体育祭?選考1
すいませんテスト前なんでこのくらいの長さで許してください…
「今日の授業はここまで」
「きりーつ。礼」
「ライ、帰ろうか」
≪はい≫
この学校に来て一週間が経った。居心地は初日よりかはだいぶマシにはなったが、自分から話しかけてくれる人は少ない。
「おーっす。ケイ。一緒に帰ろーぜ」
「お、マークか」
マークは俺に親しくしてくれてる数少ないクラスメイトの1人。彼がテイムしているのはドラキーだ。ドラキーは索敵などが優秀らしい。
≪僕の方ができますが≫
とライは言ってたけど、そりゃそうだろ。お前に比べたらどの魔物だって…
「そーいえば明日から選考が始まるらしいぞ」
「確かそんなこと先生が言ってたな…」
選考というのは、今度クラス対抗のテイムモンスター大会という、体育祭的なものがあるらしい。
クラスの中でも優れた4人しか出ることができない。
「まあ俺は選ばれるだろうな!」
と自信たっぷりなマーク。
「よく言うよ…俺はまず体験に来ただけだし、選ばれないだろうな」
「そんなことないと思うぞ?先生ケイを選ぼうかどうか迷ってるらしいし」
「あー、そうなんだ」
正直な話、今回は出るよりも見てたいんだよな…。Aクラスの授業、訓練を見てて、ライが規格外なのは十分理解できた。他のクラスはどうなんだろうかと言う好奇心がある。
≪僕をテイムしてる御主人様は確実に選ばれるでしょうね≫
知ってた。うん。そうなるよね。ドラゴン従えてるやつが代表に選ばれないはずがないもんね。
「ま、お互い選手に選ばれるよう頑張ろうぜ!」
「う、うん…」
興奮しているマークと、少しめんどくさそうな俺。正反対だな。
「ていうか、体験の俺が選手に選ばれたら他の人から顰蹙を買うんじゃ…」
「そこは心配いらない。もうクラスのみんなはお前の実力を認めてるよ。他のクラスは知らないけど」
それは素直に嬉しい。自分の実力を認めてもらえるのは。
「「じゃあ明日」」
マークと別れ、自分の部屋に向かう。寮は最初思っていたよりもかなり綺麗な個室だった。ライもOKなようで…。
「選ばれたら嫌だなー。今回は外から見ていたい」
≪では辞退すれば良いのでは?≫
「それはなんか違うじゃん。うちのクラスはマークが言う通りなら大丈夫だろうけど、他のクラスの奴がな…」
≪そうですか≫
「…選ばれたとしてもライ、お前絶対本気出すなよ」
≪し、承知しております…≫
ちょっと声震えてるぞライ。大丈夫なのか?