ショウガのアーツと適性ジョブ
明日はバレンタイン、作者は休みなので1日中執筆をします。
この男達をどうするべきか、生かしておけば逆恨みをして紅葉やかこちゃんが襲われる可能性があります。
かといって殺せばサクセスの法律に触れる可能性もありますし、家族や仲間が復讐を企てる危険性も忘れてはいけません。
ここで重要視しなければいけないのは、この男達が今までどんな罪を犯してきたのか。
(久しぶりにアーツを使いますか・・・都合が良い事に麻痺してますしね)
私のアーツは魔法を対象にすればその魔法の使い方が分かり、物に使えば鑑定が出来ます。
そして人に使えば能力や行動履歴・・・そして気持ちも分かります。
アーツの名前は昔はトュルーイビルアイと呼んでいましたが、流石に今はマニュアル作成アーツにしておきましょう・・・真実の邪眼は流石にきついですよね。
マニュアル作成には、それなりに条件があるんですけれども、今回は相手が麻痺しているので大丈夫でしょう。
男達の目を見ながら犯罪履歴と念じます。
暴行40件、恐喝36件、強姦5人、殺人3人・・・決定ですね。
まずは男達からロングソードを取り上げて頬を斬ります。
「おい、ショウガ。こいつらを殺すのか?」
「生かしておけば逆恨みされるだけだよ。それにこいつ等は色々とやり過ぎたみたいだしな」
深く傷をつけたので男達の頬から血が溢れ出して止まりません。
私はきちんと血が流れているのを確認してから男達の側に近寄りました。
「ショウちゃん、近づいてどうするの?まさか剣で刺すんじゃないよね」
かこちゃんは私に怯えているらしく後退りしていきます。
「かこちゃん、剣に血が着いてると錆びて売り物にならなくなるんだよ」
私が近づいたのは男達の服で剣の汚れを拭き取る為です。
「せい君は人殺しなんてしませんよね」
「こいつ等は直接殺しませんよ。マナよ、体を支配する糸となれ・・・マリオネットコントロール。さあ、自分で歩いてこの町から出て行きなさい。財布は町の入り口に捨てておけば貴方達の家族に届きますよ」
男達は何かに操られるかの様にゆっくりと立ち上がり闇夜に消えて行きました。
「ショウガなんで町の外に行かせたんだ?」
「私が殺せばサクセスの法に触れる可能性があるから魔物に殺してもらうんだよ。夜は魔物の行動が活発になるから直ぐに血の臭いを嗅ぎ付けてくる」
どうやら3人共、私が怖くなったらしく結構な距離をとっています。
「ショウガ、お前人を殺して平気なのか?」
「久郎、親友としてエレメンの先輩として教えてやる。ここでは日本の常識なんて通用しないんだよ。私達が何の為に喚ばれたのか忘れたのか?戦争の為、つまりは人殺しをさせる為なんだよ。まさかお話し合いで解決出来るとでも思ったのか」
この大切な人達を守れるなら嫌われてもかまいません。
「ショウちゃん、それじゃお城に残った人達の訓練って」
「最初は武器を使って藁人形とかを攻撃させると思う。次は不定型の魔物のスライムや物質系のサンドゴーレムやリビングドールと闘わせて次は動物系、それからゴブリンみたいな人型の魔物という風に徐々に慣らしていくと思うよ」
あの頃の私と同じく命を奪う罪悪感を麻痺させる為に。
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宿屋に戻っても3人は無言のままでした。
「部屋は私のと合わせて2つしか取れなかったから部屋割りは任せるよ。私は先に休ませてもらう。ベッドは部屋に1つしかないから毛布と枕をカウンターから借りれば良い」
きっと、私がいると出来ない話もあると思いますし。
部屋は3人が1つの部屋に泊まるか、久郎が私の部屋に来るかでしょう。
部屋に戻っても一休みをしていると扉がノックされました。
「久郎、ノックなんてしてどうしたんだ?まさかビビってるのか?」
私の声に応えるかの様に扉がゆっくりと開きました。
「せい君、来ちゃいました。泊めて下さい」
えっと、なんで紅葉がいるんでしょうか?
紅葉は私が返事をする前に部屋に入って来ました。
「く、久郎とかこちゃんは?」
「夏子ちゃんがお兄さんから離れなくなっちゃったんです。なんか気まずくて出て来たんですけど駄目ですか?」
確かに私と紅葉は何回も同じベッドで寝ましたけれど。
「大丈夫ですよ。私が床で寝ますから」
一緒のベッドで寝た日には魔法じゃないリミッターが解除されかねません。
「分かりました。せい君、私のジョブライトウォーリアって、どんなジョブなんですか?」
「ライトウォーリアは重装備をしないで手数や身軽さで勝負する兵士の事だよ。女性の兵士は殆んどがライトウォーリア扱いになる」
「扱いですか?何か特別な条件を満たしているとかじゃないんですか」
紅葉が小首をかしげながら私を見つめてきます。
危険です、この可愛さは反則ですよ。
「ライトウォーリアの条件は武器が使えて身軽な事だよ。ちなみに三米君のナイトの条件は騎士団に入団する事だけ」
ここは真面目な話に切り変えて空気を変えます。
空気は私の勘違いか自惚れの可能性が高いんですけと。
「それじゃあ木谷君のテンプルナイトや富楽先生のパラディンにはどんな条件があるんですか?」
情けない事に紅葉が富楽先生って言った瞬間、私の胸がズキリと痛みました。
「テンプルナイトの条件は神官騎士団に所属する事でパラディンの条件は王宮近衛騎士団に所属している事だよ。それにあれはあくまで適性ジョブだから大成するとは限らない」
あくまでアーツが、そのジョブに適しているだけなんですから。
異世界で選ばれた様な錯覚を起こさせておだてて便利に使うお約束の手段です。
「わ、私はきちんとせい君と一緒に戦えますか?」
「それは訓練してみないと分かりません。さぁ寝ますよ」
私は自分にスリープの魔法を掛けて深い眠りにつきました。
女性読者からバレンタイン感想を貰えたら作者のやる気がマックスになります。
まあ、若い娘が見てる可能性はないんですけどね。
男性読者には友チョコならぬ感謝更新です。
年と感想くれる人いたら嬉しいな。




