僕は妖怪黒髪ボッサなった。
僕はある時、街を歩いていると......?
黒服の男に呼び止められる。
まったく知らない人だし何かした見覚えもない。
この男性はと思っていると...?
この黒服の男が名刺を僕に渡した。
『妖怪博物研究所』 と書かれていた。
何故? 僕なのだろう??
その黒服の男が僕と話をしたいからと言い、近くにあったカフェに入った。
僕はこの黒服の男が怪しいと思いながらもついて行った。
そして黒服の男が僕に話し出した。
『最近、どんな事をされていましたか?』
『いや...? 別に特に何かしたって言う事は?』
『昔から黒髪なのですか?』
『違いますよ~ これ白髪染めで染めてるんですよね。』
『黒髪にですか?』
『はい』
『あのう? こんな話がなんの役に立つんですか?』
『大丈夫! ちゃんと関係がある話なんですよ~』
『本当なんですか?』
『はい。それから最近、懐かしい人やお友達に会われましたか?』
『いえ、会ってませんけど...?』
『そうですか、もう少し、私の話に付き合ってください!』
『は.はい』
『シャンプーとトリートメントは何処のものですか?』
『○○ですけど...?』
『久しぶりにどうですか? 懐かしい人と会いたくありませんか?』
『まぁ、そうですね~ 会えるなら。』
『わかりました。会わせてあげますよ。』
『誰とですか?』
『それは! ナイショです。』
『......』
◆
...という事で数日後、その懐かしい人に会いに行くことになった。
そこは研究所らしい場所で、この中でその人は働いているらしい。
誰なのか? 何の研究をしているのか?
気になる点は、たくさんあったが僕はその懐かしい人にどうしても
会いたいと言う気持ちが強くあった。
そして、研究所の中に入ると...? 待ち構えていたのは......。
僕が学生の時に付き合っていた、 『めいちゃん』だった。
僕は咄嗟に彼女にむかって言った。
『めいちゃん? 久しぶりだねぇ~ 元気だったの?』
『えぇ、久しぶりねぇ~ 河野君。』
『うん。なんか? 何にも変わってないねぇ~ めいちゃんは...
あの時のまんま本当に綺麗だよ。』
『そうかな? 少しは変わったのよ。』
『全然、変わってないって! 肌のハリとか? ホントなんにも!?』
『ありがとう。今日、河野君と会おうと思ったのはお願いがあるからなの。』
『お願い?』
『そうよ、私の研究に協力して欲しいの? 昔付き合っていた仲でしょ!』
『うんうんいいよ~ なになに?』
『これ? 飲んでくれない??』
『何これ? どす黒い液体みたいだけど...?』
『毛生え薬よ。』
『僕、剥げてないよ~』
『大丈夫! 問題はないわ~! それを飲むだけだから。』
めいちゃんはそう言うと...? 僕にそのどす黒い液体を渡してきた。
僕はめいちゃんを信じていた。
この時までは......。
僕はこの液体を飲んだ後、記憶を失くして憶えていない。
気が付くと...? 研究所のソファーで眠っていた。
そして、僕は研究所にあった鏡を見てビックリ!!!
髪の毛がボッサボッサに伸びていて、指には水かきがついている。
目が恐ろしく大きくつり目で、 『なんなんだ! これは!?』
それから数分後、めいちゃんが入ってきた。
『あら~? 起きたの?』
『何をしたんだよ~ これはいったいなんなんだ!?』
『妖怪黒髪ボッサよ! あなたは妖怪になったのよ~!』
『妖怪!?』
『そう、これはあなたへの復讐よ! 私をフッた復讐!!!』
『僕が!? めいちゃんをフッた? 何を言ってるんだよ~』
『あなたは覚えてないかもしれないけど? 私はあなたにフラれたのよ。
憶えてないの?』
『......』
『そうよね? 憶えてる訳がないよねぇ~ あなたは私を捨てたのよ~』
『すす.捨ててなんかないよ~』
『捨てたのよ。みんなの前で......。』
『あぁ!』
『思い出した? だからこれは復讐なのよ! あなたへの復讐』
『......』
そして僕は、『妖怪黒髪ボッサ』として生きる事になった。
死ぬまでこの姿として、寿命もあと8000年は生きるらしい。
最後までお読みいただきありがとうございました。