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第百十三話◆剣編:回想から始まるのが常道ですか

今回、色々と謝りたいことがあります。気になる内容は後書きでっ。

第百十三話

 期末テストのその日、俺は一人の少女を背中に乗せて病院までやってきた。

「すんませーん、急患ですっ」

「はいはいっ」

「すみませ……いたたた……」

 話は……十二月の頭に戻っちゃうのである。



―――――――



 十二月、十二月とは……一月の前に来る月である。いや、誰でもわかるか。ともかく、高校生になって最初の十二月である。

「そういえば……冬休みの前に期末テストがあるよなぁ……」

「そうだね、確かにあるよ」

 寒いとクラスメート達は昼休みといえど外に出て行ったりはしない。天道虫が引っ付いて身体を温めようとするように教室に閉じこもるのである。もっとも、これは医学的には少し問題があって数時間おきに換気をしておかないと風邪を引く恐れが出てくる。寒いからという理由で換気をしないのはあまりよくないので気をつけましょう。

「満、お前の家で勉強会でもしねぇか」

「……それは……友達としてやめておいたほうがいいと先に言っておくよ。僕の家に来るということはあの魔獣が隣にいるんだからね」

「……そうだったな。お前の妹さんがいるんだったな……」

 そこで一つ疑問がわいてきた。

「お前よぉ、話の風呂敷大きくしすぎじゃないのかよ……妹だろ、小さいんだろ、鼻にバンソーコーしてるんだろ……そんなに恐れるものかねぇ」

「ふっ、そういって妹にちょっかいを出そうとした連中はやられちまったのさ」

「……イチコロか」

「ああ、イチコロだ」

 興味がわいたらする事は一つである。そう、俺が興味を持ったら……

「……あのさ、何かよからぬことを考えているようだけどあまり変なことはしないほうがいいと思うよ」

「良からぬ事なんて考えているわけ無いじゃないカ、親友」

「怪しいよ」

 満に怪しまれたところで構いやしないさ。ふっふっふ、まずはこいつを追いかけて家がどこにあるのか判断してその後は妹と思われる人物を……



―――――――



 放課後、吉田満(男)の尾行調査を開始した。対象は念入りになにやら下駄箱を調べた後にがっかりしながら靴を取り出し、履いた。アスファルトが続く道を歩き、校門のほうへと迷う事無く歩いていった。途中、チアガール部が走っていくのを横目でしっかりと見ていたことを追記しておく。

 帰路の途中、他校の女子高生を見つけると数秒ばかり眺めており、その女子高生の彼氏と思われる男がやってくると諦めたかのように歩き出した。

「あれ、零一君……何しているんですか」

「朱莉かよ……って、そっちこそ何してるんだよ」

「ほら、未だ吉田満君からの依頼は継続していますからね。彼の後をストーキングしている女子を調べているんです」

 朱莉が指差したほうの電柱には我が高校の女子生徒がいた。なるほどな。

「それで、零一君は何をしているんですか」

「満を追ってるんだよ。正確には家に用事があるんだけどな」

「ふぅん、それなら普通に聞けばいいじゃないですか」

「や、ほら、そこは自分の癖を利用しないと面白くないかなぁと思ってな」

 妹の話をするとなんだか面倒な話しになりそうだったので適当に流すことにする。

「なんだかかわいそうな感じですけど……ちなみに、家ならもう少しでつきますよ」

「そうなのか」

「ええ、そうです……あ、あそこです」

「……意外と大きな家なのな」

 聳えるとまではいってはいないが立派な家が建っていた。日本家屋でしっかりと門までついている。

「お、入っていった」

「あの人は今日もここまでですね」

 家の近くにある電柱影に一人の女子生徒がいる。そして、満が消えていった門をじっとみていた。

「うわぁ、ストーカーだ」

「失礼なことをいわないほうがいいですよ。あれはちょっと恋に臆病な女子生徒です」

「そうかねぇ、俺以外でも結構ストーカーだって思うだろ」

「まぁ、あたし達二人がどうのこうのといえる立場でもないですけどね」

 それは納得だな。


まず、『新潟のアヒル』さんへ……すみません、感想読んで返信しようとしたら消えてしまいました……『ヨガ』のことを色々と書こうと思っていたのに……あと、緑のあの人の転がる攻撃が相手の飛び道具でやられる話もしようとおもっていたのに……すみません、本当に。もう一つは投稿が遅れてしまったことです。これはもう、今日、雨月が寝坊して慌てていたためです。すみません。どうせ、この小説を読んでくれている方は少ないかもしれませんがそのすくない読者の方々に迷惑をかけてしまったということで謝っています。最後に、ひっぱり続けてようやく出てきた妹。今後の予定としてはメインで、メインで登場していきますのでその存在を忘れないようにしていただければ幸いです。一部、ヒロインなのか脇役なのかよくわからない人々→澤田、ゼロツーなど……澤田のほうは多分、ヒロインです。ゼロツーのほうは多分、電子ペットで合っていると思います。いずれ、ゼロツーボディーに移行することもあるでしょう。それでは皆様、ごきげんよう。四月三日土曜、十九時五分雨月。

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