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ぷろぺら殺人事件  作者: ハイダウェイ
15/16

第15章

この章の登場人物


白井ばにぃ グルメウイーク記者

中野外務大臣(未定)フリー・トマソン日本支部長

ソミス(ソミス)

あずさ(ぷろぺら)

隊員B(未定)DNP隊員

中野

「クソッ!・・・もう少しだったのに・・・その車に乗れ!」


「痛い!何すんのよ!」


中野

「お前という人質が居れば 警察も下手なことは出来んからな・・・ 

 この爆弾のスイッチを押せば大惨事になる ん?・・・なんだ? 何で女が乗ってる?」


「彼女は関係ないでしょ! ここで降ろしてあげて! 病人なのよ」


中野

「何だか分らんが人質は多いにこした事は無い 運が悪いと思って道連れになって

 もらおう」


「バカなこと言わないで! 彼女は瀕死の状態を助けられて やっと歩けるように

 なったのよ! なんでもう一度死ななきゃならないの? 人質は私だけで

 充分でしょ!」


中野

「静かにしてろ!・・・わしだ中野だ 作戦は失敗した 一先ず出直して

 次の作戦に移る ボートを水晶浜に着けろ・・北に向かう 

 そうだ・・・人質を連れているから奴等も手出しは出来ん」


「北って・・・・まさか?」


中野

「そうだ 経済的に困窮こんきゅうしている彼らにとって 我々が送っている石油は

 咽から手が出るほど欲しいものだ 逆らうことなど出来んわけだ」


「そんな事やってたの! 日本を裏切ってたのね!政治家のくせに・・・」


中野

「バカな国民に感謝しなきゃな はははっ よし着いた 降りるんだ!」


「この人はいいでしょ ちゃんと歩くことが出来ないんだから!」


中野

「お前も降りるんだ! 来い! フラフラ歩くんじゃない!」


「彼女は記憶喪失なの! 言葉もはっきり分ってないのよ 足手まといになるだけでしょ?

 開放してあげて!」


中野

「そういう事なら・・・ここで始末しておいてやる・・・」



「中野さん・・・お久しぶりです・・・」


「あなたは!・・・どうしてここに?・・・・・・地下施設に居るはずじゃ・・・」


中野

「おお ソミスじゃないか 今までどこに居たんだ 連絡もせんと」


「DNPに監禁されてまして・・・腕時計の無線で浜にボートが来るって聴いたんで

 ちょっと逃げ出してきました  警備の連中が一斉に居なくなったんでね・・・

 何かあったんですか?」


中野

「お前には言ってなかったが・・・今日 原発を破壊する計画だったんじゃ

 DNPに阻止されてしまったが・・・とりあえず 北に一度逃げて次の計画に移る」


「わかりました・・・ところで・・・この女たちはどうします?」


中野

「向うに着くまでのお守りだ こっちの女は役に立たんからここで始末していく」


「その仕事私にやらせてもらえませんか? こいつ東尋坊で殺すつもりだったんですよ

 自分から海に落ちたんで てっきり死んだものだと・・・

 自分の不始末は自分でつける・・・それが俺の主義なんですよ」


中野

「まあ いいだろう わしも殺生はあまり好きじゃない お前に任せよう」


「じゃあ ちょっと銃をお借りして・・・」


中野

「貴様!何を・・・・」


銃声パーン


「悪いな・・・間違って 引き金を引いちまったよ」


中野

「おまえ・・・・裏切ったのか?・・・なぜこん・・・な・・・こ・・・・・・」


「ソミス・・・助けてくれたの?」


「同じ女を2度も殺せるかよ・・・あずさ・・・生きてたんだな・・・良かった」


「彼女は記憶を失ってるの・・・事故現場から20キロも離れた場所で救助されたのよ

 生きていたのが奇跡だわ」


「じゃあ・・・彼女のこと頼んだぜ・・・」


「あなたはどこに行くの?」


「やり残したことが多すぎてよ・・・ちょっくら片付けてくるわ」


「そんな爆弾持って・・・どこへ?・・・あなたまさか?・・・」


「日本支部のアジトを消してくるだけだ・・・なーに・・・どうせ俺は狙われてる」


「あずささんはどうするの? このままにしておくの?彼女自分から落ちたんでしょ?

 あなたに殺させたくなかったから・・・そんな彼女を置き去りにするの?」


「もう 俺には・・・何も出来ない・・・」


銃声(ライフル音)


「クソっ ボートが近づいてきてる! 早く車に乗るんだ! 走れ!こっちだ!」



銃声(ライフル音)


「きゃー! ソミスさん!」


「あずさ! 大丈夫か?!」


「・・・ソミス?・・・」


「あずささん! 記憶がもどったのね?!」


「さあ・・・行くんだ!」


「あなたも・・・何それ・・・酷い出血・・・あずささんをかばった時に・・・」


「ああ・・・当たっちまったなぁ・・・早く行けよ! あいつらが上陸したら

 これでフッ飛ばしてやる・・・」


「そんな事できない!・・・早く乗って!」


「なあ・・・もう俺は長くはもたない・・・自分で分るさ・・・あずさだけは・・・

 助けたい・・・行ってくれ・・・さあ・・・」


「・・・わたし・・・ここに居る・・・一度死んだんだもん・・・何も怖くない

 彼と一緒に天国へ行くの・・・そしたらきっと幸せになれる・・・

 あっちでやり直すよ・・・二人で」


「おいおい・・・アッチに行ってまで付きまとう気かよ? ウザイから行けよ

 クソッ・・・上陸してきやがった! 早く行かないか! 二人とも!」


__サイレン音___(SE



隊員B

「白井さん! お怪我はありませんか?」


「この人が私たちをかばって・・・あのボートから狙撃されたの」


隊員B

「あいつらは完全に包囲しました 爆弾は?」


「これだ・・・開けるときは・・・この解除ボタンを押してからだ・・・気をつけろよ

 そろそろ・・・限界みたいだ・・・あずさ・・・ありがとな・・・

 今度は・・・一緒に放送できるといいな・・・・じゃあ・・・な・・・・・・」


「いやだ・・・置いて行くなよー・・・連れて行けよ・・・一人にするなよ・・・

 ソミスぅ・・・・・・」

 

挿絵(By みてみん)

 

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