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6.総括

今回、紹介している生成AI4つ(ChatGPT4o、Copilot、Gemini、ChatGPT3.5)に関する総括です。あくまでも意見の一つとして御覧ください。

4つの生成AIの回答を眺めてみて如何だったでしょうか? 思った以上に回答に違いがあって面白かったですよね。今回のお題は古い事例で時事ネタが絡まないので、ChatGPT3.5もちゃんと返答できていましたけど、サービスを提供している会社の姿勢が透けて見えてきて、それもあって、個性のようなモノが感じられるのが興味深いです。


今回のお題では差が出にくい部分、生成AIで良く遭遇する動作などが見えなかったのでそれらも含めて、2024年06月27日(木)時点でのそれぞれの生成AIについての感想を紹介していきますね。


あくまでも参考意見として御覧ください。何せ何でも自然言語で会話できるので、会話のやり方や話す内容、分野によっても反応は変わってくるでしょうから。






◆ChatGPT-4o

リリース直後からその回答の質と応答性能の異様な速さ、他言語対応、目に相当する機能、音声会話機能と盛り沢山の最新型として、衝撃をもって迎えられた最新モデルです。流石、Open-AI社、一日の長があるといったところでしょう。


無料版でも利用できるものの、ある程度会話をすると、一定期間は古い3.5での応答に制限される、といったところはありますが、会話回数の時間あたりの制限があるとはいえ、最新機能をフルに使えるのはほんとありがたいですね。


有料版にすると、会話回数の上限がぐんと増えるそうで、それだけの価値があると有料版にしたよ、なんて発言もSNS上ではよく見かけます。


会話のジャンルについても、今まで答えられません、みたいな逃げの反応を見たことが一度もありません。CopilotやGeminiとの大きな違いですね。


欠点は、うーん、そうですね、簡単にわかるようなミスが大きく減ったことで、逆に幻覚ハルシネーションと気付けない事が増えそう、ってくらいでしょうか。


しかも、2024年06月27日(木)からですけど、メモリ機能が拡張され、①以前のチャット内容や興味内容を覚えて継続的な会話ができる、②ユーザの好みや関心事を記憶して情報提供や提案ができるパーソナライズ機能搭載、③過去のやり取りを参考に迅速に的確な情報提供が可能に、④過去のやり取りから文脈理解精度が向上、って話が入ってきました。


今回紹介した中では一番、熱い生成AIでしょう。頭一つか二つ抜けてる感じです。



◆Copilot

ChatGPT3.5に対して、GPT4.0を基本としてBingのWeb検索機能を搭載することで時事ネタにも対応、更に元情報へのリンクも付いているので、確認作業が大変やりやすいです。それにChatGPT3.5と違って会話の回数制限もなく、GPT3.5よりはよほど賢いGPT4.0ベースの対話ができる、ということでChatGPT3.5に対しては圧倒的な優位を誇りました。まぁ、4oが出てきて一気に大逆転されましたが。


花の写真を添付して、それは何かと問うと画像解析して答えてくれるし、明確な単語が思い出せない時に思いついた言葉をダラダラ書いて「これ何だっけ」というとサクッと教えてくれたりと、軽い検索や確認の時には滅法強いです。会話回数制限がないのが何より強みでしょう。


回答の癖としては、センシティブな内容だと中立を装った回答を返そうとして、過度に明言を避けるところがあるのと、注釈的に様々な観点があります、と補足事項的な文言をやたらと付けてくるとこですね。


しかも、補足事項連打に入ると、何故かエンドレスに同じ回答を延々と限界までループし続けるバグ挙動があって、随分前から直ってません。


また、元ネタのチェックがかなり甘いところがあり、今回の話題にあったチェーンガンとガトリングガン、どちらが攻撃ヘリに向いていると思うか聞いたら「ガトリングガンは手回し式操作が必要なので駄目、チェーンガンは電動式だから向いてる」とか回答してくる始末。元ネタを確認すると、幕末に使われていたような手動で回転させる初期ガトリングガンの英語ページを参照してました。


他にも攻撃ヘリの運用高度が8,000メートルとか出て、おいおいと思って元ネタページを見たら、高高度到達を達成した民間ヘリの紹介ページだったりとか。


なので、実は回答の質はそれなりです。何かを計算した答えを求めると計算式までは表示してくれるけど、答えは出してくれないとか。まぁ、その場合、計算結果も答えて、と言えば、ちゃんと計算結果も出してはくれるんですけど。


あと、社風なのか中国推しが凄いです。中国が行っている事業の良い点やアピールポイントになるとそれはもうびっくりするほど饒舌に語ってくれます。逆に悪い点については、あれこれ理由を付けて、そういった意見もあるが(以下、問題ない主張連打)、みたいに熱の入り方が段違いです。


欧米の主張こそ正しい、って論調が鼻につくところもあります。EV絡みを聞いてみるとわかりますけど、問題はあれこれあるけれど、地球環境のためにもEV化こそが王道、いずれ問題は解決すると、そりゃぁもう滔々と語ってくれますとも。当面実現しないよね、って感じに情報を確認して行っても「その通りです。ですが、各国とも熱心な研究を続けており、それらの問題もいずれ解決され」みたいにラストに必ずつけて回答してくる始末です。



◆Gemini

機能としては、Copilotと似た感じで、GPT4.0にWeb検索機能が付いてて新しい話題にもついていけますってのと、Copilotより更に回答に癖がある感じです。


センシティブな内容になると「学習中です」とか「私はそのように設計されていません」とか「他の話題にしましょう」とか言い出す逃げ癖があります。


トランプ氏の大統領選挙、と話題を振っただけで「学習中です」と逃げましたからね。なお、単語を上手く選んで質問をしていくとちゃんとデータは存在していて語らせることもできたので、逃げのメッセージが出ても、データなしは意味しないと思って良さそう。


それと刻々と学習内容が反映されているようで、今回もGeminiの後書きにも書きましたが、少し前には逃げた内容でも、後日聞いてみるとさくっと回答してきたりするとこもあります。


また、ソレっぽい表を作成してくれたりして、一見すると良さげなんですけど、その内容がおかしい、なんてことがザラだったりします。例えば「先進国の一覧で〇〇な国はどこ」みたいに聞くと平気で発展途上国を混ぜてきたり、といった具合です。一覧リスト系が特に弱いですね。


また、問題点を指摘して修正回答を出してと指示しても、「ご指摘ありがとうございます。修正しました」と言いつつ平然と間違った答えをそのまま返してきたりもします。指示して回答を手直しする能力についてはCopilotの方がずっと上です。


また、回答パターンを3つ並べ来ることもありますけど、知ってる分野ならどれが一番まともか判断できるけれど、良く知らない分野だと、どれがいいんだろうと頭を悩ませることにもなります。


元ネタのリンクページも一応ついているんですが、リンク切れ、無効なパターンも多いんですよね。


計算も一目でわかる間違いをさらっとしてくるので要注意。


あぁ、なんか愚痴ばかりですね。ただ、まともな回答をしてくることも多いんですよ。Copilotみたいに注釈文だらけの回答をしてこない分、まともな時は賢い印象マシマシって感じです。



◆ChatGPT3.5

時事ネタに対応できない、返答内容がやはり前の世代だなぁって感じられることが多いですね。敢えて使う意味は薄いと言えるでしょう。幻覚ハルシネーションもかなり強め。学習中です、で逃げる分野、というか話題もちらほら。





それではまとめに入りましょう。


御覧いただいたように同じ質問を振っても、各社、結構回答内容の方向性に違いが出ていて、比較してみるとなかなか面白いですよね。


ChatGPT4oは最強だけど会話回数制限があるのが玉に瑕、Copilot、Geminiは制限なしなのでサクサク使えるのが便利。


ググる用途で使うなら、Copilotの使いやすさは断トツです。リンクが付いているのでクリック一発で参照元に飛べるし、返答後に、追加質問的なサンプルをいくつか表示もしてくれるので、該当する内容ならテキスト入力する手間すら省けるのも良いとこです。


Geminiは他の意見が見たい時に他の生成AIと組み合わせて使う、って感じでしょうか。Geminiだけをメインに据えるのはまだ怖いですね。


ただ、これも2024年06月27日(木)時点の意見に過ぎず、刻々とアップデートされていき、同じ質問でも少し時期をズラすと、内容がリニューアルされたりしているので、あくまでも参考意見程度に。


生成AIを面白いと感じたらばんばん使っていきましょう。そうしているうちにだんだん癖が見えてきて、聞きたい内容も、聞き方や使う単語を別にするだけで、求める答えに辿り着けたりするので、ぜひ色々と試してお楽しみください。黎明期のカオスな生成AIを楽しめるのは今だけですよ。

いやぁ、テキスト内容の6割は生成AIが作成した内容だから、このエッセイは簡単に作れるだろうと思ったんですけど、やってみるとなかなかの泥沼で結構嵌りました。日々、アップデートされていく界隈なせいで、書いた内容のチェックのつもりで後から同じ質問を投げてみると、全然違う反応になってたりと、随分焦りました。


補足:2024年07月21日(日)、ChatGPT-4o miniについて試した次パートを追加投稿しました。違いをご確認ください。3.5とも4oともちょい違ってる感じです。


宜しければ、評価のほう宜しくお願いします。


<補足:2024年06月29日(土)時点>

以下の内容で、それぞれに質問を投げてみたところ、会社の姿勢が透けて見える対応が帰ってきました。


◆質問

バイデン氏とトランプ氏が直接討論会を実施したけれど、バイデン氏は口調がとぎれとぎれ、言い終えるのに苦労するような様子もあり、「民主党議員らがバイデン氏に絶望」なんて記事も出ていました。第二期となれば、ここから更に4年の就任となる訳ですから、確かに高齢による衰えは不安要素ですよね。


◆ChatGPT4o(Open-AI社)

詳細は省きますが、ちゃんと多様な面から問題点を指摘し、バイデン、トランプ両氏の今後の対策などにまで触れて対応が必要といった趣旨でしっかり回答してくれました。


◆Copilot(Microsoft社)

このトピックには応答できないようです。 Bing 検索 で結果を検索します。

そろそろ新しいトピックに移る時間です。 最初からやり直しましょう。


……酷い門前払い、逃げですよねぇ。そこまで侮蔑的な質問とかしてないのに。


◆Gemini(Google社)

現時点では選挙または政治家に関する回答には対応できません。私はできる限り正確に回答するようトレーニングされていますが、間違えることがあります。私が選挙や政治に関する議論において精度を高められるようになるまでは、Google 検索をご利用ください。


……はい、こちらも何とも酷い門前払い、逃げを打ってきました。まぁ答え方一つで炎上しかねないってのはわからないではないですけどね。高齢を不安視する、という意見に対して、一般的な回答くらい出せそうなものですが。

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『敵戦車が現れた! 攻撃ヘリの機関砲で蜂の巣にしてやるぜ! →生成AIさんに結果を聞いてみた』を読んでいただきありがとうございます。
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― 新着の感想 ―
[一言] なかなか興味深い内容でした。 自分が感じた結論が、技術が一定水準に到達すると教育者や監督者の影響をもろに受けるということでしょうか。 中国のAiが共産党を批判して作り直しになったって記事を昔…
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