『ふふふ、身体は正直だなあ?』~わがままボディの白鳥さんはポーカーフェイス~
※タイトルはアレですが、エロ要素はほとんどありません
この作品は『第四回なろうラジオ大賞』応募作です。
隣の席の白鳥さんは無表情。
いわゆるポーカーフェイスというヤツだ。
お嬢様で美人。
髪の毛は黒髪ロングのさらさらで、肌も透き通るように白い。
身長はすらりと高くて、手足がとても長いのに身体は、その、ナイスバディ―、だ。
声もクール系で静かで綺麗で落ち着く声。
無表情だけど、それがまた、彼女にミステリアスな魅力を持たせているとは僕の親友談。
当然、モテる。
「し、白鳥さん! 今、いいかな!?」
今日もまた告白しにくる男子が。
しかも、隣のクラスのサッカー部のエース、三浦君だ。
イケメンだし、サッカー上手いし、成績もいいらしいから、学校中の女子の憧れの的。
「ええ、大丈夫よ。何かしら? ちょっと行ってくるわね」
歩き方一つでも品がある。
白鳥さんが通りすぎるとふわりと花のような香りが。
そして、数分後、帰ってきた時も出て行く時と同じ表情で。
「おかえり」
「ええ」
何事もなかったかのように席につく白鳥さん。
「で、どうだったの?」
「何がかしら?」
ずっと無表情で。
「告白、されたんでしょ?」
「されたわ。断ったけど」
無表情。
「そう」
「もしかして、焦ったの?」
無表情のまま僕に聞いてくる。
「そりゃあね」
「そ」がしゃん!
彼女は無表情で。
「あのさ」
「なに」がしゃん!
彼女は何を考えてるか分からない。
「うれしいの?」
「なにが?」がしゃん!
顔だけ見れば。
「席に座ってるのにスキップしてるけど」
がしゃん!
身体は正直なんだ。
今も席に座っているのに、身体はスキップをしているし、上半身はガッツポーズしてる。
よく見れば顔以外真っ赤っか。
照れてるんだ……。
「それは、嬉しいわ。私の大好きな人が、私が告白されただけで嫉妬してくれてるんだもの」がしゃん!
心も正直だ。
読めないのは表情だけ。
未だに笑う事は出来ないけれど、いつかきっと……。
告白のあの日に誓ったように、笑顔も取り戻してみせる。
「貴方だからこうなるのよ?」がしゃん!
クラスのみんなはもう慣れているし、こうなってしまう白鳥さんを見てほっこりしている。
僕の親友だけ、揺れる胸を凝視してて親友止めようかなと思い始めた。
「好きよ」
無表情だから、それ以外で精一杯愛を伝えたいらしい。
もう僕の手をがっつり恋人握りしてる。
白鳥優華は、ポーカーフェイスだ。
でも、身体はとっても正直でとってもかわいい女の子だ。
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