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第二百四十四話◆:友達は選べない

第二百四十四話

 朝起きると隣に女の子が寝ていた。

「なんて、あるわけないな」

「はい、そんなの妄想ですよ」

 朝起きると隣に女の子が座って俺を観察していた。

「で、何してるんだよ」

「見ての通り、観察日誌です」

「風花はどこだよ」

 そういうと眼鏡の奥の瞳をすっと細めて俺を見た。

「………台所で朝食の準備をしてますよ」

「そっか、何か変わったことはなかったか」

「なかったですよ」

 なんとなく、投げやり的な感じだがどうかしたのだろうか。ともかく、起きて学校に行く準備をしなくてはいけない。

「朱莉、そんなところに座ってないで、早く飯を食べに行こうぜ」

「………零一君は何ともないんですか」

「は、何がだ」

「だって、女の子と一緒にこれから生活を送るんですよ」

「ん~そりゃあ………」

 佳奈と一緒に生活をしてきた、アパートに風花がやってきた………前者は事実を教えてくれて、後者は期待はしたが特に何もなかった。

「まぁ、慣れた」

「なっ…………」

 信じられないという顔をしていた。

「む、ムフフな事件が起こるかもしれないじゃないですかっ」

「………あのなぁ、朱莉………」

「零一様、朝ごはんが出来ました。朱莉さまもどうぞ」

 扉を開けて風花が顔を出し、俺は頷いた後に朱莉を促した。

「さ、行こうぜ」

「……そう、ですね。零一君に何かを期待していては始まりませんよね」

 何が始まらないのかは知らないが、既に今日という一日は始まっている。ぼーっとしていれば遅刻扱いになってしまうからな。四月終盤、もうちょっとで五月だ。



――――――――



 必然的に、朱莉がアパートに住むことになったなら登校は一緒となる。

「や~、三人で登校って楽しいものだね~」

「竜斗、お前何か隠してないか」

「いいやぁ、何も隠してないけどねぇ」

 俺に対して片目をつぶってくる。くそ、何か絶対に隠していやがるな………。

「竜斗君はいつも零一君と一緒に学校行っているんですか」

「そうだね、基本的には一緒かなぁ。お隣なのに、冷たいのさ、零一君は。ぼくは零一君がどんな人間であろうとやさしく包み込んであげるつもりなんだけどね」

「…………」

 なんだか、非常に面倒な誤解をしている気がしてならない。朱莉、そんな目で俺を見ないでくれ。

「そういや………」

「どうかしたんですか」

「いや、何も」

 竜斗が女であるっていまだに知らないんだろうかね。もういい加減ばらしたってよさそうな感じがするのになぁ。

 ちらりと男装している女の子のほうを見ると首を振られた。

「………なんだか、心の中でつながっているみたいですね」

「ははぁ、心はつながってるんだけど………」

「なんだ、途中で止めるなよ」

「朝から刺激的な発言は控えようと思ってね」

 どんな発言をしようとしていたのだろうか………。朱莉が顔を真っ赤にしているのでろくなことではないのだろう。

「あら、雨乃じゃない」

 曲がり角、ほぼ偶然と言っていいだろうタイミングで笹川がやってきた。

「………はぁ、本当、零一君はいろいろな人とのかかわりがありますね」

 ため息一つ、苛立ちを隠しているような朱莉。珍しいな、いつもは落ち着いているだけなのに。

「雨乃、友達になる相手は選んだほうがいいわよ。いっつも警察に厄介になっている人じゃないの」

 朱莉を指差し、不審者でも見るような目つきでそういうのだった。

「そっちこそ、やたらと腕っ節がたつって裏で聞きますよ。零一君が巻き込まれたことだってあるでしょう」

 なるほど、朱莉も負けてはいない。お互いに険悪なムードになりつつある所でどうしたものかと俺は腕を組む。

「ははぁ、これが一つの修羅場ってところだね」

「全く、竜斗も他人事かよ」

「いいやぁ、彼女たちが争っているうちに零一君をいただくって作戦さ」

 やれやれ、面倒な………え、何、二人ともなんでそんなに驚いた顔で俺を見るんだよ。

「………雨乃、友達はちゃんと選んだほうがいいわよ」

「その意見には賛同します」

 わけがわからず、竜斗のほうを見ると首をすくめるだけだった。なんだか、蚊帳の外にいるみたいだ。


どうも、暇つぶし小説となり果ててしまったこの小説。まぁ、もとから暇つぶし以外に読まれることはないでしょうけどね。金をとれる内容でもありませんが、ラノベの中には金を出してまで読む価値があったかどうかわからないものがありますからね、気を付けてください………え、思ってませんよ、誰も『この小説もあの有名な出版社が出してくれば売れるかも』なんて、ね。さてまぁ、冗談はこのぐらいにして八月末に箱○のネットで配信されるデッドラ2のケース0。あまり持っている方が少ないであろうし、読者の中にもやっている方はいないだろうと思います。まぁ、作者雨月もゾンビを倒すゲームは苦手なんですけどね。二時間程度しか精神力が持たないヘタレっぷり。ともかく、ケースゼロをやりたかったのですがなんと、クレジットカード専用だそうで………え、本当ですか………そう言わざる終えませんでした。いらないスタンプカードやらたくさんあるのですが、それじゃダメなんでしょうかと聞きたくなるぐらいです。クレジットカードなんて持ったらバンバン使っちゃうじゃないですかと言いたい。つまり、持てないってことですね、はい。じゃ、今回のゲームの話はこれで終了です。小説の話をしましょう。ええ、脳内に最近またたまりつつあるさまざまな設定。新小説に新主人公。これまた癖のある人物を脳内で描きつつ、文にしたいと思いつつもたぶん、形にした瞬間、この小説は更新されぬまま、埋もれていくこと間違いなしです。どうにかしたいですが、これがなかなかいかないですね、はい、残念です。それでは、小説の感想、評価をしていただける方はどうぞ、お願いします………評価してくれる方が分かれば、お礼の言葉くらい述べれるんですけどね。八月二十九日日曜、十時四十一分雨月。

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