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ああああ  作者: あぐる
1/8

0話

本編は次回からです!


はるか昔、突然人ならざる能力を使いし少女が現れた。

彼女はこの世を謎の力で満たし、その力を使うための特殊な器官を持つ生物を生み出した。

人間達は理解出来ないものに恐怖した。

人間はこの力を魔力とし、この力を持ちながら誕生した人類を魔族として殲滅を始めた。

しかし地上を支配していた人間は新しい人類の力に成すすべもなく敗れていく。

しばらくして同じ力を持つ武器、魔剣を操りし英雄が生まれ、人間の滅亡は防がれる。

魔族と人間の戦力は拮抗し、次第に戦いはなくなっていくが、お互いに大きな爪跡を残す結果となった。

また魔族たちも悪魔と亜人に分かれ、まもなく亜人の中でもそれぞれの種族ごとにバラバラに生活を始めた。

その後しばらくして勇者は老いて死に、魔族は遠い未開拓の地へ消え、亜人は村を、街を、国を作った。

いつしかどこかの森の奥深くの地面や木々や魔物から膨大な魔力が1ヶ所へ集まって行き姿を形成する。

やがて集まった魔力は性質を変え、精霊が生まれた。

その精霊は王となり多くの仲間を作り出した。

新たな種族が誕生し、平和が訪れ始めた時。

運命はそれを嘲笑うかのように動き出す。

突然その世界に神が現れた。

神は善と悪を司り人々の心に光と闇の種を植え付けた。

そして神は自身の分身を作り出し、世界を管理させるために残して消えた。

その身に纏う膨大な魔力に恐れいつしか神の分身は邪神と呼ばれる存在になった。

誰もが絶望した時、また昔のように英雄が現れた。

それも異世界から。

英雄が善なる女神より力を授かり、世界を救うために。

その英雄はこれから多くの伝説を残していくこととなる。

善悪の心は争いを生み、力を求めた。

英雄は己を高め強者に挑み続けた。

時に負け、仲間をつくり、成長し、また戦う。

不屈こそが英雄が英雄たる所以なのだと私は考える。

英雄は戦い、勝ちを求めた。

1説には魔族の頂点とすら戦ったという。

英雄は世界を旅して世界を知り、ついに英雄は神に牙を剥く。

善悪の心を植え付け、争いで散った命のために。

悪の心に飲み込まれた人々のために。

何より、この世界の平和のために。

英雄と邪神との戦いは凄まじいものとなった。

だが、その戦いは長くは続かなかった。

英雄も神には及ばなかったのだ。

英雄の力は女神に授けられた力に過ぎない。

英雄は人間であるため、元々魔法は使えない。

自身の器よりも授かった力の方が強力すぎたのだろう。

未熟な力では、人間の体では、地力に差が出てしまうのだ。


そして


誰もが負けを覚悟した時、それは起こった。

邪神が魔法を英雄が直撃したかのように見えた瞬間、英雄の魔力が跳ね上がった。

まるで上限がなくなったかのように。

それはいつまでも上がり続け、ついに邪神の魔力すらも凌駕した。

それを見た邪神の行動は早かった。

流石は神といったところだろう。

自分の持ちうる力で最大の防御を行った。

いくら魔力で凌駕されたからと言って邪神が防御に徹してしまえば殺しきる事は出来ない。

英雄は間違いなくこの攻撃に全てをかけているだろう。

つまり、邪神にとって次の攻撃を耐えるだけで良かったのだ。

そう、攻撃ならば(・・・・・)

英雄の放った魔法は封印。

そこから先はとてもあっけなく感じた。

防御に徹していた邪神は避けること叶わず、封印された。

封印した邪神は結晶になり教会へ保管した。

これからも封印をかけ続けるのだろう。

私は力を使いきり、満身創痍の英雄の顔が今でも忘れられない。

犠牲者を確認し一瞬だけだがとても悲しそうで、どこかに消えてしまいそうに顔を曇らせた。

その後この世界で生まれた3人目の英雄「剣姫」が活躍し出した頃、邪神を封印した英雄は行方を眩ませた。

今となっては生きているのかすらも分からない。

英雄の考えも分からないが、これだけは言える。

最強であったはずの英雄が、未来の人間に託したのである。

そこにはきっと未来の人々ならば倒せるという確信があったに違いない。

彼には見えていたのかもしれない。

それこそ、自分をも超える英雄の姿が。




2人目の英雄譚より

筆者 オルド・ルクース

文字にするのって難しいですね

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