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第10.5話:輝夜、旭日

人に理解してもらえる様に注意して書いているつもりですが、表現力の不足しているところが多々あります。でもどう直していいかもわかりません。

僅かなネタバレを含みます。お嫌いな人は本編でOKって言うまで読まないほうがいいかもしれません。

 あの冬の夜から、どれだけの時間がたっただろうか?

 私、サークラウェリントンには弟が1人と3人の妹が居る。

 2つ下の弟、トーレスは姉ながらに将来が楽しみになるイケメン候補

 年度にすれば9つ下の双子の妹アイラとアイリス、私が2月で向こうが10月生まれなのでほとんど10年下だけれど。

 そして私からみたら13下の末妹のアニス、この歳の離れた3人の妹が可愛くてたまらないんだ。



 あの歳の冬、私は毎日の様に母におなかを出してもらった。本当は冬の寒いのに大事なおなかをだしてなんて、いうべきじゃなかったんだろうけれど、私はテンションが上がってしまっていたのだ。

 ずっと欲しかった弟か妹、私にはかわいい弟のトーレスが居るけれど、歳が2つしか離れていなくって、別にトーレスに不満があるわけではないけれど、小さい弟か妹を可愛がってみたかった。

 

 理由は、幼馴染のモーラの妹ノラが可愛かったからという単純なものだったけれど、私にとっては重大だった、何せノラは可愛いのだから。

 そんなわけで何回か盛大に新しい兄弟が欲しいと両親にねだった私は、両親にそれをお願いしておきながら、両親に甘えてベッドに寝かせてもらうという今考えれば本末転倒な行動を繰り返しながら、母の妊娠を待った、そしてもう1ヶ月を切っていたのだから仕方ないよね。

 

 あの頃の私は、教会から戻ると母を捜し、食事の支度をする母のエプロンの間から頭を挟み込み、あるいはお風呂場で直に、母のおなかに耳を当てていたものだ。

 そしてたまにおなかの中からのキックを感じるとテンションがあがってしまって、あかちゃんの歌なんてものを勝手に作って歌ってしまったくらいだ。

 

 そうして、生まれた赤ちゃんが女の双子だったときの私の喜び方は常軌を逸して居たと思う。

 とてもじゃないけれど、妹たちには知られたくない。

 なにせ赤ちゃんが生まれた直後に赤ちゃんたちとかわらない格好で村の中を走ってしまったのだから。

 夜だったので誰にもすれ違わなくって良かった。

 体を撫でる風が気持ちよかったのを覚えているけれど。

 もし誰かに見られていたらその人を殺して私も死んでいるところだ。


 そんなわけで私はアイラとアイリスが生まれた直後から溺愛という言葉で足りないほどの熱烈な愛を傾けてきた。

 アイラは赤ちゃんのときからすごく、賢い子で、歩くのも早かったし、言葉もちょっと話せるようになったとおもったらあっというまに大人みたいな喋りかたをする様になってしまった。


 アイリスの面倒もよく見てくれて、双子なのにまるで1つか2つ上のお姉ちゃんみたいにアイリスの世話を焼いているのがみていてとても微笑ましかった。

 そしてそんなおませな妹がなんとおっぱい離れがなかなかできないというギャップがたまらなかった。

 もう3歳のときだった、アニスも生まれたあとで、アニスに母さんがおっぱいを飲ませているとアイラが、アニスをからかう振りをしながらかあさんのおっぱいをじっと見ていた。


 母さんもすぐ気がついたみたいで、暫く困った様に見ていたけれど、アニスが満腹になっておっぱいを咥えたまま眠ってしまうとわざとらしく。

「あーアニスが満腹でねちゃったのにまだおっぱいが張っててつらいなー手で搾っちゃおうかなー、でも絞るのも結構きついんだよなー」

 なんて棒読みすると、思惑に載せられてるのに普段なら絶対気付くアイラが

「じゃ、じゃあボクが手伝おうか?」

 なんていって赤くなりながら母さんの乳房を咥えるのをこっそり見たときはすぐに抱きつきたかったけど、かわいそうなので止めておいた。


 でもその後たまにアイラたちの部屋で一緒に寝るときや、アイリスが風邪を引いて隔離しているときなんかに一緒に寝ているアイラの口元に自分のまだ膨らみ始めたばかりの乳房を咥えさせる悪戯を覚えてしまった。

 かなり倒錯した遊びだったと思うけれど、アイラは乳首が口元に当たるとまるで赤ちゃんのように、小さな手でしっかり押さえてちゅっちゅとおっぱいを吸うのだ。

 私は姉だけれど、アレは母性が刺激されてたのかな。

 そんな遊びをしたからかそこからあっという間に胸が大きくなった。


 そんなこともあり私はアイラを一番可愛がっていると自覚している。

 

 普段しっかりした妹が、実はすごく甘えん坊だというギャップがたまらなかったのかな。

 

 あるとき川遊びをして帰りにくたびれてしまったアイラを抱っこして帰った。

 この頃アイラは毎日剣の稽古も始めていて、もうぜんぜん甘えてくれなくなっていたので

 久しぶりに抱っこした妹の柔らかさに感動したものだ。

 この妹は絶対だれにもあげない、一生私のかわいいアイラなんだ、なんて思ってしまった。

 母がアイラとアイリスは私がお風呂にいれるから貴女はアニスをお願いできる?ときいてきて

 せっかく抱っこしてるからこのままアイラを入れてくるよっていって、独占させてもらった。


 それでももう長いこと私のことを姉さんって呼んでいた妹が私のことをお姉ちゃんと呼んで甘えてきたときには、気付いてしまったのだ。

 今は可愛がっていればいい年齢だけれども、この子もそのうち大人になって、きれいになって

「お姉ちゃんボクこの人と結婚するね!」

 なんていってどこの馬の骨とも知れない男を連れてくるかもしれないのだ。


 その番はその日のことを想像して一人ベッドで泣いてしまった。

 何でこんなに妹が大好きになっちゃったんだろう。



 冬になるという時期、オルセーが亡くなった。

 オルセーは可愛い子だった。

 何を言っても前向きで、ドジるし、能天気だし、どうしようもない子だったけれど、元気で可愛い妹みたいな子だった、このシスコンの私が妹みたいに可愛いというのだから、それはもう、他人としては最高に可愛いのと同義なのだけれど、そんな可愛いオルセーが病気であっけなく死んでしまったのだ。

 

 私もショックだったし、少し恋心を持っていたらしいトーレスも静かに慟哭した。

 それから、暫くオルセーの病気のために奔走していたらしいアイラは心の切り替えが上手くいってなさそうだったけれど。

 

 そして運命の今日、昨日から肉と好物のソペ・ソルを使ってなにやら保存食つくりをしていたアイラは、それが済むといつもどおり近くの家々を回って、簡単なお手伝いをしてきたらしい。

 キスカやアンナさんがお礼を言いにきた。


 トーティスが戻らないという知らせが届いたのは昼を過ぎた頃だった

 彼は慎重な男で、彼が村近くに出る程度の魔獣や動物に遅れを取るというのは考えにくいものだった。


 とにかくと捜索隊を送り出したが効果は上がらず

 

 3度目の捜索隊の際トーティスのモノかも知れない血痕が発見され、父はその場にいた隊員に箝口令を敷いたらしい。

 帰還した隊員の様子がおかしかったので詰問したら父が仕方ないかと話してくれた。

表向きは夜を理由に捜索を打ちきり、ただ篝火を焚いてトーティスに帰り道を示すということにした。

実際は未知の外敵への備えだ。

あのトーティスが遅れをとる樣な魔物か、それとも人間か・・・


 どちらにせよ村人だけでは対応できないかもしれないと判断した父は

 手紙をしたためて、村一番の馬術を持つエレノアにはホーリーウッドへの手紙を

その父ブリスには近くの村への警戒呼び掛けの書状を持たせて送り出した。


7時すぎになるともう下の子たちは限界に近かったので眠りにつかせた

アイリスとアニスは村の中の不穏な空気には気づいていない、日中にノラ、ソラと遊んで疲れていたのか、お風呂から上がると髪を乾かしてやる暇もなく眠ってしまった


逆にアイラはなかなか眠ってくれなかった

聡いこの妹は、不穏な空気にも気づいている。

不安そうに私の袖をつかみ眠さと戦っていたが、まだ6才前の子どもだ・・・15分くらいで寝てしまった。



私は最後にアイラの頭を一撫ですると食堂へ戻った

ここならば玄関が開けばすぐに気づけるから


不安な一夜、玄関で物音がする度に私かトーレスが玄関を確認しにいくけど大体は気のせいで


一度だけ父が帰ってきたけれど動きがないので軽食を摂りに来たとのことだった


父を労い次は寝てるかもしれないからと言っておやすみのキスとハグをする

トーレスに留守を頼むと伝えて警戒に戻ろうとする父に


アイラたちに会っていかなくていい?

と咄嗟に尋ねたのはなにか予感があってのものだったのか

「寝ているんだろう?起こすかもしれないからやめとくよ」


と出掛けていく父の背中は大きく安心感のあるものだった


それからさらに1時間半くらい経ったか

ドアが乱暴にノックされた


慌てているみたいだ

急いで3人で玄関に向かうと様子がおかしい、既にドアが半分壊されていてその向こうから知らない男たちが室内を窺っていた。


「ヒッ」

思わず声がもれると男たちがニヤリと笑った

「姉さん、母さん・・・裏から逃げて」

トーレスが剣を構えた

裏!?うちに裏なんて・・・合点がいく

「わかったわ、トーレス・・・ごめん」


トーレスは年の割りにかなり強いと聞いているが、あの屈強な男たちは5人はいた

時間稼ぎしかできないだろう


それなら私も・・・と覚悟をした


母と二人で妹たちの部屋に飛び込み内側から鍵を掛けた

ああなんて賢い子だろう


アイラは既に逃げる支度をしていた

妹たちにも服を着せている。


だから私も母さんもこの子になら安心して妹たちを託せる。


食い下がるアイラを姉としての義務というずるい言葉で抑えつけ、地下室へ隠れさせた。

それから私たちは窓を割り逃げようとした風を装う


 これで部屋の中で捕まれば賊は私たちを辱めて殺せば満足して立ち去るだろう、この部屋には金目のものはないしね


アイラたちが生きていてくれるなら私の命なんて安いものだ。

惜しむらくは、せめて好きな人と、通じ合ってみたかったということくらいだけれど。


それから部屋に入ってきた3人の男たちは「窓から脱出しよう」としている私たち二人を発見、血のついた剣を私たちに向けて捕まえた

この血はトーレスのものなのだろう


案の定というべきか男たちは私たちを辱めはじめた

踏みにじられる痛みと不快、母は不快に顔を歪ませて男たちを詰ったけれど

 男たちは気にした風でもなく下品に笑いながら・・・・。

私は弟を手に掛けた男に辱められながら、何となくこれは罰なのかなとも考えた

私は妹を逃がす為に弟を犠牲にした。

もっと言えば大切な弟と大事な妹を天秤に掛けた、掛けて選んでしまった。

だから私は最後まで、妹を護るのだ、自分の選択を後悔しないように責任を持つために

(私はお姉ちゃんなんだから!!)


結果弟は死に、私はその憎むべき男に辱められ汚されている。

ああ聖母樣、こんなにも汚れた私でも貴女樣の樣に、こんなに憎い男の胤でも無垢なる魂を宿せるのでしょうか?


あれ?母の声が聴こえなくなった?

「・・・・力が入りすぎて・・・」

不安になる言葉に口にくわえさせられていたモノを振りほどき後ろを省みると母が、母だったモノの首が人間ではありえない方向を・・・私の方向を向いて垂れていた。


その瞳に既に生気はなくそれがもうなにも語らぬ死体なのだと私は理解することもされることもやさしいこえもやわらかいからだもこもりうたもあたたかい手もおおきな手もとんとんしてくれた手もりょうりをつくってくれた手もいまわたしにむかってのばしている手もすべて・・・・もう血が通うことがないのだ。


「イヤアァァァァァァァ!!お母さん!お母さん!!」

 今その手を掴まなければ、もう永遠にあの温もりを感じることはできない。

 今あの手を掴んでも、すでにあの柔らかさは帰ってこない。


(それでも・・・・っ!!)

頭に激痛が走る。

髪を鷲掴みにされて、引っ張られた。


(これは、こんなモノは罰じゃない)

悔しくて涙が出てくる、母さんにふれていたかった、家族の誰も看取れないなら私が看取ってやりたかった。


( ああ・・・私も同じ樣に誰にも看取られることなく男たちの気紛れで死ぬのかな。)


そんなことを考え始めた時部屋の中に光が奔った。

続けて何かがパシャと水面を跳ねる樣な音と何かがドンと落ちる音それから・・・・

私の体を掴んでいた男が急に手を離して私の体の中が一瞬熱くなってから温度が消える。髪を掴んでいた男も手を離してぶつぶついいながら歩いていく。


「おいおい、ガキじゃねぇか・・・こんなのにヤられるだなんてマシューもゼスもついてねぇ・・・ゼスなんてこないだガキが生まれたばっかだってのによう・・・クソガキが、楽に死ねると思うなよ?お前は●●が破けるまで○○○○してやる・・・ジャックがお前みたいなチビガキが大好物なんだよ。」


 自由になった体で見ればアイラが壁にもたれ掛かり、剣を杖代わりに立ち上がろうとしている。

 口からは血が出ているし、足は震え、伝う液体で床を汚している。

(なんで・・・なんで隠れててくれなかったの!?)

 貴女が生きていればこそ、私も母さんも死ぬ意味があったのに・・・

 貴女が死んでしまえば私たちは無駄死になってしまうよ?

 貴女がそんな悪い子だなんて・・・・?


今ここに動ける人間が二人だけいる。

そして目の前にはトーレスの血をすすった剣もある・・・なんのことはないそれだけのことだわ


私はなるべく音を立てない樣に剣を掴んだ


ずしりと重たい剣を両手でしっかりと握る、重たいけれど、双子の妹を左右に抱いたことだってある。

刃を横にして一気に突く、狙いは腰の少し上、急所があるハズ。


ズッという感触、男の背に刃が沈む。

「ぐぁああああ!?」

男が悲鳴をあげる、この傷でも十分深傷だし、トーレスの血もついている

たぶん死ぬだろうけれど、死ぬ前にアイラを殺すかもしれない。

だから・・・


力を入れて刃を回す。

縦になった剣の柄に体重をかける

男は苦しそうに呻いて倒れ動かなくなった


全身から一気に力が抜けるけれど、今はそれどころじゃない

人を殺したのは初めてだけれど、アイラを殺すよりは良い


アイラは口から血を吐いて既に倒れている

男にお腹を蹴られた樣に見えた、骨が折れてるかもしれない、内臓が破けているかもしれない。


「アイラ!アイラ!」

頬を叩いても反応がない、でも剣を掴んだままの手がアイラが生きていると教えてくれる。


アイラを抱えて暖炉へ移動する。

覚えたてのアイリスの治癒魔法でも、ないよりはましなハズだ。


 暖炉の中の隠し部屋にアイラを胸に抱えたまま入ると。

 アイリスとアニスが待っていた。

 両手をしっかりと組んで祈りをささげている。

 

 アイリスはともかく、より幼いアニスまでがこのアイラの無事を祈っていた。

 アイリスが悲鳴を上げる。

 この暗い部屋でも一目みてわかるほどアイラの状態は悪かった。

 

 このままでは夜を明かすことなく亡くなるだろう。

「アイリスお願い、あなたの治癒魔法で、少しでもアイラを楽にしてあげて。」


 魔法が使える様になってもまだ知識のない、アイリスの魔法では傷の止血くらいしかできないはずだけれど、それでもアイラを助けるためには何でもしなければならなかった。


 普通なら、こんな小さな子の使う覚えたての治癒魔法ではアイラの怪我は治らないはずだったけど、双子で相性が良かったのか、それともアニスやアイリスの祈りが届いたのか、数分するとアイラが安らかな寝息を立て始めた。

 

「アイリス、ありがとう。」

 声をかけたが、反応がない、見るとアイリスもアニスも寝息を立てていた。

 私は3人を膝の上に抱いたままで泣きながら眠った。


 次に目が覚めたときアイラがいなかった。

 もしかすると助けられたのは夢だったのか?

 本当は私だけが惨めに生き残ってしまったのか?

 そう考えると鳥肌が立って、いてもたっても居られない

 でもこの子たちが居るから私は今立ち上がることも出来ない。

 

「アイラ・・・アイラ・・・うぅっ」

 すごく不安になった。

 昨日から起こっていることがすべて悪夢の様で、私にはもう今目の前にあることしか信じられなくなっているのだ。


 それでも膝の上の二人を撫でていると少し心が落ち着いてくる・・・ということもなく不安は増すばかりだった。

 ひとりでに涙が溢れてくる。


 そこにひょっこりとアイラが戻ってきたさりげなく着替えも済ませている。可愛い。


「アイラ!どこに言ってたのよ!?あなたまで死んだんじゃないかって、助けられたのも夢なんじゃないかって!うぅ・・・」

 と目の前に来たアイラを抱き寄せた。

「ごめんなさい・・・ホーリーウッド首都防衛隊が救援に着ていますら姉さんは服を着替えててください、ボクは先に接触してきます」

「大丈夫なの?本当に助けに着た人達なの?」

 アイラに差し出された服を受け取りながらたずねる

「ボクも少しだけ疑いましたが、たぶん大丈夫そうです、もしも怪しかったら逃げますので、ボクが戻るまではここにいて下さい、一人ならたぶん逃げられるので」

「わかったわ・・・。」

 アイラの動きなら確かに追えるものは少なかろう。 

 アイラは妹達にキスしてから、隠し部屋を出て行った。


 あれで本当に6歳前なのかしら?

 いや生まれたときから見てるからわかってるんだけれども。


 それから私たちはホーリーウッドに移り、アイラの婚約や、アンナさんの結婚なんてイベントがいっぱいあって・・・・今日はクラウディアからアイラたちが里帰りをする日だ。

クラウディアにいって1年、10歳になったアイラとアイリスはどれくらい魅力的な女の子になっているだろう。


 また甘えてくれてもいいのだけれど。

「ガイ!ヘレン!今日は貴方たちの大好きなアイラおねえちゃんが帰ってくるのよ?わかってるの?」

 先日3歳になったばかりの可愛い可愛い私の双子ちゃんたち。

 うれしいことにこの子達もアイラのことが大好きなのだ。


「ほんとですかおかあさま!?きょうこそはかえってくるんですか?」

「もーにーさまなんにちもまえからアニスねえさまがいってるじゃないですか」

 ユーリ君に似た男の子と、アイラに似た女の子

 二人でワイワイと(アイラ)との対面を待ちわびる兄妹に、私はかつての自分と弟を幻視するのだった。


これで暫くは本編のみの更新になりそうです。

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