第9話 西暦1699年1月1日
異世界もので西暦が出てくる異物感。なんかいい
さて、今日はお正月である
こたつに入って、お餅食べて、寝て…
なんてことは残念ながらできない。
ここは異世界なのである!
ざっざっ…っと山を母さんと登って行く。
「セルカ、もし疲れたら言ってね!お母さんがおんぶしてあげるから。」
「ありがと。まだだいじょぶ。」
山に来た理由はいくつかある。
1つ目は、植物を見るためである。
やはり、日本で間違い無いだろう。
四季があること等でほぼ確信していたが、より確実にするために山に来たのである。
2つ目は、山を見るためである。
富士山が見えれば、距離と方角から、現在位置が分かる。周りに見覚えのある山があれば、元の世界の何県から分かるだろう。
そして、3つ目は…
「「おおー!」」
山の頂上はひらけており、そこに出ると、遠くの雲から太陽の光が広がっている。
日の出はもうすぐのようだ。
富士山も見えた。太陽の位置からして、南西だろうか。距離もある程度ある。ということは…、あれは秩父連山だろうか。秩父連山らしきものが北西に見える。ここはきっと元埼玉県だろう。
太陽の全体が出てくるまでの間、母さんと2人で遠くの空を眺めているのだった。
着々と設定が入っていき増す。