エピローグアフター:とある魔王の独白
すごく短い上この話のみ両刀勇者の世界観ではなく、生まれ直しのほうの世界観になります。
(あぁ、またか・・・)
はじめに思うのはいつもこの感情だ。
これで何度目だろうか?いったい何万年ここでオレは脚を止めているのだろうか?
眼をあけると誰もいない広間、その玉座でオレはただ座っているのだ・・・。
大体150年くらいのスパンでオレは目覚めて鎌が抜かれるか、一定の年数を数えると急に意識が無くなり、気がついたらまたこの玉座に戻される。
(もう慣れたけどな・・・前回は、だいぶ変わっていたな・・・。)
これまで幾度と無く繰り返してオレは指示されたとおりに『終わり』を待ち続けている。
この世界の解放は、神々の悲願だ。
一度はあきらめるしかなかった世界をもう一度手に入れるために彼らは封印と、取り戻すための仕掛けを施した。
オレは見守り役の一人に過ぎないが、それでも与えられた役目くらいは果たしてやるさ。
前回、この繰り返しが始まってから何度目かになる『アイラ』の来訪を受けた。
アイラは前の週までの記憶を引き継いで生まれ直せるはずだが、どういうわけ前回のアイラはオレを初めて見た様だった。
それに・・・
(髪の色がオレの知っている『アイラ』とは違ったな。)
つれてきた仲間もオーティスは見たことがあったが、ほかは初めてみた顔だったな・・・。
いまさら何の変化があったのか・・・。
意志力が満ちていたので鑑定を教えたが、どの程度有効に使ってくれるか・・・。
(この周は何が起こるのか・・・、何が変わるのか、何も起こらないのか?)
オレが役目を果たした場合にはオレはキリエたちの下にたどり着くという話だったよな・・・?
それで合っているんだよ・・・な?
まぶたに残るキリエの姿を思いつつ。
魔王はたった一度だけくるかもしれない来訪者を、また待ち続ける。
諸般の事情により、生まれ直しの進行度が両党勇者の時と同程度に進むまで、こちらの他者語を生かしておく必要があるため今後もごくまれに更新する予定です。




