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時送り屋

未来に物を遅れたらってちょっと思い書いてみました

「こちらの物を送って欲しいのですけど」


差し出されたものは手紙と写真で


「こちらをええっとどちらにお送りしたらよろしいのですか?」

「はい、こちらの時間帯のこの人にお願いします」

「かしこまりました。ではこちらを6年後のこの子に送ればよろしいのですね」


荷物を受け取りある装置の中に入れて、時間や人物を合わせてスイッチを入れると中の荷物は突然消えてしまい


「はい、これで6年後に転移されました。これで確実に渡されますのでご心配なく」


そう言うとお客様は安心したようにお店から立ち去りまた新しいお客が

時送り屋

未来に荷物を送るお店である。

物体を未来送ることの出来る装置が完成しよくタイムカプセルなどがあるがそれだと忘れてしまったり掘り返せなくなってしまったりしてしまい

簡単に開けられるところに保管してもすぐに開けてしまいそうなので困ってしまうお客を中心に時送り屋が出来上がった


先ほどのお客様も娘が小学生に入学しその写真や手紙を卒業するときに開いて欲しくて、しかし家の中だといつ見てしまうのか分からなく

隠そうにもいい場所が無いのでそれなら未来に贈ったほうが確実だと思いこうして時送り屋に送ってもらうことになった

ちなみに未来に送られたものは責任もってその時間にちゃんと人や場所を対象として送られてきます


「すいません。こちらをお願いしたいのですけど」

「かしこまりました。これをどちらに?」

「ええ、10年後にクラス会を開くとみんなで決めましてその時に開くことに」


中学生を卒業したばかりの生徒が10年後にみんなで思い出にとお願いしてきていて


「タイムカプセルもいいですけどそれだとわからなくなってしまいそうで」

「10年後ですね。10年後の貴方に渡せば」

「はい、それで大丈夫です」


10年後に合わせて、人物をセットしスイッチをいれ10年後に送り


「これで完了しました。後は10年後のお楽しみにしてください」


こうして何回もお客の要望どおりに未来に贈ることになっていた

ときどき犯罪や生きているものを送ろうとしてくるがそちらは法律で違反されているのであらかじめ調べることになっている

ただそれでも犯罪にかかわるものはわからないので問題も無いわけではないがそれでもかなり繁盛している

これからプレミアになりそうなものを未来に贈りお金儲けをたくらもうとしている人もいるが正直それは難しい

なぜならどれがプレミアになるのかなんてわからないからだ。

ちなみに過去には送れない。なぜなら過去だとさすがに問題がありすぎるから違反されている


そんなことを考えているうちにまた新しいお客様が、こうして未来に送り懐かしい思い出に振り返ってもらうことは時にはいいものだと思う

振り返ることは思い出の品があればより思い出すことが出来ると思っているのだから。

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