罪人の末路は常に惨めであるが故に……
違法薬物の使用はダメ。ゼッタイ。
麻薬乱用は中枢神経だけでなく心臓や肺などの各臓器にも悪影響を与え、時に使用者に死を与える場合もあります。また、薬物依存症は症状が改善されることはあっても、完治することは絶対にありません。どんな状況であっても、薬物を使うのは絶対に駄目です。
事実
麻薬と向精神薬は、中枢神経系に作用して精神に影響を与える点では、広義的に同じ分類の薬物である。依存性や毒性、社会的悪影響を及ぼす可能性のある向精神薬作用を持つ薬物を、麻薬として分類している。
上記のような脳内の神経伝達物質に影響を及ぼす薬物は、決して我々にとって無関係なものではない。アルコールやニコチン等、我々の身近に存在する酒や煙草は脳に影響を与える物質である。
そして、世界でもっとも使用されている向精神薬作用を持つ物質は、アルカロイドの一種、カフェインである。
身体はもうボロボロだ。
全く以って笑えるくらいにボロボロになっていた。
これだけの距離を走っただけで筋肉が鉄みたいに重く感じられた。かつてインターハイの舞台で駆け抜けていた頃が懐かしい。無様にボロボロになりながらも、まだ過去の栄光に縋っている自分が笑えてくる。
いい加減忘れてしまえ、と思う。
しかし、どれだけのドラッグをキメても、自分がもっとも輝いていた時代、もっとも戻りたい時代の記憶を捨て去ることが出来なかった。それだけ俺があの頃に縛られ続けているのだろう。
オリンピックだって夢ではなかったが、結局は届かなかった。一度の挫折でもう競技の世界から逃げ出した。
会社に入って仕事に打ち込んだが、人員整理とかいう理由で切り捨てられた。解雇通告の翌日に会社を放り出されて、一気にやること失ってしまった。
俺の逃げ場は、ドラッグしかなかった。
誰も助けてくれなかったのだから、自分で自分を助けるしかなかった。そのためにドラッグが必要だった。何がいけないというのだ。俺にはそれ以外の救いなんてなかった。
お前達は知っているのか?
自殺したくなるような絶望感。
社会を壊してやりたくなるほどの憎悪。
俺達みたいに切り捨てられた者達の怨嗟の声を知っているのか。
夢は破れ、社会に切り捨てられて、それでも懸命に生きようとした俺の気持ちを、お前達のような平和ボケしたクズ達に理解できるはずがない。理解できないのなら俺を無様と笑えばいい。明日、お前達が俺達の同じような末路になったら、俺がお前達を笑ってやる。
階段を駆け登った。
ただひたすらに駆け登った。
あぁ、光だ……。
あの中に飛び込めば、全て終わる……。
こんなクソみたいな世界とはオサラバして、次はもっとマシな世界に行けるだろう……。
じゃあな、クソ野郎ども……。
天国で待ってやるぜ……。
Tell the continuance in hell…
 




