1/30 なれそめ
俺が小説を書き始めたのは、友達になろう作家がいたから。彼はとても面白い人で、口を開けば出てくるのはギャグだった。内容はその場その場で考え付くからメチャクチャだったけど、語りが面白いから俺は常に笑っていた。いつ仲良くなったんだろう。出席番号が近かったから駄弁ってたのかな。
あるとき、彼が「なろうで異世界転生モノを書いてるから読んでみてくれよ」と言ってきた。家に帰ってさっそく読んでみると、まあ厨二くさい。中学生が書きそうな小説だった。でも、さすが彼だ。文章が面白い! 設定も斬新。当時は1~2日に1話のペースで更新していたらしく、ブックマークと閲覧数がすごい数だった。(ちなみに今でも連載しています。だんだん本格的になってる。)
面白そうだったから俺も書いてみた。自信たっぷりに思いついたまま書いていく。推敲なんてしないしない。設定?ノリだろそんなもん。
そうして作った処女作第一話。投稿ボタンをぽちっと。
学校から帰ってわくわくで戦績を見てみると……
閲覧数、3。
……当時はもしかしたら出版されるかもなんて考えていた。現実は甘くないのだ。
彼にLINEで愚痴った。
(俺)「ぜーんぜん読まれないじゃんかよお」
(彼)「あの文章じゃあねぇ……」
そこから彼にいろいろレクチャーしてもらった。設定の作り方、タグのつけ方などなど。文の書き方も教わった。その時に文章の奥の深さがちょっとわかって、いろいろ書いてみたいと思うようになった。
師匠曰く、
「文章って思いのほか難しいよ。けど人となりが一番よくわかる」
だそうな。すごい説得力。
書いただけで人がバレる。文章って面白い。




