第1章
この章の登場人物
女 (ぷろぺら)?
男 (ソミス) ?
白井 グルメウイーク記者
キリ(キリ) キリカフェオーナー
巡査
画像をクリックで各DJさんの歌が聴けます
DJキリ DJぷろぺら
DJばにぃ
この画像はぷろぺらさまから頂きました 画像をクリックすると詳細情報がわかります
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波の音(SE 断崖
ぷ
「すごーい! 初めて来たよー 素敵な景色ねー 海風が冷たくて気持ちい・・・
えっ? 何それ? 危ないじゃない・・・そんなもの・・・
あっ! わかった火曜サスペンスとか必ずこんなシーン出てくるよね
わざわざ持ってきたんだ あははは・・・相変わらず手が込んだネタやるんだから
・・・ちょっと! もう止めようよー 危ないって 落ちたらどうすんのよ・・・
それ・・・オモチャなんでしょ?
ねえ・・・顔がマジなんだけど・・・ヤメテ・・・・・・・
・・・・・あっ!」
そ
「バカが・・・自分から落ちて行きやがった・・・
刺す手間が省けたってもんだ・・・まぁ あいつも運のない女だ・・・
色々詮索しなきゃな 死ぬ事はなかった
それにしても・・・ さみーなぁ・・・」
__波の音(SE
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:
:
ば
「はい・・・わかりました・・・それじゃあ3時過ぎにお伺いいたします・・・
ええ もちろんです 出来ればそれまでに準備だけお願いします
それじゃあ しつれいしまーす・・・(携帯オフ
あー 疲れたぁ ったく・・何で取材にこんな遠くまで来なくちゃいけないのよ?
いくら編集長の知り合いだからって 車で6時間なんてありえない!
おまけに経費節減のため カメラマンは同行しないからよろしくとか・・・
今夜は思いっきり美味しいもの食べてやる」
__BGM___
ば
「やっばーい・・・ 二日酔いだよ・・・頭痛い・・・えっと・・・住所はこの辺りなんだけど・・・ あっ あそこだ キリカフェ・・・」
カランカラン(SE http://sdin.jp/browser/board/shogi/ (レベル1クリック音)
:
:
__BGMジャズ___
「いらっしゃいませ キリカフェへようこそ! あっ グルメウイークの方ですよね?
お待ちしてました こちらの席へどうぞ」
ば (心の声
{うわー・・・すっごいイケメン それになんて素敵な声なの? あーもっと良い服着て
くればよかったぁー って、わたし何考えてるの! 取材よ取材!}
キ
「どうかなさいました? あの・・・ぼくの顔に何かついてます?」
ば
「すっ すいません! 入ってきた第一印象を見出しとかに使うんで・・・色々考えてて・・・
素敵なお店ですねー もう何年ぐらい営業されてらっしゃるんですか?」
キ
「まだ5年なんですよ 前は祖父がやってたアンティークショップだったのを改装したんです ほら・・・このランプなんか戦前からここにあるんですよ」
ば
「すごい!素敵だなー あの窓の所のランプも本物なんですか? ガレ ですよね?」
キ
「良くご存知ですねー あのエミール・ガレは祖父のお気に入りだったみたいで 結局売らずにこうしてここに・・・ 旅行好きだった祖父が世界中から自分で集めてきた物を 置いてたんですよ」
ば
「こんなに普通に置いてあるなんて わー 窓からの景色も最高! 東尋坊が見渡せるんですねー・・・あっ お客様?」
カランカラン(SE
オ
「いやー まいったまいった なんだあの男 自分の恋人が落ちたっていうのに あの態度・・・ 最近のヤツは何を考えてるのか さっぱりわからん! ああ?・・すまんすまん
今日はお客さんが居たんだな キリ君いつもの作ってくれる」
キ
「相変わらず忙しそうですね 今日も事件で?」
オ
「まったく 非番の日だっていうのに呼び出されて・・・私の休日を返して!」
ば
「何か事件があったんですか?近くで・・・」
オ
「いやね この先の崖から女性が落ちたって連絡が入って行ってみたら
その女の彼氏ってのが立ってたんですよ で、色々聞いたんだがイマイチ状況がわからんの
ですよこれが・・・・
海が荒れてるから女は見つからんし ホントに落ちたのかどうかも わしは途中で
これはイタズラなんじゃないかって思ってましたけどね」
キ
「それは大変でしたね その人達は観光客なんですか?」
オ
「男の方は 東京からだけど その彼女とやらはどこから来たのかもわからんと言いおった
なんでも ねとらじ?とやらで知り合っただけで 彼女がどこに住んでるのかさえ知らない そんな事あるわけないでしょ? そもそもねとらじって何なんだ?新しい出会い系か?」
ば
「インターネットラジオの一つですよ 私も時々聴くけど・・・出会い系とかじゃないです
DJさんが居て色々話したり 歌を歌ったり・・・昔の深夜放送みたいな感じです」
キ
「ボクも時々聴いてますよ 結構面白いんですよ」
オ
「ねとらじか ねたらじが知らんが わしゃまったく興味が無いよ ところであなたは?」
ば
「わたしは東京の出版社から来た 白井です・・・このお店を取材に来たんです」
オ
「あっ ご丁寧に名刺まで・・・グルメウイーク?・・・ なるほど・・・
雑誌の記者さんですか・・・ いや参ったなぁ 事件の事は書かんで下さいよ」
キ
「オオタさんこの人は レストランや喫茶店なんかの取材をしてる人です
記事にしたりしませんよ はいこれ・・・エスプレッソ」
ば(心の声)
{わたしは 事件の結末がこんな風になっていくなんて その時は想像も
していませんでした・・・}