「前世は経営コンサルタントの悪役令嬢、追放先の辺境領で『新規事業（ビジネス）』を立ち上げたら、王国経済を丸ごと乗っ取ってしまいました」

あらすじ

「エリアナ・フォン・ラトガ伯爵令嬢！ 貴様を、聖女毒殺未遂の罪で断罪する！」

王立学園の卒業パーティーで、第一王子アルフォンスから突きつけられた突然の婚約破棄。

華美な装飾を好まず「地味な悪女」と揶揄されるエリアナは、その茶番劇を冷静に見つめていた。

（ようやく、この不採算プロジェクト（婚約）の損切りができた）

彼女は、凄腕の経営コンサルタントだった前世の記憶を持つ。

「罰」として追放を命じられたのは、誰も行きたがらない「最果ての辺境領」。

だが、その地名を聞いたエリアナは、絶望的な状況（データ）の中に「最高のビジネスチャンス」を見出し、密かに口角を上げた。

これは、追放された悪女が、前世の知識（ビジネススキル）と薬学知識（チート）を駆使(くし)し、辺境の地で「新規事業」を立ち上げ、自分を切り捨てた王国を「経済」で蹂躙（じゅうりん）するまでの物語である。