初めての依頼
どうも。山葵醤油です。
もうすぐテスト期間に入ってしまうから、今のうちに書き留めておかないと…と必死に書いてますw
≪それと、これと、それからあれもです≫
「詳しいなお前…」
≪長く生きてるのも暇なんです≫
「そうか。そういえばライって何歳なんだ?」
≪ひ み つ です≫
「…」
なんの会話か分からないかもしれないが、今は薬草採取に来てるんだ。
ライがかなり薬草に詳しくて、とても助かってる。そろそろ切り上げても良い頃だろう。
「よーし。帰るぞー」
≪はい≫
ギルドに帰って、薬草をどっさり見せる。
「え、こんなにとってきたんですか??」
受付の綺麗な女性が驚いている。胸が揺れてる…おっふ。
「はい。こいつがそういうのに詳しくて、結構取れたんです」
チラッと横見るとライがドヤ顔?をしている。なんかウザいな。
「こちらが依頼達成報酬の2万円です」
「どうも」
報酬を受け取ったので、さっさとギルドの出口に向かう。
「なあ、ライ」
≪御主人様、どうされましたか?」
「2万円あれば飯食べれるよな?」
≪安い店であれば1000円程なので、宿泊代にも割くことができますね≫
「ふう。やっと食べられる…」
日も落ちてきて、もう夕方である。今日1日何も食べてないから、もう腹が減ってしょうがない。
ライに値段のことを聞いたのは、お金自体は日本円だったから問題ないのだが、その価値が分からなかった。
もしかしたら前世での100円が、こっちでの1000円ぐらいに当たるかもしれなかったからな。冒険者底辺のHランクが受けられる依頼で2万円なんて怪しいじゃないか。
「何処でも良いから入ろう…」
≪あ、あそこなんてどうでしょうか。テイムモンスターもOKと書いていますし≫
「あっそっか。ライもいるのか。お前飯どうするの?」
≪僕は3日に一度くらいの食事で大丈夫です。今日食事をしてきているので、3日間はいりません。食べるのは主に肉です≫
「そう。とりまあそこに入ろー!」
「「いらっしゃい」」
迎えてくれたのは、熟年夫婦だった。2人で店を営んでいるみたいだ。
「あんたかい!巷で噂になってるドラゴンを連れている冒険者ってのは!」
「え、俺有名なんですか?」
「そうだねぇ。どうやってドラゴンをテイムしたのか教えておくれよ」
「い、いや、俺も知らないうちにテイムしちゃってたみたいで…」
「そんなのでドラゴンをテイムできたらみんなやってるよ。嘘が下手くそだねぇ」
「マリー。そんなにまくし立てたら大切なお客様に迷惑だぞ」
「そうね。ごめんなさい。とりみだしちゃったわ。此方へどうぞ」
そう言って進められたのはカウンター席の端っこ。あまり客がいないためライのことで大騒ぎにはなってないが…そろそろ対策を考えなきゃいけないな。
「坊主、注文は?」
「オススメをお願いします!」
「あいよ!」
そうやって出てきたのが…ドリアみたいなものだった。日本でいうサイ○リアのミ○ノ風ドリア的なね。
俺は食べられる幸せを身にしみて感じながら一口目を食べる。
「うまい…」
思わず口に出してしまうほどの美味しさ。美味しいというのはこういうものだろう。
わずか5分で平らげた俺はまた来ることを約束し、店を後にした。次にすべきことは宿探しだ。
ライ曰く、冒険者は基本的に家を持たないらしい。Aランク以上になったら持ったりもするらしいが、基本的には色々な街を転々とするから、いらないそうだ。
何処でも良いか、と思い適当な場所に入ると結構広くて、綺麗な場所だった。ライも入ってOKなようだし、って思ったところがこんなに良いところでよかった。
取り敢えず二泊の予約をして、財布が空になった。明日も依頼を受けるから問題ないのだが。
「明日はどうするかな…」
≪今日と同じ野草集めが妥当でしょう。それより1週間ごとにランクアップ試験があるようなので、それを受けられては?≫
「お前その情報どっから仕入れてるんだよ」
≪ドラゴンの目と耳は良いので、色々な人から盗み聞きしたり、チラッと見たりしました≫
優秀すぎて怖くなってきたよ…
お金の単位考えるの面倒くさくて円にしちゃいました。
次回からだんだんと魔物討伐やらなんやでバトルシーンを入れて行く予定です。最初は軽くからですが…