2 神からの依頼
文才はみじんもありません。でも、読んでくださる優しい方がいらっしゃると嬉しいです。
俺は気づいたら、日本家屋みたいな場所にいた。
いったいどうなってる!?
「よく来てくれたね、じゃ、依頼について説明するよ」
いやいや、マジ誰?
そこには美少年がいた。
畳と不釣り合いな金髪碧眼。
ニコニコ笑ってくるしちょっと怖い。
「怖いって、ひどくない!?
てかさ、僕メールに書いたよね、神だって。
同じこと何回も説明したくないから、聞きたいことがあったら、今聞いてね。」
テンション高いのに、顔は変わらずニコニコ。
神って冗談だろ、だって神だよ、ゴッドだよ。
はー、いみわかんねー。しかも、心読まれてるし。
「えっと、神様が俺に何の用ですか」
ガキに敬語なんて、違和感半端ないけど、マジの神様だったら悪いしな。
「おい、誰がガキだって…。
言っとくけど、僕からすれば君は赤子以下だよ。
はー、君ほんとにメール読んだ?依頼したいことがあるって書いたよね」
でも、
「依頼の内容については書かれてませんよ?」
すると、なんかため息つかれた。
「さっき、それを説明しようとしたんだけどなぁ、誰かさんがさえぎってくれちゃったから。
依頼の内容なんだけどね、異世界に行って欲しいんだ。
実は今、人手不足でね、このままだと滅亡しそうな世界があるんだよー。
だから、君にその世界に行って滅ぶのを止めて欲しいってわけ」
待って!!今すごいこと言わなかった!?世界滅亡…。スケール急にデカくなりすぎだろ!
「ちょっと、無理でしょ。そんな重そうな責任ある仕事なんてしたくないんだけど!」
意地悪そうな顔で、
「へー、人が死んでも君はいいんだ?」
くっ、痛いところついてくる。俺にだって人並みの正義感はある。
初めて自称神が笑顔ではなく、まじめな表情になって、
「頼む、本当に人手が足りないんだ。
ちゃんと仕事が終わったら、この世界に戻ってきていいから」
俺はなんだかんだお人好しなのかもしれない。
仕事の内容だって、まだ詳しく聞いてない。
でも、神って言っても見た目は子供だ。俺は子供に甘い、しかたないことだ。
「わかりました。その仕事引き受けます」
彼は微笑んで
「ありがとう、さっそく行ってきてね。
あっ、詳しいことはあっちの世界にいるやつに聞いてねー。いってらっしゃいー」
行くのって今からなの!?聞いてない!ちょっと待って~…。