表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

もう一つの砂時計

番外.再び動き出すもう一つの砂時計


僕は、あの最低な屑がゆっくりと身体をビクビクと跳ねさせながら滅多差しにされて絶命して行く様子と、女が壊れて自殺をする姿を、野次馬に紛れて見届けるとその場を後にした…


僕は、自殺をした女子生徒とは幼馴染みだった…彼女から、「知り合ってからずっと好きでした…彼女にして下さい…出来れば将来のお嫁さんにもお願いします」と告白されたのが小4の終わり頃だった…。小6までは、いつも笑顔の彼女が隣に居て二人とも幸せな時間が流れていた…それが崩れ始めたのは夏休みに入ってすぐの事だった。僕は、親戚に不幸があり泊まりがけで地方に行かなくてはならなくなり、彼女にお土産を買ってくる約束をして出かけていった…

そしてその間に、彼女は友達の女子グループだけでプールに遊びに行く予定があった。本当なら僕が参加していたら、男女のグループで行く予定だったのに、僕が参加できなかったばかりに彼女達は女子だけで行く事になってしまった


僕が、地方から帰って来た時には、彼女は変わり始めていた…露出を好まない清楚な服装が、周りの女子より発育の良い身体を強調する様な服装に変わり、ホットパンツやミニスカートなど脚を見せるのを嫌がって履かなかったのに、目の前に居る彼女は、下着が見えそうな過激な物を履いていた。髪の毛も、黒髪から薄らと茶色みがかかっていて僕は戸惑っていた。彼女は、いつもの様に笑いながら僕からの約束のお土産を受け取っていたが、早く家の中に戻りたそうな感じがした…

その日から状況が変化するのはあっという間だった…毎日のように僕にベタベタしていた彼女は、家が隣にも関わらず今までのように頻繁に訪れる事はなくなり、連絡も僕が送らないと返信はない程に関わりが少なくなっていた。

僕は、あのプールの日に何かあったのではと考え、彼女の友達の彼氏で、僕の友達でもあるクラスメイトに連絡をした…僕は、通話を終えた後も少し放心状態で何も考えられなかった。


友人の話によると、友人の彼女もおかしくなり問い詰めた所、プールで知り合った中学生と浮気をしていたと言う話だった…しかも、あの日プールに行った女子全員でらしい…勿論そこには僕の彼女も含まれている訳で…衝撃的な話はさらに続いた。彼女達はもう中学生と初体験を終えたらしい…全員でプールの日に帰りにカラオケに行って飲酒をして盛り上がった流れでラブホテルへ行ったと言う事だった…


友人はどうでも良くなり別れを告げたらしいが彼女は逆に喜んでいたらしい…僕は頭に血がのぼり、スマホをベットに投げ捨て、隣の彼女の家へと向かった…インターホンを鳴らしても応答はなく、仕方なくいつものように扉に手を掛けドアノブを下ろすと、鍵が開いていたので、そのまま彼女の部屋を目指した…


そこからは、地獄だった、二階に上がった時点で、幼い頃からよく知る彼女の聴いたことのない嬌声…何が行われているかすぐに分かったが、怒りは抑えきれず部屋へ踏み込んだ…そこでは全裸の男女が烈しく腰を打ち付け獣のように泣きわめく彼女の姿…その後は酷いものだった彼女は後ろから抱えられながら突かれ、裸体を見せつけるようにしながら、僕を罵倒し蔑みながら感じ最後には別れて欲しいとまで言われた…


そうあの時から、僕は壊れたんだと思う…夏休みが明けて、僕は変わった…今までは勉強に運動に目立っていて、みんなに気さくに話す明るい性格が人を避けて人と話す事も出来なくなった僕は分かりやすく陰キャになっていった。


幼馴染みの両親は、そんな娘の変化に気付き、僕に酷いことをしたと、彼女を叱り謝罪に連れてきたが彼女は決して謝ろうとはしなかった…その後、娘にボロアパートを宛がい、家から追い出したが、夫婦関係にもヒビが入り壊れてしまい離婚して僕の家の隣は空き家になってしまった…


そして僕は、中学に上がっても人間不信のままで、目立たないように、人と話さない様にしていた僕に、ある日初めて声を掛けてきたのが月城くんだった…彼は僕に何かを感じたのか踏み込みすぎない距離で接してくれながら、ゆっくりと僕の凍った心を溶かしてくれた…最初は彼一人だったのに、気付くと僕の周りには沢山のクラスメイトが集まってきて、中心には月城くんがいつも居て、その輪の中に僕も居て構わないと自然に思えるように少しずつ変われて、そして僕は彼によって救われた…今では僕にとって一年生の頃のクラスメイトは宝物になった…幼馴染みは、相変わらずあの男の性処理便器だったが、月城くんとクラスメイトのおかげで、もうどうでも良い存在になっていた…


だけど、2年生になって月城くんがあんな目に合う遭うなんて…


その噂を知り夏休みが終わってからは、校内で、僕や元クラスメイト達の側で、彼の悪口や陰口を耳にする度に、月城くんはそんな事をする人間ではないと訴え続け、書き込みなどにも反論や削除を訴えたりもしていたが力及ばずにあんな事になるなんて…


僕は、夏休み前に偶然に街で月城くんの彼女の瞳さんが、あの屑の性処理女達と楽しそうに遊んでいるのを見かけてしまった。僕は嫌な予感がして、その日から瞳さんを調べることにした。そして、嫌な予感は的中してしまい、瞳さんはあの屑の毒牙にかかってしまった…


その日から僕は、月城くんに恩返しをする為に、アイツらを徹底的に調べ上げた…だけど、僕が他で色々調べている間に、彼が僕と同じ目に遭うなんて…あの噂が拡散され知った時、元クラスメイト達に連絡を直ぐにした。どうやら広く噂は拡散されてしまっていたようで、僕は、怒りに奥歯が音を鳴らすほど強く噛み締めた…


そしてあの事件…月城くんは不登校になり、自殺未遂をする程追い込まれた…。月城くんが皆と出会わせてくれていなければ、もしかしたら僕がそうなっていたかも知れないのに…


あの屑への憎しみが怒りで再び心に黒い業火を灯した…。だから、彼のお母さんが独白をした事で、僕は、集めた切り札を切った…


あの屑には、ハーレム要員が複数存在している。見た目が良く評判なども良いそして校内以外でも影響力を持つ1軍、身体の発育が良く頭は弱くとにかく言いなりで都合の良い僕の幼なじみの小学校時代からの友人グループの2軍、そして最近新しく手を出した補欠のJS5のやはり身体の発育が周りより早熟でギャル風のグループ女達だ。その他にも街中でのナンパや飲み物に薬を混ぜハメ撮りをして脅したりレイプまがいの事をして逆らえなくしている女も居るが、今回のターゲットは分かりやすいこの3つのグループにした…


彼女達は、互いの存在を知らずに、自分たちだけが唯一のあの屑のハーレム要員だと思っている。それを利用して全てを壊してやる。


まずは、互いにラブホテルに入っていく写真をまとめ封筒に入れておく。月城くんには申し訳ないけど瞳さんにも地獄を見て貰う、そして、僕自身の決着も付ける為に、あの屑のとあのビッチがわざわざ僕に送りつけてきた小学生時代のハメ撮り写真と動画データの入ったSDも用意した…そして僕は、彼女達の家のポストに封筒を投函し、念のために、教育委員会や学校やマスコミにも匿名で送りつけておいた…必ず動くなら幼なじみだったアイツだろう……親から見放され近所や小学校の同級生からも見放され、アイツには何一つ残っていない…あの淫乱屑女が縋れるのはあの男だけだからな…どの道、あの写真を見られれば、全員今まで自分がしていたことが家族にも知られ、信じていた男はJSだろうが穴があれば見境なく盛る猿だと知り、破滅は免れないだろうからな…


結果は予想通り、あの男も幼馴染みも自滅して、アイツ等にお似合いの最後だった…でも、僕は一切心が痛まない…これで、僕は少しでも彼に恩を返せたのかな…僕自身のケジメもこれで本当に終わった…僕は、暖かくしてくれた皆の為にも前を向いて必死に足掻いて歩いて行こうと思う…この日、本当の意味で彼の砂時計は反転し砂を落とし始めた…。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ