7.ChatGPT-4o miniとの対話
ChatGPT-4o miniとは、2024年7月18日に発表した高性能と低コストの両立化を目指した新しい生成AIです。本モデルの提供に伴い、Open-AI社はChatGPT 3.5の提供を終えました。新しい時事ネタにも対応してきますし、メモリ機能も対応しているので、以前の回答を踏まえた返事をしてくてくれて、チャットで続けて会話を続けていると、なかなか快適です。
補足:新しい小型版ChatGPT-4oと言えるバージョンが出たのでさっそく試してみました。
A1.戦車に対して、攻撃ヘリのアパッチが機首の30mm機関砲で攻撃をしたら撃破できるか?
Q1.ChatGPT-4o mini
アパッチ攻撃ヘリの機首に装備された30mm機関砲は、主に軽装甲目標に対して効果的ですが、戦車に対しては限界があります。
戦車の装甲は、特に主力戦車の場合、非常に強固であり、多くの戦車は装甲強化や複合装甲を備えています。これに対して、30mm機関砲の弾丸は、標準的な戦車の主装甲を貫通するのは難しいです。主に対歩兵や対軽装甲車両用に設計されているため、戦車の装甲に対しては限界があります。
ただし、30mm機関砲の弾丸が戦車の装甲を貫通できない場合でも、戦車の外部機器やセンサー、トラック、装甲の隙間などに対してはダメージを与える可能性があります。これにより、戦車の運用に支障をきたすことはありますが、戦車そのものを撃破するのは難しいでしょう。
戦車を撃破するには、対戦車ミサイルや重火器、砲弾など、より強力な兵器が必要です。
◆コメント(投稿主が書いています)
ChatGPT3.5と違い、戦車に対する効果は限定的である旨が書かれていて進歩を感じます。あと限定的な効果でも、戦車の様々な機器へのダメージで運用に支障をきたす可能性に触れているのも良し。あと返答がシンプルになっているけれど、的確さが増した感がありますね。
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Q2.戦車の上面装甲は薄いが、攻撃ヘリの機関砲で撃つ場合、上面には当たりにくくない?
A2.ChatGPT-4o mini
その通りです。戦車の上面装甲は通常、側面や前面装甲よりも薄くなっていますが、アパッチ攻撃ヘリからの攻撃が戦車の上面に直接当たるのは難しいです。以下の理由があります:
高度と角度: 攻撃ヘリは通常、戦車の上方から攻撃を試みますが、戦車の上面に対して正確に弾を当てるためには、相当な高度からの精密な射撃が必要です。戦車の上面は狙いにくい角度にあるため、機関砲での攻撃が成功する確率は低くなります。
運動と位置: 攻撃ヘリ自体が動いており、戦車も動く可能性があるため、射撃の精度を高めるためには、高度な操縦技術と射撃精度が要求されます。
防空システム: 現代の戦車は防空システム(例えば、スモークディスチャージャーやアクティブ防護システム)を搭載している場合があり、これが攻撃ヘリの弾丸を迎撃する手助けとなることもあります。
とはいえ、攻撃ヘリが戦車の上面装甲に対して集中的に攻撃を行った場合、装甲が薄い部分に弾が当たる可能性はあります。その場合、装甲の薄さや装甲の耐久性によっては、被害を与えることができるかもしれませんが、一般的には戦車の撃破にはより強力な兵器が適しています。
◆コメント(投稿主が書いています)
当たれば被害は出るかもしれないけど、もっと強力な兵器の方が適しているね、上面装甲を狙うのは角度的に厳しい、と的確かつシンプルに返答している感じですね。ChatGPT3.5の時のような戦車上面への追加装甲設置の話が消えているのは興味深いとこではあります。ウクライナ侵攻関連のデータが学習されているなら、戦車上面へのサンルーフ装甲追加に触れてても良さそうなものだからです。
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Q3.30mm機関砲というけど、AH64アパッチのM230機関砲と、A-10サンダーボルドⅡのGAU-8機関砲だと威力は別モノ?
A3.ChatGPT-4o mini
はい、AH-64アパッチのM230機関砲とA-10サンダーボルトIIのGAU-8機関砲では威力や用途に大きな違いがあります。
M230機関砲(AH-64アパッチ)
口径: 30mm
弾薬: M788(HEI)など、対歩兵および軽装甲車両用
発射速度: 約625発/分
用途: 主に対歩兵や軽装甲車両、ヘリコプターなどに対する攻撃用。装甲が比較的薄い目標には有効ですが、戦車のような重装甲に対しては限界があります。
GAU-8/A機関砲(A-10サンダーボルトII)
口径: 30mm
弾薬: PGU-14/B(APDS)、PGU-13/B(HEI)など、対装甲車両用
発射速度: 約3,900発/分
用途: 主に対戦車攻撃を目的としており、装甲貫通力が高く、戦車やその他の重装甲目標に対しても効果的です。A-10は「地上攻撃機」として設計されており、そのための強力な兵器を搭載しています。
◆比較と威力の違い
弾薬の種類と設計: GAU-8/Aは対装甲弾(APDS)を使用しており、装甲貫通力が高いです。一方、M230は対歩兵や軽装甲目標向けの弾薬が主流です。
発射速度: GAU-8/Aの発射速度は非常に高く、連射による累積的なダメージが期待できます。M230は発射速度が遅いため、連射による攻撃力には劣ります。
設計目的: GAU-8/AはA-10の主力兵器として設計され、重装甲目標を撃破する能力が強化されています。M230はヘリコプター用で、機動性を活かして軽装甲目標に対応することを目的としています。
したがって、GAU-8/Aの方が装甲貫通力と威力が高く、戦車のような重装甲目標に対して有効です。一方、M230は軽装甲目標や歩兵に対して効果的です。
◆コメント(投稿主が書いています)
ChatGPT-4oに寄った返答になってますね。少し返答がシンプルになってる感じでしょうか。ChatGPT3.5に比べると威力の違いなどもちゃんと表現していて妥当な内容になっていて良いですね。
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Q4.イラク戦争[2003-2011]では、AH-64アパッチの部隊がイラクの対空陣地に突っ込んで蜂の巣にされてましたね。
A4.ChatGPT-4o mini
はい、2003年のイラク戦争において、AH-64アパッチ攻撃ヘリコプターは複数の作戦で使用され、対空ミサイルや機銃による攻撃を受ける場面がありました。特に、イラクの対空陣地や防空システムが強化されていた地域では、アパッチ部隊が厳しい状況に直面しました。
◆アパッチ攻撃ヘリの運用状況とリスク
対空ミサイルと機銃: イラク軍は対空ミサイル(SA-7やSA-14など)や地対空機銃を用いて、アパッチヘリコプターを攻撃しました。これらの防空兵器は、アパッチのようなヘリコプターに対して致命的な脅威となります。
アパッチの耐久性: AH-64アパッチは強力な装甲を持ち、防御力が高いものの、完全に防御できるわけではありません。特に対空ミサイルは、高い貫通力を持ち、直接的なヒットを受けると致命的なダメージを与えることがあります。
作戦の複雑さ: イラク戦争中、アパッチの部隊は都市部や山岳地帯など複雑な地形で作戦を行うことが多く、これにより防空システムとの遭遇が頻繁になりました。地形や敵の防空配置により、予期しない攻撃を受けるリスクが増加しました。
◆リスク管理と対策
電子戦と対策: アパッチは電子戦装置や自己防御システムを搭載しており、対空ミサイルのロックオンを避けたり、ミサイルの追尾を無効にするための対策を講じています。これにより、一部の攻撃を回避することが可能です。
支援と連携: アパッチは通常、他の航空機や地上部隊と連携して作戦を行います。これにより、対空ミサイルや機銃からの攻撃リスクを低減するための支援を受けることができます。
イラク戦争では、アパッチヘリコプターの運用は困難な状況に直面しながらも、戦術的には多くの成功を収めました。しかし、対空防御が厳しい地域では高いリスクが伴い、その対応には高度な技術と戦術が求められました。
◆コメント(投稿主が書いています)
ChatGPT3.5では、軍事的な教訓を得たといった面を提示していたのに対して、ChatGPT-4o miniでは成功したけれど高リスクなシーンでは高度な技術や戦術が求められた、とトーンが変わってるのが面白いところですね。内容に誤りはありませんけど、ChatGPT-4oに比べるとシンプルになってる感じでしょうか。ナジャフでの戦いの具体的な話に一切触れず全体と語ってるとこが単なる簡略化でない感じがするのも興味深いところです。
使ってみた感じでは、悪くはないし、動作も軽い感じですけど、4oと比較すると劣化版といった感は否めませんね。勿論、ChatGPT3.5に比べれば格段に回答品質も応答性能も改善し、ネット検索機能もついて新しいネタにもついていけるようになりました。Copilot、Geminiと比べるなら悪くはないってとこでしょう。あと、Geminiと違ってちゃんと選挙や政治家への回答もしてくれる点はいいですね。Geminiはほんと全力逃げって感じ、Copilotは聞き方によっては返答する場合もあるけど逃げるシーンも多いって感じなのは、2024年07月21日(日)時点で変わりなしです。