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第二百三十二話◆:未来の過去に起こった雨乃零一殺人事件 Ⅶ

02「ゼロワン様、この小説もついに二百三十二話を越えたのですね」

零一「そうだな、それがどうかしたのか

02「いえ、長い長い話に入った………基本、そのあとは大きな仕事をやってのけたという安心感から作者は気を抜き、そして………打ち切ったりしますよね」

零一「おい、不吉なことを言うんじゃないよ」

02「潮時って言葉、知っていますか。敢えて人気なところで打ち切るんです」

零一「安心しろ、この小説はそんなに読まれてないからないからな」

02「死亡フラグ、ばりばり立っているこの状態ですから十分ですよ、何も思い残すことはありません」

零一「だ、大丈夫だろ」

02「中だるみなんかに陥っていたらそれこそ大変です」

零一「それに関しては大丈夫だ。最初から今まで、ずっとだるい状態が続いているから誰も気が付いてない。そもそも、この小説はとっくの昔に終わってるんだぜ」

02「それは知りませんでした」

零一「この小説は読者が読まなくなった時点が着地場所だからな。其処がエンディング………そして、作者がさじを投げる可能性も常に90%越えというこの無駄に長い小説は奇跡の割合で生き続けているのであるのさ」

02「そこのあなたが明日、目を覚ました時………この小説は冷たくなっているかもしれません」

零一「だから、不吉なことを言うんじゃないっ」

第二百三十二話

 今日も仏間に布団を敷いて、借りたパジャマで寝転がる。

「………わかんねぇなぁ」

 自分がタイムスリップした挙句、殺人事件に巻き込まれようとは誰が想像しようか。何か前触れがあればさ、ほら『あ、時空の歪みがあるっ』とかそんな感じのものがあれば俺だってちゃんと準備してこっちに来れたのだから。ケータイを持ってきていたと思ったらどこにもつながらねぇし、電池切れて意味ないし………。

 そんな時、ふすまが開いて誰かが入ってきた。

「剣……か。なんだ、どうした」

 剣は布団と枕を持ってきており、顔をのぞかせながら言うのだった。

「いえ、今日はここで寝ようかと思いまして」

「おいおい、仏間だぜ」

 言うのも聞かず、布団を俺の隣において続ける。そして、その布団の上に乗って俺のほうを向いた。

「零一先輩、私がいま何歳だかわかりますか」

「女性の年齢を言うのは失礼に値するってお前の兄ちゃんが言ってたぞ」

「その割には私と同じクラスの時あまり女の子として見てくれていなかったでしょう」

 嫌だな、俺はちゃんと剣をめちゃくちゃタフで、男以上にかっこいい存在だって見ていたさ。決して、笹川、ニアと並ぶ『三大強者』と陰で男子に口走ったりしてないぜ。

「で、何歳だと思いますか」

「えっとだな、詳しく言うといけないだろうから………まぁ、二十歳は超えてるな」

「まぁ、そうです………私も、大人の女です」

「ぷっ」

 ついつい、噴き出してしまった。剣が大人の女なんて言葉を言うとはな。

「本当ですよ、信じられないのならば触って確認してみますか」

 俺の手を取り、ほほ笑んだ。ぎくっとしつつ、剣のいいなりになるところで………



「お兄ちゃんは、認めないぞっ」



 ふすまを勢いよく開けて満が登場するのだった。

「………」

「あはは、お兄ちゃん、何それ」

 非常に気まずい空気が流れるかと思っていたのだが、剣が笑いだしたのだった。きょとんとしている俺と満だったが、剣はすぐさま真面目に言うのだった。

「………ほら、こんなに零一先輩は顔が赤くなっているから、やっぱり変わってないんだよ」

「あ、本当だ」

 俺の顔を確認してなぜかほっとした面をする満。なんだかいらっとしつつも、救われた気がしたのだった。

「じゃ、お兄ちゃんは寝るから」

 そういってふすまを閉めようとして満は俺のほうを見た。

「………零一、これだけは言っておく」

「何だよ」

「剣と何かあったら…………過去には帰れないと思うんだね、責任は取ってもらうから」

「…………」

 ああ、満、お前が今………とてもいいお兄ちゃんに見えたぜ。



―――――――



 暗闇の中、俺の布団の中に何かが入ってきた。

「うお」

「ただ、添い寝するだけですよ。なにもしませんから」

 枕を頭で引きずりつつ、右に移動する。一人用の布団で二人はいるのはちょっと無理があるんじゃないかと思いながらも、なんとか入りきれたようだ。

「なぁ、こっちの俺はどんな奴だったんだよ」

「………」

 静寂、そして俺は耳を疑った。

「零一先輩は東グループの特別暗殺部隊長になったと聞きました」

「は」

 なんだ、その頭の悪い設定は。

「これ以上は……聞かないで………」

 剣が泣き始めたのを知って、俺はどうすればいいのかさっぱり分からなかった。しかし、ここでは剣のほうが年上なので積極的だったりする。

「胸、借りますね…………」

「え、ああ………」

 俺の上に乗るような形で泣いていた。

 ああ、未来の俺は一体どんな人物なのだろうか、願わくば、死ぬ前に会って一発蹴りを入れたい相手だ。



――――――――



 三日目の朝、満に蹴り起こされた。

「零一、一体何をしたんだい」

「は、なんだよ………蹴って起こすなよ」

 眠たい目をこすりつつ、自分の置かれている状況を確認する。

「え、何これ」

 しっかりと剣を抱きしめている状態で眠っていたのだった。首が変な方向を向いていたのか、寝違えている気がする。

「さて、どう説明してくれるのかな」



 俺は生まれて初めて、満が怖いと思えた。



「えっとだな、寝ていたら途中で剣が布団の中に入ってきて、上で泣き始めたんだ」

「………なき、始めた…………」

 ああ、なんだか非常にまずいことを想像しているぞ、こいつはっ。

 想像力(妄想力)豊かな奴を相手に話をするのは非常に危険だ。血走った眼で俺を睨みつけた満はこういうのだった。

「…………刺殺されても仕方ないかもね」

「おい、怖い事を言うなよっ。洒落になってないからな」

 ともかく、今日で三日目だ。今日中に出来れば朱莉、竜斗、風花には会っておきたい、何故だかそう考える俺だった。


次回は『雨乃零一君のドキドキ、ハーレム大作戦』です。嘘です、冗談です。さて、だんだん話がおかしい方向へと転がり始めてしまっています。ああ、そうそう、作者である雨月が最初にギャルゲーをした時思いました。『おい、こりゃ全然エンディングに迎えねぇジャンルのゲームじゃねぇかっ。選択まちがえただけでバッドエンドってハードルきつくねぇかっ』そう叫んでましたね。ウマが合わないというか、肌が合わないというか………一人攻略して絶望的になって売りました、友人は『もえ~』とか普通に言っている人がいましたが、自分は心の底からこいつらとはお友達になれないんだなぁと、確定した日がそれでしたね。やっぱり、ロボットアクションとかじゃないと………アーマードコアとかガンダムとか、そっち方面に転がっちゃう。いえ、ちゃんとほのぼの系のゲームもやりますとも。ポケモンとか、六匹の半分は毒系が入り込んでいます。毒クラゲとか、そんなの。ベトベトンとか、いいですよねぇ。そういえば、伝説のスタフィーもやりこんでいた記憶があります。さらに、グロ系のゲームにも手を伸ばしてみました。人を撃ったりするゲームは苦手なのですが、無理してメタルギアとか(睡眠銃なので死なないからよかた)デッドライジング。いまだにデッドライジングは三時間も出来るほど精神が続きません。なぜだかわき腹が痛くなってきます。シューティングもグラディウスとかやってました。今は馬鹿みたいに弾幕貼りまくっているゲームがありますが自分にはちょいと理解できないと言っておきます。でも、あれをよけれたらさぞかし、楽しいでしょう。そしてそして、格闘ゲームもありますね。鉄拳が好きでした。金がつきたので売り払ってしまったのがさみしい限りです。RPGも好きです。まぁ、あの超有名なファンタジーは嫌いですけどね。ちなみに、苦手なゲームジャンルはカーアクションです。車が言うことを聞いてくれません。逆走しまくり、小学生にも負ける腕前ですよ。滅多にゲーセンにはいきませんが言ってもわにを叩くぐらいです。みんなだって、わにを叩いたこと、ありますよねぇ。さて、一方的なゲーム話で盛り上がりましたがここらで閉めます。今後、この小説がどうなるのかはあなたの目でご確認ください。八月一日、日曜、二十二時に十分雨月。

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