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ぷろぺら殺人事件  作者: ハイダウェイ
13/16

第13章

この章の登場人物


白井ばにぃ グルメウイーク記者

キリ(キリ) キリカフェオーナー

もら助(mora助)動画配信者

隊員A(未定)DNP隊員

隊員B(未定)  :

__BGM&SE車内音__


ば(心の声)

{福井へ向かう車の中は重々しい雰囲気だった わたしは俯いたまま 景色を楽しむ

 ことも無く ただカーステレオから流れてくるjazzを聴いていた・・・}


「・・・携帯・・・鳴ってるけど・・・」


「あっ・・・気づかなかった  はい もしもし・・・もら助さん?」


「今 俺の友達から連絡があって・・・例のお台場に数台のトレーラーと 大勢の人間が

 集まってるらしいんですよ・・・そろそろ動き出すんじゃないかな?」


「ありがとう・・・でも もうすでに政府が動き出してるみたいなの・・・

 これ以上 深入りしないほうがいいわ・・・」


「えー そうなんですかぁ・・・これから面白くなってくるところなのに・・・

 まぁ こっちは適当にやってますから・・・また何かわかったら連絡します」


「気をつけてね・・・じゃあ・・・」


「何か動きがあったんだね?」


「そんなこと そっちで調べてるはずよ 民間人を・・・しかも学生を危険に晒すなんて

 信じられない!」


「もちろん 彼の家もDNPの隊員が警護をしてるよ・・・

 でも 彼に送られた ぷろぺらさんからのファイルが無ければ このテロ計画は

 見抜けなかった 政府の力も万全じゃないんだ・・・」


「よくそれで わたしを護るなんて言えたわね」


「君の事は 僕の命に代えても護ってみせる・・・

 それより少し眠った方がいいよ 昨日あまり寝れなかっただろ?」


「わたしの事は ほっといてよ・・・ ほっといて・・・」


「わかった・・・でも 君のことが心配なんだよ・・・

 さっき言った言葉は 本当の気持ちなんだ・・・君を愛してる

 ・・・ん?・・・なんだ・・・寝ちゃったんだ・・・おやすみ」


__BGM__


「おはよう・・・着いたよ・・・」


「・・・ここは?」


「DNPの地下施設だよ さあ 降りて・・・」


隊員A

「キリ隊長 お疲れさまでした!・・・そちらの方は?」


「今回の協力者だ 命を狙われているので保護した ゲストルームにご案内して」


隊員A

「そうだったんですか それは失礼しました! では こちらの方にどうぞ・・・」


「凄い・・・こんな施設が・・・地下にあったんだ・・・」


「ここから迎撃ミサイルやレーザー砲で 敵からの攻撃に対応してるんだ

 ほら・・・あれがそうだよ・・・そっちは小型潜水艇だ・・・

 この施設は国民には知らせていない」


「そんな事 わたしに話していいの?」


「君はボクのこと信じてないって言ってたけど・・・ボクは君を信じてるから・・・

 後で君の部屋に行くよ 何か不便なことがあったら 何でも彼に言っていいよ」


「ありがとう・・・」



隊員B

「隊長お疲れさまでした!・・・ところで 例の件なんですが・・・」


「・・・やっぱり そうだったのか・・・わかった 後は君に任せるよ

 それと・・・トランクに荷物が入ってるから別室へ運んでおいてくれ・・・

 生ものだから丁寧に扱えよ」


隊員B

「わかりました! 明日はどうされます?」


「ああ・・・大臣の視察か・・・行かないわけはいかんよな・・・

 中野外務大臣・・・フリー・トマソン日本支部長様の視察とあっちゃ・・・」



__BGM___



「おはよう・・・昨日はよく眠れた? 朝食はここに持ってこさせるから・・・」


「いつまでここに居させる気? こんな地下に閉じ込められてるなんて・・・

 監禁されてるのと一緒じゃない! いつ自由になれるの?」


「少なくとも事件が解決するまでは ここに居て欲しい 君を危険に晒したくないんだ」


「じゃあ 事件はいつ解決するのよ? 明日? 明後日? それとも来週?」


「やつらが動き出せば一網打尽に出来るんだ・・・それまで・・・」


「そんなの嫌よ!わたしは直ぐにでもここから出たいの! 車だって会社のなんだから

 返してもらうわ! さあ そこをどいてよ! わたしの自由でしょ?

 わたしの命をどう使おうと!」


「わかった・・・でも・・・今日一日待ってくれ・・・外務大臣が美浜を視察に来る

 彼の動きを見張らなきゃいけないんだ・・・それまで待ってって欲しい・・・」


「・・・わかった・・・わがまま言ってごめんなさい・・・こんな所にいちゃ頭が

 変になっちゃいそうだったの・・・あなたが大変なのは分ってる・・・」


「・・・リル・・・」


「初めて 名前で呼んでくれたね・・・気をつけて・・・」


「ありがとう・・・じゃあ 行って来るよ・・・」


___BGM__







 

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