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怖いけど怖くない怪談集  作者: 七宝


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遺影を見ろ

 葬式中、ずっとあいつが耳元で囁くんだ。


『遺影を見ろ』って。


『罪を自覚しろ』って。


 俺はあいつを殺してなんていない。

 あいつが勝手に死んだだけだ。


『罪を償え⋯⋯』


 いじめなんかじゃないんだ。


『なんで僕が死んでお前が生きてるんだ』


 俺のせいじゃない。あいつは自分で死を選んだんだ。

 俺のせいじゃない。

 俺のせいじゃない。


『僕の顔を見てくれ。お前が殺した僕の顔を見てくれ』


 殺してなんかいない!


『遺影を見ろ⋯⋯遺影を見ろ⋯⋯』


 あまりにもしつこいので遺影を見てみると、そこには最大限まで拡大されたあいつの顔があった。シュールすぎて葬式中なのに笑っちまった。

これにて完結です!

ありがとうございました!

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