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ケンカの王子様

前回のあらすじ。


金北・ジョン・運次郎が強い。


「あらすじ適当過ぎる!!」




びにこん。。


第5話「これからは『親ビン』と呼ぶ!」




山田中サイド


「やばいぜリーダー! 戦場に敵のリーダー、ジョンが出てきた! どうする!?」


「くそぉう、ジョンはかつてイタリアのマフィアを1人で蹴散らした事がある的なウワサのある野郎だ。このままだと・・・ウチ、負けちゃうんじゃね?」


「リーダー!!」


「・・・こうなったら最後の手段だ。なんでもジョンは戦闘中、いつも理性が吹っ飛んで本能でケンカいるらしい。それを利用しよう」


「え?」


「アイツはケンカ中は頭に血が昇って周りが見えなくなる。それを利用してだな、周りが見えないアイツにどさくさに紛れて一般人を殴らせて、で、お巡りさんを呼んで・・・」


「リーダー!!」


「何もしていない一般人殴ると犯罪なんだぜ、暴行罪! これでしばらくジョンは檻の中! その間に俺ら山田中が朝鮮(あさせん)中を占領するのさ!!」


「リーダー!!」


「ふっひっひ! 見てろジョン! これがオレの策だ!!」


「リーダー!!」







「アリアリアリィィィ!!」


「うわあああ!!」


「アリアリアリィィィ!!」


「ぐあっ・・・つ、つえぇ・・・」


ケンカは朝鮮(あさせん)中が優勢な状況にあった。


「すごいなジョン・・・でもなんでブチャ〇ティなんだ?」


「おい参謀、早く策を考えろ!!」


「あ、はい!(敬語)」


ジョンからの指示通り、必至に策を考える平壌。


「でも今ウチ優勢なんでしょ? なら策いらなくね?」


その時!!




「リーダー!! とりあえずその辺にいたガキを1人、誘拐してきましたぜ!」


「おう、ご苦労。あとお巡りさんへの連絡準備もしておけよ!」


「へい!!」




・・・向こうのほうから・・・聞こえた・・・なんか・・・こう・・・アレな会話。


「・・・何だ、今の会話?」


で、よくよく耳を澄まして聞いてみると・・・




「・・・ほほう、中々なガキを連れてきたな。こいつ小学生か?」


「へい、小学4年らしいです。おい、お前、リーダーに挨拶しろ!」


「・・・りーだーさん? おまえ、少女に興味があるのか?」


「・・・え?」


「だってそうでしょ? アタシを誘拐したんだもん。もしかして変態さんなの?(無垢な瞳で)」


「・・・・・・!!」


「リーダー!!?」




「・・・何をしてるんだよ、敵のリーダーさんは」


平壌はふと冷静になり、ポケットから携帯電話を取り出し、110.


「あ、もしもしお巡りさん? ケンカです来て下さい」





「しょ、少女に変態って言われた・・・」


「り、リーダーしっかり!! このガキぃ! お前リーダーになんて事を!!」


「ん?(無垢な瞳)」


「ああ・・・ぁぁぁ・・・」


「リーダー!! こんな小娘の言う事なんて無視して・・・」


「うぁあああ・・・・ぞ、ぞくぞくした!!」


「リーダー!!??」




数分後。


「誰だ! 誰が警察を呼んだんだアリアリアリィィィ!!」


「変態って・・・少女に言われた・・・あぁんゾクゾク!!」


ケンカに参加していた不良共はサイレン鳴らしてやってきた警察に1人を除き全員お捕まりになった。


・・・その1人、通報した平壌は捕まっていた少女をどさくさ紛れに助け、いそいそと現場を後に。


「大丈夫だったかキミ・・・って、キミは!!」


「あ、大志兄ちゃん!」


「雪芽か! なんでお前がこんな所に!?」


助けた少女は、なんと平壌の従妹だった。


「なんかね、買い物に行こうと町を歩いていたら、突然変態さんに捕まって・・・」


「なんと!! ヘンタイにか!!」


「うん・・・でも、大志兄ちゃんが助けてくれたんだよね!!」


「えっ!? ま、まぁ助けたって言うか・・・まぁ」


「じゃあ大志兄ちゃんは親ビンだ!」


「え?」


雪芽の瞳は無垢だった。


「だって兄ちゃん、不良なんでしょ?」


「なっ・・・なんで・・・」


「だって不良のケンカの中にいたじゃん!」


「・・・・・・否定したいが、証拠を押さえられてる・・・うわぁ」


「だから兄ちゃんはアタシの親ビン!! 決定!!」


「・・・なんという・・・」



不良のケンカをただ警察に通報するだけのお話でした。


次回からはまたぶっ飛んだギャグを書きたい。

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