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素敵なレストラン

ホテルのロビーにはすでに時田の姿があった。

「遅くなってごめんなさい」

焦って走る彼女に

「俺もいま来たばかりだから大丈夫だよ」

小さく笑う。

ここのホテルのレストランは夜景がキレイなことで有名だった。何年か前に人気ドラマのワンシーンで使われたこともあり、週末は予約をしないと入れない人気のスポットになっていた。

そのワンシーンというのは主人公の愛の告白で、それ以来このレストランでプロポーズすれば成功するなんて言われていた。


「初めてきた!ドラマとおんなじー」

はしゃぐ紗世を見て時田は嬉しそうに笑った。

会社では毎日のように顔をあわせていたふたりだがプライベートで会うのは紗世がプロポーズを断ったあの日以来だった。


思っていた以上に素晴らしい料理に感激し、デザートのアップルパイをおいしそうに頬張る紗世を時田は満足そうに眺めていた。


「おいしかったぁ」

嬉しそうに微笑む紗世の手をとって時田が話し始めた。

「紗世。今日は来てくれてありがとう!もしかしたら来てくれないんじゃないかなって不安だった。大事な話っていうのは仕事のことなんだ。俺、来月札幌にいくことになった。先週部長に言われて。少なくとも3年は戻ってこれないだろうって。この間振られたのに往生際が悪いって思われるかもしれない。でも中途半端なままではいけないって思った。紗世を裏切って傷つけたのは俺だし、言い訳をするつもりはないよ。最後にきちんと自分の気持ち伝えようと思って。一生大事にするから一緒に札幌にきてほしい。少し考えてみてくれないかな?」


大事な話だと聞いていたのでそれなりの覚悟はしていたつもりだった…。

でも転勤の話は予想外だった。

「…サッポロ?ごめん。ちょっとびっくりした…。えっと…少し時間をください」

紗世はその夜ひさびさに眠れなかった。

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