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現実世界から何まで無限に創造できるフルダイブVR装置が販売されて世界大戦が勃発した話。

作者: 仲間邦雄


 ついぞや、私たちが世界を認識したのは1か月前の事だった。

私たちが、自分たちの見ていた幻想に勤しんでいた頃、創造主は介入を始めた。

それは、私たちが現実と認識していて、実の所、矛盾だらけで、どうしてこんなことにすら

疑問に思えなかったのかと、いえるほどに、今となっては、以前いた世界の話で持ち切りであった


アリス

「まさか私たちの世界が幻想だなんて…それも。」


そう、創造主、その存在とは結局、1人の人間の脳であったのだ。


マリア

「まあ、まあ。でもよかったじゃない。

こうして、全員が創造主となって、自分の宇宙を持ち始めてついぞやの話なわけだし。」


アリス

「それはそうかもしれないけど。」


フルダイブVRが世界を変えた。だって、フルダイブは現実世界をくまなく再現し、現実と全く変わらない世界を形成し、私たちに宇宙を1つ与え、自在に操作できる世界が与えられた。


 そんな、社会の根幹を対立させる世界において、私たちは、第二の人生を歩んだ。

いや、それはもはや、現実世界そのものの認識を根底から書き換えた。


 なんせ、フルダイブでの時間経過はどれだけ経過しようとも、現実世界では0秒である。

なおかつ、いかなる感覚でも再現可能な世界において。


 もはや現実世界に意味などない。

そう思わせる。確信的に。


アリス

「それでも現実での友人たちとリンクできる。開放されたワールドがあるってのがすごいのよね。」


 そう、全能の世界で共有される開放されたワールドを作れるし、クローズドにでもできれば、オープンにもできて、もちろん、あらゆる規定や制約を行い……とかく、あらゆる矛盾や問題が決して起きることなどないのである。


マリア

「だからこそよ。いくら全能の世界といっても、結局、幻想は幻想なんですから。人の思い描いた世界が現実なんでしょう?ならこのゲームだって....。」


アリス

「やめてよ!」

マリアを■■■■る。


マリア

「え……?」

■ー、でだ。


アリス

「私の母の事、知ってるでしょう……?」


マリア

「いや。■りたかっただけでしょう?」


そう、私は■■的なのだが、このマリア。■■である。超絶。

このゲームに来てから私に■■■■られている。


アリス

「変な笑いがこみあげてくる。」


マリア

「そんな地の文、いらないかな....。」


そんなわけで、時間経過や時系列の問題などあるが、ご都合主義を現実にできるゲーム世界である。

なんせ、人の魂が天秤に乗っかってる以上、あらゆる脆弱性などないのだ。


さて、現実世界では0秒である。どれだけゲーム空間で計算機不可能レベルの時間経過が経過したとしても、無限の時間に到達しない限り、有限である限り、0秒なのである。


ここでの経験や訓練はそのまま、現実世界で応用できる。

これが、人間の脳において許されたものなのだ。


 これが社会を根底から変えた。

それはつまり、人間の潜在能力を際限なく拡張できるということであり、このVRシステムが導入されてから、社会はやはりこの世界と対立するのである。


アリス「外の世界で、それはそれは、途方もない時間をゲームで過ごして、起きちゃった奴がいるわけよ。」


マリア「■■の私でも、それはご勘弁願いたいわ。」


それは、廃人よろしく、または悟りを開いていたり。

そうでなくても、300年とか1000年過ごして、現実世界で起きて来たり、それでちゃんと、現実世界にその糧を生かしたり、だ。


 ところで、やはり社会に毀損を与えかねないあらゆる行動に繋がる知識などは持ってこれないようだ。

例えば、どんな現実でも再現可能なわけだから、強盗でも、情報を盗む取ることも造作もないわけだが、そのあたりの情報は純粋に経験値、学習性などにおいてのみ、すなわち、その情報を持っていることで、社会に悪影響を与える一切は行動に繋がらない。


 行動に繋がらない。あるいは、知りもしないかもしれない。どちらかである。

知っていて、行動そのものが無意識に規制されてるのか。知識がそのまま排除されているのか....。


アリス

「これが無限の世界…でも時間は有限なのよね。この世界で仮に無限の時間過ごして、外の世界に還らない、という選択をしても待っているのは、外の世界の時間経過による、外の世界の物理的限界に到達して即刻THEEND。なわけだし。」


 このように一連の説明でわかる通り、このフルダイブは、全能であるように見えるが、以上の規定があった。


マリア

「人間の脳で許されていることの全てを可能にした結果。それでも外の制約がある。だからこそ楽しいのよ。だってこうして、外の世界と変わらないように繋がれて、日常が存在し続けているし、この電脳システムもそれを絶対に保障している……人類の叡智よね。いえ、究極。」


アリス

「いえ、あくまでもゲーム、でしかないのよ。これは。人類の凄さってのは、この世界ですら、あくまでもゲームの1ハードでしかないってこと。そこが究極ってことよ。」


 現実世界に顔を出す間隔が、ゲームでの時間経過が1時間、1日、1週間、1か月、1ヵ年、10ヵ年、100ヵ年、1000ヵ年……。


 現実での時間経過が1時間、1日,,,,etc。での間隔でのゲームと現実世界との行き来。


 もちろん、これで想像しうるあらゆる社会での支障の全ては整合されてるのが、このシステムである。


 それでも尚、現実世界にとってこのゲームは脅威であった。なんせ、全ての国家の相対的価値を根底から揺るがしたわけである。


 一番に打撃を受けたのは成功詐欺とか宗教などのあたりであろう。

学校はどうだろうか?大人は。


 子供は一番にこのゲームにとりついただろう。

あるものは10年、このゲームで引きこもって、それで、現実世界では9歳で起き上がる。


 装着して1秒で取り外した瞬間には、外の世界において自身の精神年齢は+10年なわけだし。

教育としても最強なわけである。


 なんせ、そのまま自分の人生の環境を再現して、それをゲームのごとくチートを使って、あらゆる増強と補強をして、楽しく経験値を稼いで、そして、現実にその経験値をもっていけばいい....。


アリス

「まさに、究極のフルダイブ型VR。親にとっても学校にとっても最高でしょう。なんせ、ゲームでその人間に必要なあらゆる素養が手に入るわけなんだし。」


 アリスはそういう。

ゲームでどれだけ時間経過しても、有限である限り、現実世界での時間経過は無限小である。


 さて、現実世界では社会と対立するこのゲームである。

法規制の呼び声があったり、既に見えない戦争が始まっていた。


 まず、見ての通り、その経験値を取得が0秒なわけであるから、社会の支配階層、指導者層は、瞬時に、労働者層など、社会階層の新たな固定化を図る必要があった。


 経験値を際限なく、瞬時に取得できる。フルダイブのゲームに触った人間たち。

この神の脳を基幹としたフルダイブ型VRに触れたものたちは若年層なわけであり、

ましてや10代が多い。


 そんな10代が、完全に精神年齢を無制限に開放して、創造力を兼ね備えて、社会と邂逅してる現実は、社会を根底から対立させる。


 そう、社会との対立、その見えない戦争こそ、このゲームのテーマである。

いや、この作品の、か。


アリス

「ふふ。やはり、、、ゲームはどこまでもゲームでしかない。もちろん、社会に対して順応、あるいは孤立して、平和にゲームをやるのもよし。大半の人間はそれが賢明だと思っている。でも例え極少数とはいえ、それが100人がグループを組んで、組織となったとして。それだけでもう脅威よね?なんせ、最近の組織学というのは、少数精鋭が至上であり無限の利益を産むと知っている。ならVRは?ゲーム世界経験年数100年組とか1000年組とか出てきたらもうどうするのかしらね。」



マリア

「もはや戦争よねこれ。果ては、ゲームに接続しなくても、素で接続したまま現実世界で生活できる人間まで実在して何人か現れたらしいじゃない。」


 その彼らは声明すら出していた。彼らは決して社会とは対立せず順応すると。それこそ全く関知できない存在として順応している。ゲームと素で接続してそのまま現実世界と並行して過ごす。


 それは、神の脳の恩恵を受けて、現実世界の一切の情報を開示し、行動できるということ。


アリス

「そりゃ、現実の社会にとって脅威よねぇ。でも、今の所は本格的な衝突はないけど、既に〝冷戦〟は始まっている。」


 あるものはこういう。それは、催眠術の戦争(〝The 3rd World War=“SILENT WEPON”〟)であると。























































































































































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