表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/96

裏切り

「今週末はちょっと予定があって…ごめんな」

週末になるとよくこんなメールが届いた。

信じると決めてから紗世は時田に対して不安や不満を口にすることは一度もなかった。

「仕方ない」

無理矢理自分を納得させていた。

全く会えない日が続いたかと思えば急に会える日が増えたり。

不安定ではあったけれど、やっぱり彼に会えた時はすごく嬉しくて。

自分は時田が好きなんだなと実感する。


長く付き合っていけば気持ちも薄れていくのかななんて思っていたけどそんなことはない。

気づけば時田と紗世の付き合い1年半を超えていた。



平日の夕方過ぎ。めずらしく紗世は高校時代の友達の家を訪れていた。

友達に赤ちゃんが産まれたのだ。産まれたばかりの赤ちゃんは本当に天使のようにかわいい。

「いいなぁ」

スヤスヤ眠る女の子を見て少しだけ未来を夢みる。

自分にも新しい家族を作る日がやってくるのだろうか。

楽しかった時間はあっという間に過ぎ、少々興奮しながら家路を急ぐ。


ふと。


ここは時田のマンションからわりと近いことに気づく。

「寄ってみようかな」

なんとなくの思いつきだったのか彼に会いたかったのか自分でもわからない。

行かなければよかった。後悔しても遅い。

方向を変えて、彼のマンションの方へ歩きだす。

夕飯は何にしよう。

ウキウキしながら歩く彼女の目に飛び込んできたのはー。


よりそって歩く時田と涼子の姿だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ