プロローグ2:記憶の持ち越しを賭けた二択
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おはようございます。俺は二度目の寝起きです、はい、情けないです。とりあえず声の主がいるか起き上がって確認してみるか。
「おはよう?…」
『・・・』
おっと?風とかないと思っていたのに肌寒さを感じるぞ?
『・・・ようこそ、輪廻の輪の外側に』
やばいな…これは不機嫌な雰囲気がビリビリと感じ取れますぞ?
「怒ってますかね?」
『・・・別に怒ってはいないが?』
あ、ダメですなこれは。この人?は生前の上司に似て怒ると口数と反応が薄くなるタイプですな。正直、苦手すぎて帰りたい。
「ところでここはどこですか?」
『・・・』
あっあー、無視されたかー。ふむ、しかたないから自分で考えてみるかな。そうなると一番最初の会話、輪廻の輪の外側ってなるよな。
「ここは輪廻の輪の外側ですか?」
『・・・そうだが?』
お、正解みたいだ。さて、じゃあなんで天国とか地獄の記憶がないのだろうか?そもそもどっちに落ちたのだろうか?
『貴様はこれから転生してもらう』
え?聞く前にその先の話をされちゃったよ。
「転生?そしたら私はどんな生物になる予定なんでしょうか?」
ここは下手に話すと機嫌を損ねるからなるべく物腰を下げていこう、そうしよう。
『貴様はまた、人間で転生できる』
んん?また人間でスタートなのか。そもそも俺って前世何歳で死んだんだっけ?そもそもそこから思い出してみないとだめだな。
「すいません、少し考える時間を下さい」
『?よかろう』
すごいなこの声の主、雰囲気だけで表現してくるなんて…。とりあえず前世の記憶を思い出してみるか…
『そういえば前世の記憶は思い出せないようにさせてもらってるからな?』
おっと?爆弾を90度の角度で直撃させてきたぞこのお方。
「なぜです?」
『転生させた後に記憶を持っていたら不都合があったりするからな』
えぇ…ライトノベルみたいな展開はなしですかそうですか。
『まぁ、儂の暇つぶしできたら解除してやらんこともない』
おお!破格の報酬じゃないか!これはぜひともやらねば。
「どんな暇つぶしですかね?」
『ふむ、二択にしよう』
「二択?」
『1か2どちらか選んで儂が思いついた暇つぶしで儂を楽しませてみろ』
まったく、暇つぶしから楽しませるって意外に難しいことにランクアップしてませんかね?それ。
「え、えぇやりましょう」
『それでは1か2どちらか選ぶがいい』
そうか、内容は伏せられた状態で選ぶのか。ふむ、基本的に二択の時は思った奴を選ぶんだが、今回は今後の人生にかかわるからな。どうしようかな。
どうも、私です。プロット書いてたら普通に出来上がったので投稿しちゃいました(/ω\)
さて、次回の投稿は明日にはしたいなーと思っています。