表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eternity World Online  作者: 桐生紅牙
町と始まり
5/46

現実1

現実の話

少なめです。

 次の日

 早朝の稽古を終わらせてから汗を流して、朝食を取ってから部屋に戻る。

 一昨日から夏休みで学校はなく、両親は仕事が忙しいため家にいることはあまりない。

 普段、稽古をつけてくれる祖父は全国の道場を回りにいって、祖母はそれに付き添っている。

 掃除などの家事を終わらせると、やる事もなくなったのでEWOにログインしようかと思ったとき、電話がかかってきた。

 どうやら幼馴染の様だ。

 

「もしもし達也、何か用か?」


「おう、夜行。別に特別な用はないが、ゲームをしてみた感想でも聞こうと思ってな」


「まだ一日目だろ、でも俺なりに楽しんでる」


「そうか、それなら良かった。こっちは誘った手前、少し気になってたんだ」

 

「そんなことを気にしていたのか、お前の事だからしばらくはゲームに夢中で話すこともないと思っていたけどな」


「俺だって自分が誘った相手のことくらい気にするさ。それに俺のリクエスト通りにしてくれたか、気になってたしな」


「そっちが本音だろ、リクエストは叶えたさ。ちなみにプレイヤーネームはヨルだ」


「おお、ゲームの中で会えるのを楽しみにしてるぜ。俺のほうのプレイヤーネームはリュウだ」


「お互いに安易な名前だな」


「気にするな、それより種族やプレイスタイルはどうした?」


「俺は妖鬼で、生産職をやっている」


「妖鬼?聞いたことないな、ユニークか?それより夜行が生産職か、はっきり言って意外だな。俺は今頃、嬉々としてモンスターを倒してるかと思ってたぜ」


「PVを見て生産に興味がわいてな。それに生産職になっても、最低限の戦闘スキルは取ってるから戦える。それに妖鬼はユニーク種族でステータスがかなり高いし、まだ使ってはいないが妖鬼専用のスキルもある」


「生産については分かったが、妖鬼か。詳しく聞いてもいいか」


「ああ、話すのはいいが、お前の種族は?」


「俺か?俺はドラゴニュートで戦士やってる。それより早く聞かせてくれ」


「話すから焦るな」


 それからは妖鬼について話したり、お互いの初日について話し合った。

 俺が防具なし、棒一本でレッドベアーを倒したり、話をした女性プレイヤーの話をしたら、ため息をつかれて、やっぱり夜行は夜行かと言われた。

 何となく納得いかない。

 しばらく話していたら、達也がこんなことを言ってきた。


「そういえば、明日香も友達とEWOをやってるらしいから、ゲームの中であったらよろしく頼むな」

 

「明日香ちゃんもやっているのか、しばらく会ってないから会うのが楽しみだな」


 明日香ちゃんとは達也の妹だ。

 昔はよく、達也と一緒に俺と遊んでいたが、中学から大学までエレベーター式のお嬢様学校に入った。

 そこは全寮制らしく長期休みにしか帰ってこれないらしい。

 なのでしばらく会うこともなかった。


「おっ、明日香に会うのが楽しみなのか?」


「当たり前だろ。しばらく会ってなかったし、きっと大きくなってるだろうな」


「まあ、確かに大きくなっているが、俺の期待した答えとちょっと違うな」


 明日香も前途多難だと言って、またため息をつかれた。

 それを聞いて、明日香ちゃんは優秀だから大丈夫だろというと、またため息をつかれた。

 やっぱり納得いかない。

 それからもしばらく話をしたが、俺も達也もEWOにログインすることにした。


 さあ、またあの世界を楽しもう。



 

また伏線を張る、回収はするかな?

達也は溜め息をつく係


日刊ランキングに入ってました。

読者の皆様に感謝を。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ