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Eternity World Online  作者: 桐生紅牙
未定
43/46

反省

更新が遅くなり申し訳ありません。

ヨルではありませんが作者も反省しております。

言い訳をさせて貰えば、色々あったのです。

本当に色々な事がorz。


 

「フー」


 リュウやカオルさん、ハヅキにしばらくログインしない事をメールし、マーガレットさんとマルクくんにも数日の間、店を空ける事を伝えてからログアウトした。

 少しナイトゴーレムとの戦闘で考えたい事が出来たのだ。

 幸い、ゲーム中に連絡がつかなくて不便だという声がプレイヤーの間で大きくなり、アドレスやアカウントを連動させる設定をすれば、現実でもゲーム内でも連絡が来た事は知ることが出来るようになったので、何か合ったら分かるだろう。


 それはともかく考えれば考える程、ナイトゴーレムとの戦闘は酷かった。

 自分の装備の状態を忘れ、それに動揺して致命傷を食らう。

 左腕を防御に使えば大ダメージは受けたと思われるが、致命傷にはならなかっただろう。

 さらに、一撃目を加えた後の反撃で相手は強いと分かっていた筈なのに、何の考えも無しに突っ込んで行く。

 一撃目の様にティアに遠距離から攻撃させて、その隙をつけば反撃を食らう事もなかったかもしれない。

 いや、そもそも堅いナイトゴーレムを斬ることに拘らず、魔法で攻撃すれば良かったかもしれない。

 ティアの攻撃でナイトゴーレムは怯んでいたし、俺が防御に専念して上空からティアに攻撃させればいい。

 そうだ、それにどうしても斬ることに拘るなら物理強化薬を使うという手もあった。


 ・・・止めよう。

 一番大事な事は何だ?

 反省する事は?

 一言で言えば、慢心。

 俺は慢心し、傲慢になっていたのではないか?

 ユニーク種族になり、順調に目標を達成した。

 大勢のプレイヤーを相手に決闘をしても圧倒した。

 一人で挑む事を止められた中ボスを倒した。

 そして準備不足の状態で倒された事の無いナイトゴーレムに挑む。


 うん、やっぱり俺は何処かであの世界を見くびり、傲慢になっていたと思う。

 そもそもよく考えれば、上手くいっていたのはユニーク種族の力と運による所が大きい。

 それなのに俺は現実の鍛練を減らし、自分の力を磨こうとはしていなかった。


 はぁー。

 これは予定を変える必要がありそうだ。

 元々、数日かけてある程度は鍛え直そうと考えていたが、納得出来るまでに変えよう。




 死に戻りしてから3日が経った。

 現在は早朝のランニング中。

 この3日間で少しはましに為ったと思うが、まだ足りない。

 それに、俺がどれだけゲーム内で羅刹のステータスに頼っていたかがよく分かった。

 もっと鍛えなくては。


 汗を流して朝食を食べた後、精神統一でもしようかと思っているとメールが届いた。

 差出人は達也だ。

 何か用だろうか?それともゲームの事か?

 取り合えずメールを見てみる。


『メール見たら連絡くれ』


 何だこれは?

 まぁ、意表を突くという点では達也らしいと言えばらしいが、ここまで短いのは達也らしくない。

 少し心配なので、大した用で無ければスルーしようかと思っていたが、メール通りに連絡しよう。


「おう、夜行。連絡ご苦労」


 何だろう、急に通話を終わらせたくなってきたな。

 指が滑りそうに


「ちょぉぉぉぉぉっと、待ったぁぁぁぁぁぁぁ。今、通話を終わらせようとしてないかな?してないよね?まさか、夜行ともあろう者がこんな冗談で通話を「プツ」」


 精神統一の後は何をしようか?

 出来れば「ピピピ、ピピピ「プツ」」苦手な武器の「ピピピ、ピピピ「プツ」」習熟「ピピピ、ピピピ」「ブチ」


「おい達也、俺の邪魔を「悪かった。もう冗談は言わないから話を聞いてくれ」……分かった」


 全く、始めから本題を話して欲しいものだ。

 今は鍛え直す時間が少しでも惜しいのに。


「それで何の用だ達也?今はなるべく時間が惜しいんだが」


「……夜行。お前、ここ3日ほど何してた?ゲームにログインしないのはメールで知っていたけど、少し気になってな」


 急におかしな事を聞いてくるな。


「少し思うところがあって鍛練をしていたけど、それが?」


「それは3日間ずっと鍛練をし続けていたって事か?」


 どんな意図があって達也がそんな質問をしているのかは分からないが、的外れも良いところだ。


「そんな訳無いだろう。飯を食う時間や風呂に入る時間、睡眠だってしっかり取っている」


「それ以外は?」


 本当に何の意図があるんだ?

 達也の目的が分からないな。


「さっきも言っただろう。鍛練をしていた」


「はぁー、やっぱりか。夜行、明日の朝10時に駅前に集合な。絶対来いよ」


「はっ?ちょっと待っ「プツ」」


 切れたな。

 それにしても明日の朝10時?駅前?

 電話もそうだが急過ぎるだろ。

 明日も鍛練する予定だったのに。

 行かないというのも良いか?

 達也が一方的に言って切った訳だし。

 …………行くか。

 達也はよく冗談を言うが、身勝手な奴ではない。

 それでいて面倒見が良い所もある。

 今回の電話や明日の事も、何かしらの意味はあるのだろう。

 こんな事は達也本人には言えないが、達也の事を少しは尊敬しているのだ。

 連絡はとっていたが、会うのは久しぶりだしな。


 よし!明日の分は今日と明後日で補おう。

 さあ、鍛練を始めよう。                                                                    

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