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王様は困っていました。
上層部からは早く後宮に妃をいれろとせっついてくるが、まだまだ政敵も多く市井もまた代替わりしたばかりの王の一挙一動を密やかに憂いている状況です。
そんな中で適当な妃を選ぶことは出来ません。
なんせ妃の候補になる女といったら上流階級でプライドの高さはそんじょそこらの山なんて目じゃないほどの高さですから。
そんな女たちが妃に選ばれたならば国庫を脅かしかねません。
しかしながら、いつまでも後宮を開けておくのはそれはそれで問題です。あらぬ噂を流され手強い狸爺どもに自分の手札として娘や孫を難癖つけて押し付けてきそうです。それをいちいち波風立たぬようあしらうのもそれはそれで面倒です。
ですから、王様とその側近は考えました。
国庫を脅かすこともなく、然れども後宮に妃が存在し、誰にも文句を言わせぬ方法を。