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Eternity World Online  作者: 桐生紅牙
未定
41/46

候補

前話と分けたので少な目になっています。

すみません。

 

「最初に言っておくけど余り期待しないでね?私は聞いたことがあるだけで、実際に見たことがある訳じゃないモンスターもいるんだから」


 カオルさんが話をするのに消極的な理由はそれか。

 確かに話をして居ませんでしたってなったら恥ずかしいからな。

 でも大丈夫だ。

 俺は話すら知らないのだから。


「それで構わないから話してくれ。例えデマが混ざっていても、何かしらの役には立つかも知れないからな」


 カオルさんはため息をひとつき。

 何だか少し申し訳なくなるな。

 配下を揃えたら、魔力付与した生産素材でも差し入れしよう。


「それじゃあ話すけど、私の知っている中でヨルの配下になりそうなモンスターは4種類居るわ」


 4種類か、今は2体増やすことしか出来ないので、最悪2体は駄目でも大丈夫ということか。

 まぁ、俺が配下にしたいと思えるならだけど。


「1体目はホース。名前の通り馬ね。草原エリアの後半に出るモンスターで、馬具を用意すれば乗ることが出来るわ」


 馬か。

 メリットとしては移動が速く、楽になるのは魅力的だな。

 デメリットは俺の得物が薙刀ということか。

 昔、鍛治師とは違う祖父の友人の所で馬上戦闘はやらされたけど、弓や馬上槍以外は余り実用的じゃないんだよな。

 試しに薙刀を使ってみたら、祖父の友人に馬から簡単に落とされて大怪我をしそうになったし。


「2体目はナイトゴーレム。騎士の形をしたゴーレムで、石で出来た剣と盾を使って攻撃してくるらしいわ。山脈の前半で稀に出るんだけど、動きも普通のゴーレムより速くてまだ討伐したって話は聞かないわね」


 ほう、騎士のゴーレムか。

 どのくらいの速さかは分からないが、あの固さのゴーレムが武具まで装備して速く動けたら脅威だな。

 生産には関係なさそうだが戦力の増強にはぴったりだ。

 問題は今の俺で倒せるかどうかということか。


「3体目はタイガー。馬と一緒で名前の通り虎ね。湖のエリアにある森の中に出てきて、森のエリアのレッドベアーの様な存在よ。私も持ち込まれた素材を見た事があるけど、レッドベアーより強いと思うわ」


 虎か。

 どんな相手かは余り分からないが、レッドベアーより強いなら期待が出来るな。

 虎って強そうだし。


「最後はドライアドね。植物の魔物で森の後半エリアに出てくるらしいわ。でもドライアドは完全に噂だけで、噂の出所もNPCよ。森のエリアの中ボスはまだ倒されていないしね」


 植物の魔物は面白いな。

 生産にも凄く使えそうな気がする。

 まぁ、噂だけで確認もされていないし、出てくる場所も森の後半エリアと問題がありすぎるのだが。


「これで全部ね。参考ぐらいにはなったかしら?」


 参考ぐらいとは恐ろしい。

 話に出てきたモンスターにはかなり惹かれています。


「いや、参考どころかどのモンスターも配下にしたい位だ」


「あら、そう?それなら話したかいがあったわね」


 カオルさんは安心したようにしているが、これで余り知らないということは詳しいプレイヤーはどれ程知っているのだろう?

 本当に恐ろしいな。

 もしかしてリュウももっと知っているのか?

 そうだとしたら非常識な奴だ。

 ん?何処かからリュウの叫び声が聞こえたような。

 まぁ、リュウは新しい街にいるから気のせいだろう。

 それよりどのモンスターを配下にするか決めなくてはならない。


「カオルさん、話してくれてありがとう。今度、魔力付与素材でも差し入れするから」


「それは嬉しいわね。それと配下も良いけど、防具の素材集めも忘れないでね」


 ああ、防具の事も考えなければいけない。


「大丈夫。約束通り素材はしっかり揃える、それじゃあ俺は行くよ」


「もう、本当に頼むわよ?またねヨル」


 俺はカオルさんの店を後にする。

 でもこれから忙しいぞ。

 先ずは防具の素材集めに行って、その間に配下にするモンスターを決めておこう。                           


もしかしたら~その頃のリュウ君~


リュウ「非常識はお前だー!」


メA「ど、どうしたリュウ。急に叫びだして」


メB「大丈夫ですかリュウさん。何かありましたか?」


リュウ「いや、悪い。何故か急にそう叫ばなければならないと思ったんだ」


メA、B「「?」」

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