この子はこんなに可愛い
「珈琲は芸術だ」-MashiroYamada
珈琲は淹れ方や飲み方によって味が変わる飲み物だ。特に淹れ方。お湯の温度なども関係してくる。飲み方は珈琲を飲んだあとに水も飲むのが一般的なのだ。
「そういうのチェイサーっていうんですよね〜」
「そうそう。チェイサーは色んな役割があって…って!お前当たり前のように人の心を読むなよ!ってかお前は誰でなんで自分を誘ったんだ!」
何故に今までこんなにも大事な質問していなかったのだろうか。珈琲に全てを持っていかれてた…
「そういえば言ってなかったですね〜。私の名前は落合桜子ですよ〜。なんで先輩を誘ったのかというと…ってか先輩はもう覚えてないんですね…」
落合桜子か…めちゃくちゃ可愛い名前だな、おい!なんだ「さくらこ」ってなんか尊いな。ん?覚えてない?ってまさかのこれアニメでよく見る幼馴染みだった的な!
「ま、まさか!お前あのとき隣の家だった幼馴染み!」
「まずですね〜先輩。先輩に幼馴染みなんていたんですか〜?先輩」
「いや、いないな引っ越したこともないし、隣の家の人は小さい頃からご老人が住んでる。もう片方は角の方だから壁だし」
「え〜やっぱり〜そうですよね〜。なんで幼馴染みがいたなんて言ったんですか〜?」
「いや、ほら、なんかいたことにしたほうがいいのかと思いまして」
「ちょっとそれは無理がありますよ〜先輩」
当たり前だが自分に幼馴染みなど存在しない。そしたらこの子は誰なんだ?
「あ、私ですか?やはり覚えてないんですね〜先輩」
「ん〜全く覚えてない。すまないな」
「いや〜別にいいんですよ〜。まー別に〜」
いや、なんかめっちゃ不機嫌そうなんだが。真っ黒な見た目だし何これ尖ってる切れ味の良さそうな物で刺されそうなんですけどぉ!
「私は小学生の時に保健室で一緒に寝たじゃないですか〜」
「あーねあのときの子か…ってその言い方少し勘違いされそうだからやめてくれ!だがそんなに濃い思い出だったのか?」
「そりゃ〜そうですよ〜。一緒にコーヒー飲んだじゃないですか〜。あの時先輩を好きになったんですよ〜」
あーなんか懐かしいな。保健室にはお湯がいつでもあって珈琲豆も先生が飲むようにいつもあったのか。そういえばあの時はさぼって……
「え?好きになった?え?えーーーー!!!!」
「あれ〜?言ってなかったですっけ〜?まぁ〜でも先輩好きな巨乳ではないのですが〜…」
「いやいやいや何を言っているんだ!俺は別に巨乳が好きなわけではないぞ!」
「あ、やっぱりロリコンでしたか〜〜」
「別に貧乳が好きなのはおかしくないだろ!」
「私別に貧乳が好きとか言ってないですよ〜先輩〜」
くっ、やられた…。ロリコンナノがバレたか。ってかそれどころではない!
「君…落合は自分のことが好きなのか?」
「だから〜そう言ってるじゃないですか〜。あと落合じゃなくて桜子かさーこちゃんって読んでくださいよ〜」
な、なにぃ!グレートでスよこいつはぁ〜〜〜っ!さーこちゃんって何?可愛すぎないか?てかやっぱり自分のことが好きたと!?待て待て待てこれは罠かもしれない!
「そ、それはあれだよな友達としてとか、後輩として的な…」
「も〜違いますよ〜先輩〜。恋愛的に先輩が好きなんですよ」
なんか、知らんが鼻血が出た。なに?高校生活に初のアオハライド!涙が出てきそうだ。
「で〜?どうなんですか〜先輩?」
俺は正直オッケーしたいがあの時の事件がある…やはりまだ引きずってるのか…はぁーなさけない…
「先輩が返事をしにくい理由は分かってますよ〜。だからもう少し時間をかけて返事くださいよ〜。それでいいので」
「そっか。同じ小学校ってことは同じ中学校だったのか…ってことは高校は追いかけて来たのか!」
「そうですよ〜」
自分のために同じ高校に進学してきたこんなに可愛い不思議な後輩が告白してくれてるのに、トラウマを引きずって返事を出せないなんて情けないなほんと自分は…
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