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序章
これは私が中学生のときに考えた物語です。
後から読み直してみるとなかなか面白かったので、少し書き換えてみました。(自画自賛ですね)
誰も近づこうとしない、とても暗い森。木々が太陽を覆い隠して、まだ昼間だというのに墓場のような不気味さを出している。
そんな森の中に、少女はいた。
少女のいる場所は、太陽が出ていてとても明るい。それとは違って、少女の心は暗く、深く沈んでいた。
少女は問う。
ーーー何故私はここにいるの?
少女は問う。
ーーー何故ここから出ることができないの?
少女は問う。
ーーー何故ここでは何も起こらないの?
そして、少女は願う。
ーーー誰か私を、ここから出して。