表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

爛々疾病

作者: 祁答院 刻

もうよるだ、

いたい、いたい、シンクの(しろがね)


欺瞞の月光、

あわく、あわく、めを焦がしてく。


真っ暗いせかいに、

くすりは、

あまりにもしろい。

しろく、しろく、

虚ろなかおいろ。


呑んでも、呑んでも、

オブラートは息を止め、

あがいても、あがいても、

うつくしい漆黒。


《二時十四分

 缶詰のミカンが

 しみる

 さみしい

 ひとり》

の走り書き。


鬱屈とした高揚感。

いいかえれば、

くるしく、たのしい。

にがくて、あまい。

なぜだろう、

病めるまえより

四肢がかるくて。


あつい、さむい、

さむく、あつくて、

体温計が鳴っている。

軽率すぎる、

電子音のしらべ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ