第三十五話:とある青年近衛兵の回顧
忘れた頃の更新です。
書きかけて放置してた。
ホーリーウッド時代の話なのでHENTAI性が強い所になります。
苦手な人は見ないほうがいいかもしれません。
こんにちわ、ウェルズ・アーノルディです。
突然ですが、私には婚約者が居ます。
長年父がコックとして働いている旅館「春の狐亭」の一人娘のコリーナ・フェブラリ
彼女が3歳のときに、私と彼女の婚約は決まった。
少し年が離れすぎているが、他に適任が居なかった。
なによりも、彼女が私との婚約を望んでくれていたので決まったことなのだけれど。
最初はね、12歳も下の女の子って大丈夫?なんて不安になったりもしたけれど、狐亭のお客様の貴族の中には生まれたばかりの0歳の娘と、10歳の男の子との婚約とか、もっとひどいのだと60近い歳のおっさんと13の娘の結婚なんてものもあるそうなので、あまり気にならなくなった。
そもそも女性のほうが男性よりもいくらか長生きするし。
将来、私のことを慕ってくれるこの子を一人遺して死ぬことになるかもしれないと思うと
それはとても不安なことだったけれど。
それでも私がコリーナとの婚約を破棄することなくコレまでやってこれたのは、コリーナが私に向ける一途な想いがあったからだ。
コリーナは日に日に美人になり、8歳の頃には既にその旅館の娘故の所作からか、かわいい少女から美しい娘に代わりつつあった。
そんな将来が嘱望されるコリーナには中貴族などから、息子の側室にどうか?なんて誘いが来る様になっていたけれど。
コリーナには婚約者がおりまして・・・・と義父たちが断っていたのを私はみていたが、更に言えばソレはコリーナが私のことを愛していると常日頃から言い。
縁談話があるたびに「他の人のものになるくらいなら、喉を突いて死にます。」なんていって断っているのを私は知っていた。
1桁の娘のせりふじゃないね。
まぁそんな彼女の献身を5年以上受けてきたので、私は恋人がいたこともない。
いや、コリーナが恋人以上なのだけれど、手は出せないし。
近衛兵になる前の警備兵時代には同僚から、娼館なんかに誘われても断っていたので、一部の品のない連中から玉なしとか、同性愛者だとか言われない中傷を受けることもあったが、今いる近衛部隊、黒騎兵隊ではその様な品のないことを言う隊員はいないので、少しは気楽になった。
コリーナが9歳の時、冬場にエドワード様のご命令で黒騎兵隊で馬車を迎えに出た。
賓客、というよりは私たちが仕えることになるかもしれない相手ということなので見栄えも重視して選ばれた。10人で隊長のメロウドさんとともに夜の業務にでた。
仕事がら夜の仕事というのもたまにあるけれど、コリーナは私の夜仕事を嫌がる。
夜は太陽の守りもないので何か悪いことが私にあるのではないかと、いつも不安なのだといっていた。
結果としては特に危険なこともなく私たちは馬車を確保できた。
中には賊徒の襲撃にあったウェリントンという村の生き残った女性たちが乗せられていて。
その中でもわれわれが動くことになった理由は、ウェリントン家という村長の家の生き残りを確保することだった。
なんと、このウェリントン家の父親であったエドガー氏が、先代ホーリーウッド候の落胤だというのだ。
彼の侯爵の血脈ということは今のホーリーウッド家にとってはぜひとも手に入れたい女性の、ホーリーウッド一族だ。
それはわれわれ近衛が出向くわけだ。
しかしそんな事実よりも私の目に焼きついたのは、その家の次女アイラ様の堂々たる振る舞いだった。
彼女はほんの数日前に父と兄を失い、母親にいたっては、目の前で強姦されて殺害されたという。
そんな地獄を見たはずの年端もいかない、コリーナよりも幼い少女が堂々と受け答えしている。
コレが血の青さということなのか・・・?
それから一番若い自分が馬車の御者役を引き受け、ディバインシャフト城まで送り届けたが、それから数日は会うこともなかった。
更に暫くすると、しばしばユーリ様とともにお出かけになるので、護衛として着いたりしたけれど。
彼女の所作は6歳のものとは到底思えなかった。
年が明けたあとのこと。
旅館の娘としての所作は見につけたので、コリーナそろそろ基礎教育を受けさせようと基礎学校に通わせることになった。
そろそろもなにも今年を逃すとそもそも入学できないのだが
丁度狙い済ましたかの様に、跡継ぎが生まれたため、将来外に出ることが決まったハープナ鍛冶店の長女ソニアちゃんが一緒に学校に通えることになったため、コリーナが喜んでいたのが印象的だ。
少々揉めたりはしたものの、無事ソニアちゃんと一緒の班になったコリーナは毎日楽しそうに学校に通っていて。
学校生活についてのコリーナの言葉の端々にとてもかわいい女の子として、アイラ様の名前が出てくる様になった。
あぁ勿論その可愛らしさ、賢さを疑うことはないともよく知っているけれど、今はまだアイラ様の身の上に関しては公開されておらず、この愛しい恋人にも話すことは出来なかった。
コリーナからは班員たちの話や、アイラ様の姉であるサークラ様の話なんかも出てくる様になったけれど。
やはり一番はアイラ様のものだった。
あるとき学校でアイラ様が既に婚約を考えているらしいということ、更にはかなり相手のことを好いているみたいだという報告をコリーナはうれしそうにした。
いままで回りにコリーナの様に婚約している友達はいなかったのだという、ソレがお友達にもいて一気に親近感が増したそうだ。
それから春になって、ひとつ事件があった。
コリーナの友人である、リエッタ・ブラウニーのご両親の死にかかわるその事件は、あまりの胸糞悪さに血になれた黒騎兵隊員すら何度か吐くほどの現場だった。
以前から、街に来たはずの女性の行方不明や、普通なら町全体で1年に4度くらいしかないはずの馬車の事故がゲゼル男爵家だけで毎年10件以上起きていることそしてその後の人の動きなどから、何度も捜査線上に浮上しては、なかったことにされていたゲゼル男爵家の立ち入り調査は思わぬ形で実施されることとなった。
リエッタちゃんの父親がこの一連の流れと同じ形で不審な事故死をとげ、母親がここに連れ込まれたきりだという。
不埒な悪人としての正体を現したゲゼル男爵を取り押さえるためにいくつかの証言と証拠を押さえたわれわれ黒騎兵は激しい物音と叫び声に慌てて館への突入を行ったが、そこには既に脚の筋を切られて身動き取れない状態になっている男が4人とゲゼル男爵の姿があった。
そしてソレを行ったのは、目の前の剣を握った僅か6歳のアイラ様だという事実に些か戦慄すら覚えた私は、しかしその純真かつ利発そうな瞳に幼い日のコリーナを思い出し、ついアイラ様の頭をなでてしまうという無礼を働いてしまった。
その後の調査でこのゲゼル男爵の家の地下には40を超える保存を掛けられた女性の遺体が、おそらく死んだときの姿のままで辱められていた。
縛られたままの若い女性、鞭や棒で打たれ痛々しい切り傷や打ち身を残したまま苦痛の表情でいる女性、辱めを受けながら少しずつ体を切り刻まれた女性、中でもその腹を切られ胎児を引きずりだされて死んだ妊婦とその胎児が女の子だったのだけれど、その胎児にすら陵辱された後があったこと。
そしてコリーナと変わらない、10歳前後の少女が腕と脚の筋を切られ、身動きできない状態で襲われそのまま失血して死んだと思われる遺体は、胸糞悪さを通り越して、人間の仕業とは思えなかった。
そして、おそらくは死に姿が気に入らなかったか、保存の魔法が甘くって痛んだのか、その程度の理由だろう、100近い女性の腐乱死体や白骨が無造作に放り込まれた最奥部の穴倉には、涙さえ出てこなかった。
あのクソの様なデブのために一体何人の女性が、不幸な目にあったのだろう。
更に調査をしたところ。
この女性たちにはなんパターンかの集められ方があり。
1つは田舎や別の町から移ってきたばかりの身寄りのいない、あるいは少ない女性に仕事を斡旋するといって男爵の名前を使っておびき寄せてそのまま屋敷内に監禁する場合や。
2つ目が街で見かけた気に入った女性の身の上を調べ上げて、夫や家族が少なれば馬車の事故を装って殺し、息のかかった役人を使って相手が飛び出たためよけられなかったとか、そういう調整を行い、自分の家への免責し。
その上で傘下の借金取りなどに書類を偽造させ土地屋敷や女性の身柄を押さえるやり方。
更にもっと胸糞悪かったのが、いくつかの孤児院の院長とつながりを持ち、見目麗しい孤児が院を出る年齢になると、報せる様にさせていた様だ。
そして、彼女たちが街を出て行こうとしていたかの様な偽装を行い、院長には謝礼金を払い、15歳の少女を拐し・・・これ以上は止めておこう。
とにかくそんな胸糞悪い事件で、男爵とその関係者100人以上。
汚職を行った役人33名、そして孤児院系の関係者4名を逮捕する大捕物となった
このほぼすべてが死罪となり、行われている内容まで知らず、ただの事故の隠蔽だと思っていた役人3名だけが4年間の無償労働と懲役となった。
捜査や情報のまとめに時間がかかり2日後に狐亭に帰った私はコリーナを見た瞬間に地下室でみた、あまりにもむごい少女の遺体を思い出し、それにコリーナを幻視し、耐え切れずにコリーナの唇を奪った。
まだ3回目の口同士のキスだったが、初めて乱暴にコリーナの口腔内を侵して貪った。
もしもやつがコリーナに目をつけていたらと思うと、身の毛がよだつ思いだった。
その日を境にコリーナとの睦み事の中に舌を差し入れるキスが加わり、コリーナは喜んでいたが、私は些か焦ってしまったと、後悔した、この頃からコリーナの要求が激しくなったからだ。
一般に結婚可能といわれる女性の12歳の誕生日になったらもう結婚しちゃいましょう!とコリーナがしつこく迫ってくる様になった。
どれだけ速く結婚したいんだと思わないでもないけれど、もう9年ほども婚約しているのだからそろそろソレもいいのかもしれない。
ただ彼女の言うことはちょっと過激で、そのあとの家族計画もなかなか壮大なもので、良識ある大人の私には許容できなかったが、ソレもある日、アイラ様とユーリ様の愛のあるキスを見ているとソレも自然なのかもしれないと思える様になってしまった。
アイラ様はまだ9歳になっておらず初潮も迎えていないと予想できる。
そしてユーリ様もまだ10歳だったためおそらくは精通もなかったであろう。
故に愛の行いがキスと軽いボディタッチなのだ、それでも十分早いが。
コリーナは11歳になる直前にちょっと早めの初潮を迎えていたし、私はもう20になったし、13の時には迎えていた。
つまりわれわれは繁殖できてしまう。
それならばその様なあり方にあるのは自然なことではないか?と感じる様になってしまった。
結果としては私はコリーナの12歳の誕生日当日にコリーナと結婚し、その日は記念に濃い目のキスと、体に触れ合うことをしたが、鋼の意思で何とか耐えしのいだ、けれど前述の通りだ。
私は、それから僅か2ヶ月ちょっとで禁を自ら破ってしまった。
コリーナに毎日ちょっとずつ精の付く食べ物を食べさせられ、アイラ様とユーリ様の行為に触発されての事故の様な初めてだったが、コリーナとの愛に偽りはないということなのか、一度の営みでコリーナは子どもを授かった。
彼女は調整して二人の婚約・結婚記念日、コリーナの誕生日、赤ちゃんの誕生日を揃える気でいるらしい。
私に結局自分を抱かせることに成功したコリーナならばひょっとすると、本当に調整して誕生日に産むかもしれないとおもったけれど。
誕生日なんて些細なことだ。今はただこの愛する女性が、無事に初産を終わらせることを祈っている。
それからユーリ様たちがホーリーウッドを立った日。
寂しそうなコリーナが私に甘えてきた。
少しずつ胸も張ってきて、おなかも多少目立つ様になってきた彼女は、普段の凛々しい彼女からは想像できないほどの甘えん坊になっていた。
仲良しグループでやってきたうちの3人がすぐには合えないところに行ってしまったので寂しいのだろうね。
特にソニアとはボクとの婚約の前からの親友だったはずだ。
しかしソレから逆に彼女は私に胸を吸う様に要求してきた。
確かに以前と異なりコリーナの胸は口で咥えることが出来る程度のふくらみが発生している。
これは以前の彼女の体格ではありえなかったことだ。
しかし何故今日そんなことを言い出したのか?
「ウェルズ!あのね私ずっとおっぱい小さかったじゃない?だから心配なの、赤ちゃんが生まれたときにおっぱいまたちっちゃくなってミルクが出ないんじゃないかって。」
コリーナはごく真剣な様子で私に胸を食む様に願う意味を語った。
「どうしてそう考えるんだい?」
理由を問えば
「エッラさんはアレだけ大きいのにミルクは出ないそうです。」
それはそうだ、妊娠していないのであれば。
「でも逆におっぱいは赤ちゃんが生まれる直前から出始める人もいるし、その頃から準備すれば十分に量も出る様になるって言うわ、それに授乳は続けてれば赤ちゃんが1歳どころか5歳くらいになるまで出る人もいるっていうわ、何事も訓練なんですよ。」
となかなか断りにくい理由で行為を要求された、私はそれから彼女が出産を迎えるまで、毎日コリーナの乳育を手伝わさせられた。
出産予定の2ヶ月前くらいからはミルクも出てくる様になり、コリーナの出したものを捨てるわけにも行かず味わうことになった。
そして、コリーナの誕生日、かつ私たちの婚約・結婚の記念日。
コリーナ・フェブラリと入婿ウェルズ・A・フェブラリの第一子、長女ウェンディ・フェブラリが産声を上げた。
おやすみなさい。