表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

廃トンネルの起爆霊

 ある日、あるカップルが、あるトンネルへ肝試しに訪れていた。


「んでさぁ、ボタン押したらRちゃんのアゴのホクロから毛が生えてきてさぁ〜」


「あるあるだよなぁ〜」


 霊が出ると言われている時間になるまで他愛もない会話で時間を潰すカップル。


「それにしても、ほんとに真っ暗だね」


「使われてないトンネルだからなぁ。本当は立ち入り禁止だしな」


「ゲボラゲボラゲボラゲボラ!」


「ちょっ、ちょっ、アキちゃん4ゲボラ! 大丈夫?」


「大丈夫だけど、ごめんね、新車なのにゲボラしちゃって。さっき食べた超盛りシリアル全部出ちゃった⋯⋯」


 その時、トンネルの奥の方から大きな音がした。


「なに今の!? 岩かなにかが崩れたの!?」


「分かんないけど、ただごとじゃなさそうだ」


「あ、ロキくん! 時計見て!」


「あっ!」


 6時66分。霊が出ると言われている時間だ。


「いやぁっ!!!」


 アキが悲鳴を上げた。


「どうしたのアキちゃん!」


「今、何かが足に触れた⋯⋯! もしかしてロキくん触った?」


「いや俺そんな軟体動物みたいな構造してないから。どうやったってアキちゃんの足まで届かないよ。それにアキちゃんの足元ゲボラだから触りたくないよ」


「じゃあ、さっきのは一体⋯⋯あっ! また触ったぁ!」


「電気つけよ! 電気!」


 電気をつけ、足元を確認するアキ。


「きゃぁーーーっ!!」


「アキちゃん!」


 アキの足元には、両足を掴む2本の腕と、青白い女の顔があった。


「やめてやめて離してゲボラゲボラゲボラ!」


 3ゲボラをしたアキを見つめながら、女が笑った。


 その瞬間大爆発が起き、2人は帰らぬ人となった。

 感想待ってるよーっ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ww。いい雰囲気の連載ですねw、シュールでw。派手さは無いけど好きな人は絶対好きですよ。 なんか似た感想書いた事あるなぁ。パチンコでボロ負けするやつだったかなあ、後ろのおっさんにジロジロ見…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ