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展望室のふたり

紗世は展望室で街全体を眺めていた。

前から一度来たいと思っていた場所。

ホテルから飛び出して真っ先にここへきた。特に理由はないけれど心が落ち着く気がしたから。


どれくらい時間がたったのだろう。


ふとガラスにうつった自分の姿を見つける。さっきまでウェディングドレスを着て幸せそうだった花嫁はそこにはいなくて…いつもの自分がいる。

本当の自分。そして本当の自分の気持ち…。これからどうすべきなのかやっとわかった気がして思わずクスリと笑う。

なんで気づかなかったのだろう?


ふと、顔をあげるとガラス越しにある人と目があう。



「どうしてここがわかったの?」

「なんとなく。ここにくるだろうなって思ったんだ」

「本当に?」

「嘘。本当は片っ端からいろんなとこさがしてやっと見つけた!実をいうとどこにいるか検討もつかなかったよ」

「でも見つけてくれた」

紗世の声が涙声になる。


「俺さ、まだ飯塚のこと何も知らない。これから一生かけて知っていきたいって思ってる。時田さんに殴られても何されても文句は言えないってわかってる。許してくれるまで頭を下げ続ける。だから俺を信じてついてきてほしい」

「新藤さん…」

紗世の瞳から涙がこぼれる。

いつの間にか暗くなった街の灯りがキラキラと輝きだしていた。



いつもありがとうございます。作者の伊田咲希です。

「雨ときどき晴れ」おかげさまで10万PV突破しました。

こんなにたくさんの方に読んでいただけたこと大変嬉しく思います。


なかなか思うような文章が書けずに更新が遅れてしまってばかりですが…最後まで見守ってもらえたら幸いです!

引き続き感想やコメントもお待ちしております。


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