紅葉の告白
感想で紅葉がキモい言われましたが変えません、出します。
ちなみにイラストは反則な可愛さです。
刻が止まりました、顔を真っ赤にさせている紅葉、唖然としている久郎とかこちゃん…そしてパニックな私。
「ショウガ、お前この2日で何をやらかした?満中さんに催眠術でも掛けたんじゃねえだろうな」
「でも兄貴、紅葉今でもって言ったよ…まさか紅葉頭を打った?」
この兄妹は私のさっきの感動を返しなさい。
「打ってないよ、私とせい君は半年ぐらい前からお付きあいしているんだから…でも、2ヶ月前に富楽先生から彼の社会的立場を考えるんなら別れなさいって言われて距離を置いていたの」
「あー、確かに出入りの業者が生徒と付き合っているのは不味いな。ショウガ、下手すりゃ新聞沙汰だぞ」
牛乳配達員のA被告28才は、相手が未成年者と知りながら…思わず新聞の記事が浮かんでしまいました。
「でも兄貴、付き合っているだけじゃ問題にならないんじゃないの…紅葉?」
紅葉、そこで頬を染めてうつむかないで下さい!!
「ショウガ、俺はお前が臭い飯を食ってもダチだから安心しろ…でも満中さん、いきなりどうしたんだ?」
「エレメンなら先生は関係ありません…それにせい君にハニートラップが仕掛けられるかも知れないのに指をくわえて見ているなんてあり得ません!!せい君は私の彼氏です」
堂々と宣言する男前の紅葉さん。
当然、視線は私に集まります。
「紅葉、私は振られてないの?恋人と思っても良いの?」
「当たり前です!!せい君に会えなくて凄く辛かったんですよ…でも、せい君は牛乳配達のお仕事が大好きだから私が守ろうと思ったんです」
紅葉は、そう言うと私の胸に顔を埋めて泣き出しました。
「泣ーかせた、泣ーかせた、ショウガが悪いんだ♪おばさんに言ってやろ♪」
久郎とは幼馴染みですから当然私の母さんとも顔見知りです。
「久郎、お前は小学生か!!」
「ショウガ、お前みたいな冴えないおっさんに、ここまで言ってくれるなんて、満中さんを大切にしなきゃ罰が当たるぞ…同窓会で元カレとよりを戻した前の女とは比べ物にならねえぞ」
「そうだなって、何さりげなく昔の話をばらしてんだよっ…紅葉、あくまで紅葉と知り合う前の話だから」
久郎は焦る私を見て笑っています、本当にお節介焼きなんですから。
「久郎さん、他にはどんな人がいたんですか?」
「一番酷かったのは高校の時の彼女だな。ショウガがバイトしている着ぐるみショーに浮気相手の大学生と来たんだよ」
その名も涙のくまちゃん事件、私は着ていたクマのぬいぐるみを涙で濡らしてしまいました。
「兄貴、それマジ?ひどいっ」
「マジだよ、そん時俺もパンダの着ぐるみを着て一緒にバイトしてたからな。大学生はきっちりとしばいといてやったぜ。確か、アルバムにかこと3人で一緒に写ってる写真があるぞ」
かこちゃんが、ここにいなければ久郎の過去も暴露してやるのに。
「久郎、人の悲しい過去を暴露すんなっ。久郎、かこちゃん、カミカさんを助けたいと思う?多分、近いうちに彼女は消される可能性が高い」
それから久郎達に私の考えを伝えました。
「…だってよ、かこはどうしたい?」
「僕は助けてあげたい。ショウちゃんに甘いって笑われるかもしれないけど、カミカちゃん紅葉と3人で遊んだ時に”こんなに面白い事は初めて”って泣いて喜んだんだ。それにカミカちゃん1人に責任を押し付けるなんておかしいよ」
彼女の年であれだけの魔法を使うには苛烈な修行が必要です、それこそ初めて遊んだのかも知れません。
「それなら3人は明後日から実戦に入ってもらう。国が接触を持ちたがるぐらいの活躍をする必要がある。私は明日みんなの武器を調達するよ」
金はここに置いてある触媒を売れば大丈夫でしょう。
「むー、せい君私の時と話が違いますっ」
紅葉はプッと頬を膨らませるとそっぽを向きました。
「あの時は私の正体を教えないのが前提だったんだよ。Dランクアーツの私が活躍すれば怪しまれるけど、Aランクの紅葉やBランクの久郎がいればそれだけで減する。それと久郎は盾と短剣を使える様になってもらうからな」
あの悲劇はもう繰り返したくありません。
「ハンマーのアーツがあるのにか?」
「アーツがあるからだよ。私の仲間に無敵剣術を使えるソードって男がいるって聞いたろ?本名は小結総士、そうちゃんのアーツもオリジンアーツだったんだ…でも、アーツが原因でそうちゃんは殺された」
そうちゃんは暑苦しいくらいの熱血漢でした…ちなみに総士の読み方を変えたのが異名のソード。
「でも、無敵剣術なんですよね。総士さんは暗殺されたんですか?」
「そうちゃんのアーツは剣を使えば文字通り無敵だったんだよ。それこそ玩具の剣で騎士団を圧倒出来るぐらいにね…魔王を倒した数日後、そうちゃんの泊まっている屋敷に賊が忍び込んだ。そして、そうちゃんは賊に斬り殺された」
「ショウガ話がおかしくねえか?剣を使えば無敵なんだろ?」
そう、剣を使えれば。
「そうちゃんの泊まっていた部屋から剣の類いが一切消えていたんだよ。剣の使えないそうちゃんは素人以下の動きしか出来ないんだ。だから言ったろ、アーツに頼り過ぎるなって。そうちゃんの秘密を知っていたのは私を含めて8人、私達とそれれの護衛騎士だけ」
「ショウちゃんそれで犯人は捕まったの?」
「次の日、そうちゃんの愛剣を持った男が魔物に食い殺されて見つかったよ。調査した騎士団の話じゃ、そうちゃんは自分の愛剣で殺されたそうだよ」
私のアーツも相手に顔がなきゃ使えません。
「せい君、総士さんは誰のお家で殺されたんですか?」
「そうちゃんの護衛騎士シェルム・トロイの実家。トロイ子爵の屋敷だよ。シェルムさんはショックのあまりに言葉を失って教会に入ったんだ…噂じゃメイドが1人いなくなったけど分からずじまいさ」
そうちゃん、そうちゃんが命懸けで守った平和が壊されているよ。
そうちゃん、僕は英ちゃんとおりやんと戦うかも知れないんだ。
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