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第二十話◆:テスト前の寝不足

第二十話

 中間テストが差し迫っている。そして、特に勉強なんてしていない俺は窮地に陥っているのだった……

「佳奈、佳奈、勉強教えてくれ」

「……もう、結局こうなるのね」

 夕食の後、俺はリビングで佳奈に英語、数学、現代国語、古文、理科、歴史を教えてもらっている。なりふり構っていられないのである。勿論、他の人物達にも協力をあおいだりしたのだが……

「……はぁ、何でわたしに頼むのかしら……がんばりなさい」

「零一っ、ニアに勉強を教えてくれっ」

「すみません、あたしはノートの整理(追跡ノートな)で忙しいので無理です」

 勿論、満にも頼んでは見たものの結果は変わらない。

「……零一、人生には諦めって言うものが肝心なんだよ。高校最初のテストはやっぱり好スタートを切りたいのはわかっている、だけどね……人生というものは……(中略)……つまり、今を大切に生きなくちゃいけないんだ。どうせ、復習ばかりのテストなんだからいいんだよ」

 どうせ、中学の頃に習ったものも出るだろうと思っているようだ。

 そんな感じで友人方はどれもこれも駄目駄目、駄目―っというわけで、必然的に佳奈にお願いをしに行くわけである。もちろん、それなりの代償は支払うつもりだ。

「佳奈、俺がテストでいい点数を採った際には……俺の身体を好きにしていいぞ」

「……き、気持ち悪いこと言わないでよっ。ほら、手が動いてないからさっさと動かしなさい」

 想像は出来たのだが、佳奈はスパルタであった。習ったものを一ページ一ページ暗記させた後にテスト。駄目だったらもう一度させるという、繰り返し。

「なぁ、これじゃテストに間に合わないんじゃないのか」

「……テストを受ける時初めてこの方法が正解だったのか間違っていたのかわかるわよ」

「それもそうだなぁ」

 いちいち方針に逆らっていた間違いなく見捨てられるに違いない。機嫌を損ねた佳奈は口もきいてくれないのである。



―――――――



「……眠い」

 午前六時半。それが俺の起床時間である。ちなみに、就寝時間は午後十一時であり、睡眠時間は七時間三十分ということになる。人間に必要な睡眠時間は七時間前後ということだそうで、まぁ、セーフといえばセーフであろう。基本、この話を友人や知人にすると『十一時は早くないか』そう言われるのであるが、俺から言わせてもらうなら日を跨いで起きていると肌荒れが酷くなるような気がするし、寝た感じがぜんぜんしない。夢を見る時間だって少なくなるのだからあまりいいことは無いだろう。あと、これは俺にあまり関係性が今のところ無いのであるが、ダイエットにも関係がある。夜遅くまでおきているということはそれだけエネルギーを必要とするのだ。よって、途中でエネルギー摂取、この場合は夜食に当たる。夜食をとった後に運動をすることはまず、無いだろう。すでに深夜だ。やりたいことをやった後は残っているのは睡眠のみ。消費されなかったエネルギーはそのまま脂肪などに変わって太っていくのである。

 勿論、習慣などで眠るのが遅いとか眠れないといった人たちもいる。まぁ、そういった場合は病院に行ったほうがいいだろう。ダイエットしたいと思っている人もそうである。素人が自分の判断でダイエットをした場合はリバウンドを起こす可能性が高いだろう。食生活ばかり見直されたりするが、規則的な生活もしなくてはいけない。遅寝遅起きでは基本的に午後にやってくる体温の低下の時間帯がずれてしまい、夕方となる。そこで眠ってしまえば今度は夜に眠くなくなり……そんな悪循環が起こってしまうのだ。

 そういう話を佳奈にしたのだが全く相手にされなかった。

「じゃあ、零一は赤点を採ってもいいって事なのね」

「いや、そうじゃありませんっ」

 今の俺に出来ることは復習あるのみである。学業や仕事、他の用事などで夜眠るのが遅くなってしまったら昼間に眠るのを絶対に避けなくてはならない。夜に眠ることが出来なくなるからだ。

 話に聞いたことがあるのだが、睡眠時間が四時間程度でいいという人がたまにいる。慣れなのか何なのか……それはわからないのだが非常に羨ましい、そう思えて仕方がなかった。


テスト前に勉強なんてしていませんでしたよ。超ぎりぎり低空飛行という高難度のテクニックでいつも切り抜けていましたからね。地面に墜落するか、しないかという……微妙な加減です。テスト期間中というのに友人達とゲーム三昧。受験終わって振り返ってみれば『いやぁ、一週間のうち五日間は夜七時までゲームしちゃったよ』そういったものだった気がします。無理に頭に溜め込んだところであまり効果は薄いですよ。短時間で集中してすぱっと脳に入れ込む奴のほうがいつも点数上でしたからねぇ。長時間だらだらやるよりもそっちのほうが時間も労力も消費しませんから。っと、小説とぜんぜん関係ない話でしたね。ともかく、今回で二十回目。節分ですよね、今日は雨月の中に巣食う鬼を歯医者さんが追い出してくれるそうです。何でも、親知らずが埋まってしまっている人は歯茎を切って、それから摘出ということで……そして、次の日は消毒に行かなければならないそうです。以前、歯を抜いたときどうやらまだ麻酔が完全に効いていなかったようですごく痛い思いをしたの、いまだに覚えてます。今でいう医療ミスですかね……二月三日水曜、八時二十分雨月。

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