言わずに・・・あんなに頑張ってたのに・・・なんで・・・」
ば
「お母様・・・大丈夫ですよ! 私たちが必ず・・・きっと見つけますから・・・」
__BGM__
キ
「言えなかった・・・東尋坊から落ちたなんて・・・」
ば
「言えるわけ無いよ!・・・お母さん泣いてたね・・・ぷろぺらさんって
すごく頑張りやさんなんだ・・・なんでこんな事になちゃったんだろ・・・」
キ
「まだ死んだって決まったわけじゃないよ! 遺体だって見つかってないんだ
きっと生きてるよ・・・そう信じよう ボクらが信じてあげなきゃ・・・
お母さんが可哀そう過ぎる・・・」
ば
「そうよね! 彼女は生きてる! そうだよ・・・生きてる・・・私にはわかる・・・
あっ・・メールだ! お母さんからよ 友達の電話番号と住所が書いてある」
キ
「よし!すぐに会ってみよう 何か分るかも・・・」
ば
「まずはこの猫山さんて人から・・・出てくれるといいんだけど・・・
よし 繋がった もしもし・・・」
__BGM__




