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付き合って二年後。
二人が付き合ってあっという間に二年が過ぎて、私は高校3年生、優梨ちゃんは中学生になっていた。
「明日香さん、今日が何の日か覚えてます?」
「二人が付き合ってから二年目の日でしょう。」
「よかった、ちゃんと覚えててくれた。」
「忘れるはずないよ。」
私は二年前と同じく後ろから抱きしめた。
優梨ちゃんはあの当時より髪も伸びて背も高くなり、私と身長がほぼ変わらないくらいになった。
彼女は大人の美人になりつつある。正直羨ましくも思う、でもそれ以上に…
「未だに信じられないよ、こんな綺麗な子と私が付き合ってるなんて。」
「明日香さんの方が綺麗です。」
「ふっふ、ありがとう。変わらず大好きだよ。」
「私もです。」
部屋の中、私達はどちらともなくキスをした。
「二人は本当に仲が良いな。」
扉の隙間から覗く未来は相変わらずの鈍感だった。