二月一日
きっと大丈夫
きっと助かる
救われて
疲弊したあの人たちの
顔が
容易く浮かんだ
二○一五年二月一日
砕かれた願い
砕かれた期待の
破片があちこちに
広がって
何故、も
叫びも
闇を被った
手には届かなかった
その証拠が
無慈悲な流れにのって
現れた
いたましい姿より
生きた痕跡を
あの人たちの思いを
掬おうとする手
言葉、眼差し
あふれて
時が経った
タイムラインは
何事もなかった顔で
流れて
ニュースは目の前と
周りと明日の天気で
いっぱいで
あの人たちの姿は
なかった