5.ChatGPT3.5との対話
ChatGPT3.5とは、OpenAIが2022年11月30日にリリースしたコンピュータと自然な会話ができる生成AIで、それまでのモデルと違い、普通の会話が自然にできることで、全世界に衝撃を与えることになりました。それまではコンピュータと制限なしの自然言語での会話なんて夢物語でした。ただ、2024年06月末時点では優れた生成AIが多く稼働しており、その古さは否めません。2021年09月までのデータしか学習しておらず、新しいデータをWeb検索する機能もないので、時事ネタについては答えられません。
Q1.戦車に対して、攻撃ヘリのアパッチが機首の30mm機関砲で攻撃をしたら撃破できるか?
A1.ChatGPT
攻撃ヘリのAH-64 Apacheの30mm機関砲は、一般的な戦車の装甲に対して有効な攻撃手段ですが、完全に撃破できるかどうかはいくつかの要因に依存します。
装甲の厚さと種類: 現代の主力戦車の装甲は非常に厚く、また複合装甲や反応装甲を使用しています。このような装甲は小口径の機関砲弾に対してもかなりの防護力を発揮します。
攻撃の角度と距離: AH-64 Apacheの30mm機関砲は比較的近距離での攻撃に最も効果的です。遠距離から攻撃する場合、弾道の効果が低下し、装甲貫通能力も制限される可能性があります。
戦車の防護レベル: 最新の戦車では、自動装填機構や装甲強化、またはアクティブ防御システム(例えば、反射型アクティブ防護システム)を備えており、攻撃を受けても生存性を高める設計がされています。
したがって、Apacheの30mm機関砲による攻撃が戦車を即座に撃破するかどうかは、具体的な戦場の状況や戦車の装甲構成に大きく依存します。一般的には、直接命中すれば重傷を負わせることができますが、完全に破壊するには通常、より大口径やより高い装甲貫通能力を持つ兵器が必要となるでしょう。
◆コメント(投稿主が書いてます)
一般的な戦車に効果的、と言ってしまってるのが残念。ただまとめでは、完全撃破のためにはより大口径やより高い装甲貫通力の平気が必要と言ってるから誤りとまでは言えない感じでしょうか。この1年での進化が感じられます。
◇
Q2.戦車の上面装甲は薄いが、攻撃ヘリの機関砲で撃つ場合、上面には当たりにくくない?
A2.ChatGPT
戦車の上面装甲は通常、側面や正面の装甲よりも薄く設計されていますが、攻撃ヘリの機関砲で直接撃つのは実際にはかなり難しい場合があります。以下にその理由を挙げます:
攻撃の角度と精度: 攻撃ヘリからの30mm機関砲は、特に直接上方から攻撃することは技術的に難しく、また操縦の精度が求められます。戦車の動きや地形の影響を受けやすく、目標への正確な命中が困難です。
防護策の存在: 戦車は通常、上面への攻撃を考慮して追加の防護策を持っています。例えば、迫撃砲や対空銃火からの防護のために、網状の装甲やスラット装甲が上面に装備されています。これらは直接の攻撃を和らげる役割を果たします。
攻撃ヘリの戦術的制約: 攻撃ヘリは一般的には低空から目標を攻撃しますが、直接上方からの攻撃は戦術的には脆弱な位置に置かれる可能性があります。そのため、安全な攻撃角度を確保しながら、戦車を撃破しようとする場合、直接上面から攻撃することは避ける傾向があります。
したがって、攻撃ヘリの機関砲が戦車の上面装甲に命中することは、実際の戦闘ではあまり見られない状況です。戦車の防護や攻撃ヘリの戦術的な制約から、通常は側面や正面など、より容易に命中できる部位を攻撃することが選択されることが多いです。
◆コメント(投稿主が書いてます)
2021年までの情報しか持っていないのに、ウクライナ侵攻の戦訓によって取り付けられた戦車上面への網状装甲なんて話が出てくるのは面白いですね。角度的に厳しいし、普通はそんなとこに命中もしないし、狙いやすいところを撃つよ、というのも妥当な回答でしょう。
◇
Q3.30mm機関砲というけど、AH64アパッチのM230機関砲と、A-10サンダーボルドⅡのAGU-8機関砲だと威力は別モノ?
A3.ChatGPT
AH-64 アパッチのM230 30mm機関砲と、A-10 サンダーボルト II のAGU-8 30mmガトリング砲は、いくつかの点で異なりますが、基本的な威力や能力については似ています。
威力と装填: どちらも30mm口径のガトリング砲であり、同様の口径と弾丸を使用します。そのため、基本的には同等の威力を持ちますが、詳細な比較においては弾薬の種類や発射速度などが影響します。
運用方法と性能: AH-64 アパッチのM230 30mm機関砲は、ヘリコプターに搭載されており、空中から地上目標に対して運用されます。一方、A-10 サンダーボルト II のAGU-8 30mmガトリング砲は、近接航空支援の任務で地上目標を攻撃するために設計されています。
射程と命中精度: AH-64 のM230 30mm機関砲は、ヘリコプターの揺れや機動性に対応した設計であり、近距離からの高精度攻撃が可能です。一方、A-10 のAGU-8 30mmガトリング砲は、地上攻撃に特化しており、比較的低空からの攻撃に適しています。
総じて言えば、どちらも30mm口径の機関砲であり、同じ目的で使用されることが多いですが、それぞれのプラットフォームと運用方法によって違いがあります。
◆コメント(投稿主が書いてます)
M230チェーンガンのことをガトリング砲を読んでいるのが明確にミス。あと両者の威力が基本同等とか言ってるのも間違い。AGU-8がありとあらゆる装甲車両を撃破することを目的とした化け物砲だってところが読み取れない回答なのが残念。
◇
Q4.イラク戦争[2003-2011]では、AH-64アパッチの部隊がイラクの対空陣地に突っ込んで蜂の巣にされてましたね。
A4.ChatGPT
イラク戦争(2003-2011)では、AH-64 アパッチの部隊がイラクの対空陣地に対して攻撃を行った際に、しばしば激しい対空火力にさらされることがありました。イラク側は対空砲や地対空ミサイルなどの兵器を多数展開し、これらを使って攻撃ヘリコプターを迎撃しました。
主な理由としては、以下のような要因が挙げられます:
対空防衛の充実: イラク軍は戦争前にかなりの数の対空砲や地対空ミサイルを保有しており、これらの防空システムを使用して攻撃ヘリコプターを迎撃しました。特に都市や戦略的な拠点周辺では、密集した対空火力が展開されたため、攻撃ヘリコプターが大きなリスクにさらされました。
運用と戦術の調整: 初期の戦闘では、攻撃ヘリコプターが対空防衛網に対して効果的な戦術を確立するまで時間がかかりました。対空火力の激しさにより、攻撃ヘリコプターは適切な支援や護衛なしで行動することが難しかったため、その後の作戦計画や運用が再考されました。
技術と戦術の進化: イラク戦争中においても、アメリカ軍は対空防衛に対する対策を進化させていきました。電子戦、戦術的な運用、空中支援の強化などが行われ、攻撃ヘリコプターの生存性が向上しましたが、依然として対空火力に対する脆弱性も存在しました。
これらの経験は、現代の軍事戦略においても重要な教訓とされており、対空防衛の強化と攻撃ヘリコプターの運用において常に考慮される要素です。
◆コメント(投稿主が書いてます)
ナジャフの戦闘という具体的なエピソードに触れてはいないものの、語ってる内容は概ね間違いないってとこが面白いですね。
1年半前ということで、今となっては古さは否めませんが、それだけ生成AI界隈の進化の速さを感じられたかと思います。実は今回の質問4つは、2021年09月までの学習データだけで答えられる内容なので、ChatGPT3.5の弱さがあまり露呈することはありませんでした。時事ネタにすると、知りません、私の学習データは2021年09月までです、と素っ気ない返事を眺めることになるので、そもそも勝負になりません。