第6章
この章の登場人物
白井 グルメウイーク記者
キリ(キリ) キリカフェオーナー
キワミ(キヮミん)ぷろぺら有人
男 未定
男2未定
__BGM__
キ
「キワミさんいい人だったね 写真まで持ってきてくれたし・・・」
ば
「どこがいい人よ! 酷いことばっかり言ってたじゃない!」
キ
「そうかなぁ・・・それよりツイッターの方の動きはない?」
ば
「うん・・・反応があったのはキワミさんだけだよ・・・あっ・・キワミさんからDMだ
えっと・・今日はゴメンね酷い事言って 幸せそうなカップルを見てると意地悪したく
なるの それよりさっきから家の外に変な人たちが居るのよ・・・怖いなぁ・・・
って書いてある なんだろう? 大丈夫かな?」
キ
「一度電話した方がいいよ ひょっとして彼女をトラブルに巻き込んだんじゃないかな?」
ば
「今かけてるんだけど・・・繋がらないよ まさか何かあったんじゃ?」
キ
「彼女が言ってたソミスが入ってる組織って言うのが気になるな・・・
いったいどんな組織なんだろう?」
ば
「そういえば放送で時々変な歌を歌ってたよ・・・何だったかな・・・フリー・・・」
キ
「まさか! その名前は口にしないほうがいい! ソミスは放送で言ってたのかい?
その名前を」
ば
「ええ・・・ そんなヤバイ事なの?」
キ
「放送で言えるなんて ひょっとしたらかなり重要なポストに居るんじゃあないかな?
ぷろぺらさんはそれを知ってしまって消された・・・だったら・・・・」
ば
「だったら? まさか・・・このまま手を引くっていうんじゃないでしょうね?
わたしは嫌よ!このままにしておくなんて・・・絶対真実をみつけなきゃ」
キ
「相当危険だよ・・・それでも平気?」
ば
「キリさんが嫌なら わたし一人だってやるわ!」
キ
「そこまで覚悟してるなら・・・わかったボクも協力するよ 最近ちょっと暇を
もてあましてたところだ」
ば
「よかった・・・一人でやれよって言われたらどうしようって思ってた・・・」
キ
「ばかだなぁ・・・女の子ひとりに押し付けて帰るなんて出来ないよ」
ば
「あっ・・・キワミさんから電話だ! はい もしもし大丈夫ななの? いまどこ?」
キワ
「ヤバイことになってるのよ! あなたたちも早く逃げて! わたしは拉致されそうに
なって思いっきり逃げたのよ こうみえて陸上やってたんだ
いま港の倉庫に居るの・・・わたしの事は大丈夫!それよりそっちにも行くはずよ
あいつら私の行動を見張ってたみたい あっ・・・人が来た!切るね」
ば
「キワミさん!・・・切れた・・・」
キ
「彼女なんだって?」
ば
「組織がこっち来るから 早く逃げてって・・・そう言って・・・」
キ
「すぐここを出よう! 君の会社の車を使わせてもらおう・・それとこのPCも持って
行こう・・・」
ば
「どこへ行くの? こんな時間から」
キ
「もちろん長野さ 何かわかるかもしれない」
ピンポーン(チャイムSE
キ
「くそっ!もう来たみたいだ・・・どうする?」
ば
「隣が空き家なの・・・ベランダからそっちへ行けば・・・」
キ
「よし!君は先に行ってるんだ ボクが奴らを引きつけておく 早く行くんだ!」
ば
「わかった・・・大丈夫なの?」
キ
「大丈夫 いい考えがある 早く行って・・・・」
ドンドンドン(ドアを激しく叩く音SE
キ
「はーい 今開けます どちら様?」
男
「お届け物ですよー あっ・・開いた! くそっ!ドアガードかけてやがる! 開けろ!
おいカッター出せ ノロノロすんな!」
男2
「開きました! ヤロウなめやがって・・・・どこへ隠れやがった・・・」
男
「トイレもクローゼットも探せ! 絶対に居るはずだ 何せマンションの10階だからな」
男2
「全然見つかりません まさかベランダとか・・・あっ!隣との間のボードが割れてる」
男
「隣へ逃げやがったのか? そっちも探せ!」
男2
「ダメです・・・もぬけの空です こっちに居る間に逃げたようで・・・」
男
「すぐ追え! まだそんなに遠くには行ってないはずだ!」
__BGM___
ば
「まだドキドキしてる・・・大変なことになっちゃったね」
キ
「まさかこんなに早くアッチが動くなんて・・・でもこれでソミスが動いていることが
わかった やっぱりぷろぺらさんは殺されたんだ」
ば
「警察にいった方がいいのかなぁ・・・」
キ
「いや これが例の組織なら警察幹部にもメンバーが居るはずだ 向うの思う壺だよ」
ば
「私たちだけでやるしかないのね・・・出来るかしら?」
キ
「出来なきゃ・・・終わりさ」
__BGM___(ジャズ