第13章
この章の登場人物
白井 グルメウイーク記者
キリ(キリ) キリカフェオーナー
もら助(mora助)動画配信者
隊員A(未定)DNP隊員
隊員B(未定) :
__BGM&SE車内音__
ば(心の声)
{福井へ向かう車の中は重々しい雰囲気だった わたしは俯いたまま 景色を楽しむ
ことも無く ただカーステレオから流れてくるjazzを聴いていた・・・}
キ
「・・・携帯・・・鳴ってるけど・・・」
ば
「あっ・・・気づかなかった はい もしもし・・・もら助さん?」
も
「今 俺の友達から連絡があって・・・例のお台場に数台のトレーラーと 大勢の人間が
集まってるらしいんですよ・・・そろそろ動き出すんじゃないかな?」
ば
「ありがとう・・・でも もうすでに政府が動き出してるみたいなの・・・
これ以上 深入りしないほうがいいわ・・・」
も
「えー そうなんですかぁ・・・これから面白くなってくるところなのに・・・
まぁ こっちは適当にやってますから・・・また何かわかったら連絡します」
ば
「気をつけてね・・・じゃあ・・・」
キ
「何か動きがあったんだね?」
ば
「そんなこと そっちで調べてるはずよ 民間人を・・・しかも学生を危険に晒すなんて
信じられない!」
キ
「もちろん 彼の家もDNPの隊員が警護をしてるよ・・・
でも 彼に送られた ぷろぺらさんからのファイルが無ければ このテロ計画は
見抜けなかった 政府の力も万全じゃないんだ・・・」
ば
「よくそれで わたしを護るなんて言えたわね」
キ
「君の事は 僕の命に代えても護ってみせる・・・
それより少し眠った方がいいよ 昨日あまり寝れなかっただろ?」
ば
「わたしの事は ほっといてよ・・・ ほっといて・・・」
キ
「わかった・・・でも 君のことが心配なんだよ・・・
さっき言った言葉は 本当の気持ちなんだ・・・君を愛してる
・・・ん?・・・なんだ・・・寝ちゃったんだ・・・おやすみ」
__BGM__
キ
「おはよう・・・着いたよ・・・」
ば
「・・・ここは?」
キ
「DNPの地下施設だよ さあ 降りて・・・」
隊員A
「キリ隊長 お疲れさまでした!・・・そちらの方は?」
キ
「今回の協力者だ 命を狙われているので保護した ゲストルームにご案内して」
隊員A
「そうだったんですか それは失礼しました! では こちらの方にどうぞ・・・」
ば
「凄い・・・こんな施設が・・・地下にあったんだ・・・」
キ
「ここから迎撃ミサイルやレーザー砲で 敵からの攻撃に対応してるんだ
ほら・・・あれがそうだよ・・・そっちは小型潜水艇だ・・・
この施設は国民には知らせていない」
ば
「そんな事 わたしに話していいの?」
キ
「君はボクのこと信じてないって言ってたけど・・・ボクは君を信じてるから・・・
後で君の部屋に行くよ 何か不便なことがあったら 何でも彼に言っていいよ」
ば
「ありがとう・・・」
隊員B
「隊長お疲れさまでした!・・・ところで 例の件なんですが・・・」
キ
「・・・やっぱり そうだったのか・・・わかった 後は君に任せるよ
それと・・・トランクに荷物が入ってるから別室へ運んでおいてくれ・・・
生ものだから丁寧に扱えよ」
隊員B
「わかりました! 明日はどうされます?」
キ
「ああ・・・大臣の視察か・・・行かないわけはいかんよな・・・
中野外務大臣・・・フリー・トマソン日本支部長様の視察とあっちゃ・・・」
__BGM___
キ
「おはよう・・・昨日はよく眠れた? 朝食はここに持ってこさせるから・・・」
ば
「いつまでここに居させる気? こんな地下に閉じ込められてるなんて・・・
監禁されてるのと一緒じゃない! いつ自由になれるの?」
キ
「少なくとも事件が解決するまでは ここに居て欲しい 君を危険に晒したくないんだ」
ば
「じゃあ 事件はいつ解決するのよ? 明日? 明後日? それとも来週?」
キ
「やつらが動き出せば一網打尽に出来るんだ・・・それまで・・・」
ば
「そんなの嫌よ!わたしは直ぐにでもここから出たいの! 車だって会社のなんだから
返してもらうわ! さあ そこをどいてよ! わたしの自由でしょ?
わたしの命をどう使おうと!」
キ
「わかった・・・でも・・・今日一日待ってくれ・・・外務大臣が美浜を視察に来る
彼の動きを見張らなきゃいけないんだ・・・それまで待ってって欲しい・・・」
ば
「・・・わかった・・・わがまま言ってごめんなさい・・・こんな所にいちゃ頭が
変になっちゃいそうだったの・・・あなたが大変なのは分ってる・・・」
キ
「・・・リル・・・」
ば
「初めて 名前で呼んでくれたね・・・気をつけて・・・」
キ
「ありがとう・・・じゃあ 行って来るよ・・・」
___BGM__