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17:対立関係の二人◆

17

テストの内容:『意見が食い違った場合、零一はどのような判断を下すのか』



 料亭を出た後、とりあえずぶらつくことにする。なんだか、いつもの休日とあまり変わらないと言えば変わらないなぁ。ああ、今日もいい天気だぁ~。

 ぼーっと三人で歩いていると剣に軽く手をひかれた。

「一先輩、これから遊園地に行きましょう。メリーゴーランドで二人乗りをしましょう」

「そりゃおもしろそ………おっと」

 ぐいっと今度は宵乃淵さんが反対側から腕をひいてくる。色の違う二つの目で見られる。

「零一さん、水族館に行きましょう。イルカさんから水をぶっかけられましょうよ」

「………」

 これが、これがテストと言う奴なのだろうか。きっと、俺に『どっちがいいのかはっきりといってくださいっ』って言われるんだろうな。

 そう思ってさて、どっちにすればいいのかなぁと考えていたのだが、事態は俺の思惑とは別のほうへと動いていたようだ。

「静さん、自重してください」

 剣がそういって自分のほうへと俺を引き寄せる。

「剣さんこそやめてください。零一さんが驚いていますよ」

 それに対抗するかのように宵乃淵さんも俺を引き寄せようとしたのだが……当然、剣のほうが力が強いために俺に抱きつくような形で剣に引きずられつつある。人間二人分を引きずるとはなぁ……さすが、吉田剣である。

「どうですか、静さん。私のほうに一先輩が近づいてます」

 そらぁ、あんた、一生懸命引っ張るんだからこれで近づかないように頑張れるのは笹川ぐらいなんじゃないだろうか。そんな剣の瞳をじっと見ながら宵乃淵さんは冷ややかに言うのだった。

「もしかして、力で一先輩を屈服させて満足しているんですか」

「なっ………そんなことありませんよ。私は力でどうこうしようなんて考えていませんから」

 どうこうしようなんて考えてない………ねぇ。何か隠しているような気がするぞ。

「それは剣さんが客観的に見ていないからだと思いますよ。私から見たらいつも得も言えぬ威圧感が渦巻いてます」

「く、うっ……」

 これ、テストなんだよな。なんだかものすごく居心地が悪いんだが。ほら、近くで親子が俺たちのことを見てるぞ。

「ねぇねぇ、まま」

「なぁに、時雨君」

「なんであのお姉ちゃんたちはにらみ合ってるの」

「あれはね、修羅場っていうのよ」

「ふーん」

なんて親子だ。

「一先輩、これまで私って威圧感ありましたっけ」

 常にあった、とは言えないな。

「零一さんどうなんですか」

「まぁ、なんだ。あれだ、とりあえず俺ん家に行こう。うん、話はそこからでいいか。いや、いいかじゃなくて決定事項だ。ほら、行くぞ」

 二人を一生懸命引きずって俺はアパートへと向かうのだった。



―――――――



『仲介役をこなせるか』



 さて、アパートについて中にまで案内したのはいいのだがお互いにらみ合ってばかりである。風花もいないし、俺がどうにかしないといけないな。

「そんなににらみ合ってないでにこっとしたらどうなんだ」

「………」

「………」

 じーっと二人からにらまれる。怖い怖い。

「で、これからどうするんですか」

 不機嫌そうな剣の声についつい、近くに木刀はないかと確認するがないことをしっかりと確認する。

「そうだなぁ、どうしようか」

「もしかして何も考えずにここにきたのですかっ」

「剣さん、そこまで怒る必要はないんじゃないんですか」

 剣が立って怒った。そして、それに対抗するかのように宵乃淵さんも立って怒った。俺は………座って二人を見上げていた。

「まぁまぁ、そこまで熱くなることでもないだろうに。ああ、そうだ。俺以外は受験生なんだから此処で勉強会をやろう、それでいいだろ」

「………」

「………」

 まだにらみっている二人。

「はい、返事はどうしたの」

「わかりました」

「零一さんがいいならいいです」

 しぶしぶと俺のほうを見て了承してくれる。落ち着いたのか、二人とも座った。うんうん、素直でいい子が俺は大好きだ。

「じゃ、教科書持ってくるから待っていてくれ」

「あ、零一さん」

「ん」

 宵乃淵さんから呼びとめられたので振り返ると彼女も再び立ちあがる。

「零一さんの部屋、見せてくれませんか」

「俺の部屋ねぇ、見ても面白いものがあるとは思えないけどみたいならどうぞってところだな」

「ありがとうございます」

「じゃあこっち………なんだ、剣」

 剣に腕をひかれる。剣も立ちあがっていた。

「私も一先輩の部屋がみたいです」

「………まぁ、いいけどな」

 そういうわけで、俺のお部屋にお二人様ごあんな~いという流れになったのだ。さて、どうなることやら。


どうも~、雨月です。ゲームが好きなのですが、やはり得手不得手というものは存在するものです。アクションなら真ん中より下ぐらいまでだいたいうまくなれますし、RPGなら最初のダンジョンで出来るだけレベル上げを行います。苦手な車系はうまくなれないし、壁にぶつかるのでストレスがよくたまるので一切やりません。シューティングも下の上ってところですかね。ギャルゲーとやらも多くはやったことないのですが、『あ、ここのテキストに誤字が………』といった感じです。やって後悔してさっさと売ったりしちゃうのでいまいちどこら辺が面白いのか理解できず、新たに買ってみたギャルゲーもディスクを取り出すことなく、違うアクションゲームばかりやってます。まぁ、ゲームの話なんて通じない人もいますし(実際、友人は一切ゲームをしたことないそうです)、関係ないねという方もいらっしゃることでしょう。まぁ、ゲーセンなんて滅多に行きませんからアーケードなんてしませんが。しかしまぁ、ゲームをしているとたまに脳みそが活性化することがあるんですよ。話が小説からかけ離れたところまで行ってしまいましたが今回の話、いかがだったでしょうか。どの小説にも終わりというのは必須事項なのですが終わってしまっている小説に終止符というものはなかなか打てないのはいつものことです。終わりといっても、また引っ張ってきて復活する可能性だってありますからねぇ。まとめるの苦手ですし………じゃ、今回はここでまたあいましょう。

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