第4章
この章の登場人物
白井 グルメウイーク記者
キリ(キリ) キリカフェオーナー
ウエイター(Mrマーズ)
ソミスのニセラジオ
ソミス (ソミス
ぁずにゃん(??)
風の音(SE
ば
「ここが現場なの? 観光地だっていうからもっと人が多いのかと思ってた・・・
あそこの売店の人の話だと ちょうどこの看板の所から落ちたんだって言ってたね」
キ
「あの売店はボランティアで自殺志願者の相談なんかもやってるんだ パトロールとか
もしてくれてる だけどカップルなら安心だから気にも止めてないよね」
ば
「こんな高い所から落ちたら・・・助からないよね? 2人はどこにも寄らずに
ここに来たのかなぁ 食事とかしてないかな?」
キ
「そうか! あんな白いスーツ着てたんだから 立ち寄った店の人はきっと覚えてる!
この近くで行きそうな所は・・・レストランが2軒に ガソリンスタンドかな
とにかく行ってみよう」
__BGM__
キ
「ここが最後に店だよ やっぱりどこにも寄らずに現場に行ったのかも・・・」
レストラン(SE
ウエイター(火星人)
「いらっしゃいませ」
ば
「あの・・・ちょっとお聞きしたいんですけど・・・昨日のお昼ぐらいに白いスーツを
着た男の人が女性連れで来なかったでしょうか」
ウエイター
「白いスーツ?・・・あっ いらっしゃいましたよ ちょっとボーイッシュな感じの
かわいらしい女性の方と一緒に」
キ
「それだっ! 良かった で どんな雰囲気でした?」
ウエイター
「まあ・・・別に普通でしたけど・・・女性の方はすごくはしゃいだ感じだったかな?」
キ
「女の人の声覚えてますか?」
ウエイター
「ええ・・・なんていうのかなぁ・・・萌え声っていうやつですかね かわいい感じ」
ば
「ぁずにゃんだ! きっとそうよ・・・ここに録音ファイルがあったら・・・」
キ
「すぐに取りに行こうよ 乗りかかった船だ!」
ば
「じゃあすぐに車を出して ワトソン君!」
キ
「・・・・・・また人格変わってる」
___BGM___
キ
「へー・・結構キレイ好きなんだねー 」
ば
「あんまりあっちこっち見ないでよー 男の人なんか入れたの初めてなんだから」
キ
「あっ・・・ゴメン それにしても良い所に住んでるんだね 家賃高いでしょ?」
ば
「そんなでもないよ・・・わたし車持ってないから駐車場代かからないし
吉祥寺で8万円ならこんな感じだよ」
キ
「えーーー! 8万もするんだ お給料たくさん貰ってるんだねー」
ば
「全然!家賃と生活費でほとんど無くなっちゃうよ・・・あった!このファイルだ
ちょっと待って 今スピーカーから音出すから」
___ソミらじ___(SE
:
:
:
そ
「まあ・・・アレですよ 落ち着いたらこんなラジオやってらんないですよ・・・
こんな悪ふざけしかやらないラジオなんて できるわきゃないですよ
やってみようか? FMっぽいラジオを・・・
中大兄皇子FM This program is brought to you by 田中角栄・・・
なー ほらー できるわー 万人に向けて放送する気なんて一切無いですから・・
というわけで ソミスです・・・えー今日は珍しくゲストが来てくれるということで
・・・ぁずにゃんです
あ
「あ・・・どうも・・・初めましてかな? ぁずにゃんです
今日はぁ どうしてもソミスさんとお話がしたくてぇ 来ちゃいました!
あー でも・・・何話ていいのかわからないよぅ」
そ
「どうだー おまえら感謝しろよー こんなゲストめったにこないぞー
おれの 大嫌いな萌え声呼んでやったぞー」
あ
「わたし・・・萌え声とかじゃないですからー・・・
えっとー ソミスさんはー 付き合ってる人とか居ないんですかぁー
嫌だ・・・わたし何聞いてるんだろう!」
そ
「居たら こんな放送とかやってねーわな
あれ・・・なんかスカイプの調子が・・・もしもーし・・・
あらら・・・落ちちゃった・・・
という事で ぁずにゃんでしたー」
ば
「録音ファイルはこれだけなんだけど・・・」
キ
「間違いないよ この声だった・・・やっぱりぁずにゃんと ぷろぺらさんは同一人物
だったんだ 後はこの声をあのレストランの店員に聴かせれば落ちた人物かがわかる」
ば
「できれば違ってて欲しい・・・」
キ
「じゃあ これからすぐ行こうか?」
ば
「今 着いたばっかりじゃない・・・それにもう遅いし・・今日はゆっくりして明日に
しない?」
キ
「そうだね・・・ずっと運転してたから ちょっと疲れてるかも・・・
近くにホテルとかある?」
ば
「リビングのソファーで良かったら・・・ここに泊まって行けば?」
(心の声)
{きゃー・・・わたし何言ってるんだろ・・・まだ会ったばかりの人を泊めるとか
でもキリさんいい人だし・・・変な事とかしないよね? って、何考えてるの?}
__BGM__
ば
{でもそんな心配もまったく関係なく 二人ともすぐに眠ってしまって・・・
朝目が覚めた時は なんだかちょっと寂しいような・・・そんな感じがしてたっけ}