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ぷろぺら殺人事件  作者: ハイダウェイ
11/16

第11章

この章の登場人物


白井ばにぃ グルメウイーク記者

キリ(キリ) キリカフェオーナー

ソミス(ソミス)


__BGM__


「これからどうするの?」


「吉田さんの情報から ソミスの居場所が分ったんだ 今度はこっちから仕掛けてやる」


「仕掛けるってどういうこと?」


「拉致するんだ・・・不意を襲えばアイツだって油断してるに決まってる」


「出来るかなそんなこと・・・」


「大丈夫 いい考えがある」


「あっ・・・もら助さんからメールが入ったよ 例のお台場の倉庫をテレビ局と

 海運会社のウェブカメラからモニターできるって 仲間が調べてくれたみたい

 PCで表示してみるね・・・ 凄い! 2箇所のアングルからバッチリ見えてるよ

 これであいつらが動き出したら直ぐに分る! もら助君も監視してくれてるって

 書いてあるよ」


「彼の仲間 結構使えるね・・・素人のボクたちが動いてるなんて 想像もしてないよ

 あいつら きっと」


__BGM__



「あそこが ソミスの住んでるマンションね ここで見張るの?」


「ここなら車停めてても目立たないしね・・・とにかく暫く様子をみてみよう・・・」


「あっ・・・誰か出てきた・・・ソミスじゃない? こっちに向かってくる

 気づかれちゃうよ・・・なっ!??? どうしたの?いきなり・・・」


「こうやって抱き合ってれば 恋人同士だと思って通り過ぎるから・・・」


「・・・わかった・・・」

(心の声)

{もうだめ! 普通にしてるけど・・・心臓の音・・・絶対聞かれてるよ・・・

 気が遠くなりそう・・・このまま ずっと時間が止まればいいのに・・・」


「どう?通り過ぎたんじゃない?」


「えっ?・・・あっ うん・・・行ったみたい・・・」


「よし ソミスのマンションに潜入しよう」


「そんなこと出来るの?」


「こうみえて 鍵を開けるのは得意なんだ・・・さっき服買ったときに この針金も

 買っておいたし ホラ じゃあ行くよ 」


「あっ・・・はい・・・」

(心の声)

{キリさんて 何者なんだろう? 度胸もあるし こんな事が出来るなんて・・・}


「ちょっと見張ってて・・・このタイプなら簡単だ・・・こうやって・・・

 開いた! よし中に入ろう」


「凄い! 1分掛かってないじゃん???」


「すごい部屋だなぁ・・・CDだらけだ・・・帰ってきたときに隠れる場所は・・・

 このクローゼットにしよう あっ これはあの日着てたスーツだ」


「帰ってきたらどうするの?」


「これを使うんだ・・・」


「折り畳み傘? どうするの そんな物?」


「まあ・・・見てのお楽しみさ」



__BGM__



ドアの鍵穴が回る音


「帰ってきた! 隠れるんだ」


「あなたは? ボクはそこに隠れてる 早く!」






ガチャ  (鍵をテーブルの上に置く音


「お帰りなさい 待ってましたよ」


「だっ! 誰だっ!?」


「色々やってくれますよねぇ・・・おっと 動かないほうがいいですよ 

 これサイレンサー付ですから」


「くそっ! どうやって入った・・・」


「その椅子に座ってもらおうか?  そうだ言うとおりにしてれば殺しはしないよ」


「お前は誰なんだ? どうしてここにいる?」


「質問するのはこっちですよ ソミスさん・・・よし これでいい 少し痛いが

 我慢してもらうよ」


「俺を縛ってどうしようって言うんだ! 何が目的だ? 金か?」


「出てきてもいいよ・・・」


「お前は!・・・あの時の・・・そうか そういうことだったのか」


「あいにくだったわね わたしたちを襲わせたりするからこんな事になるのよ」


「お前らが色々詮索しなきゃ あんなことしねーよ 俺をどうするんだ?」


「返事しだいじゃ かわいそうな ぷろぺらさんと同じ運命って事かな?

 もっとも・・・ここは高さは一緒みたいだけど・・・下は海じゃないけどね」


「それにしても 折りたたみ傘にハンカチかけたのが ピストルに見えるなんて」


「傘??? 騙しやがったなっ!」


「暴れるな この首に当ててるナイフは本物だぜ・・・じゃあ質問する・・・

 回答までの時間は10秒 それが過ぎればこれが首に食い込む」


「やめろ! 何が聞きたいんだ・・・」


「まず1つ目・・・お台場の倉庫にあるミサイルはいつ使うんだ?」


「・・・そんなことは知らん! 何の話だ?」


「じゃあ カウント10・・・9・・・8・・・」


「わかった!言う! 時期は来月 日にちは・・・まだ聞いてない・・・」


「よし その調子だ・・・じゃあ次・・・お前の組織のメンバー表が知りたい

 そのファイルがあるのか?」


「そんな事言えるわけない! 言えば俺が殺される!」


「今死ぬか・・・後からか・・・自分で選べよ 10・・・9・・・8・・・7・・・」


「そのパソコンの中にある・・・」


「パスワードは?」


「QAZWSX2009だ・・・・そんな物知ってどうするんだ? 

 お前たち何を考えてる? 組織の規模を知ってるのか?」


「知ってるよ・・・政治家 警察幹部 事業家 あらゆる所にお前たちのメンバーが

 居て われわれ一般人の動きを抑制している・・・」


「それが分っていて 喧嘩を売るつもりなのか? お前ら・・・バカだろ?」


「じゃあ次の質問だ・・・なんであずささんを殺した?」


「あいつは・・・勝手に落ちたんだ・・・」


「容赦はしないよ・・・10・・・9・・・」


「殺すつもりだった・・・勝手に落ちたのは本当だ・・・まるで自分から落ちるみたいに」


「彼女の気持ちが分らないの? あなたの本当の姿を知っていて 旅行に着いて行ったのよ

 最後に思い出を作りたかったって・・・そう言ってたんだから!」


「わかってるさ・・・俺だって殺したくは無かった・・・だが俺がやらなきゃ 

 メンバーの誰かに殺される・・・だったら自分で始末をつけようと思ったのさ」


「調子のいい事言って・・・」


「そう思いたきゃ・・・勝手にするがいいさ」


「じゃあ これが最後の質問だ・・・」





ば(心の声)

{わたしは この質問を聞くまではキリさんが普通の人で すこしカッコよくって

 優しい ちょっとお金持ちなアンティークカフェのオーナーだとばかり思ってた}




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