第2話 異世界転生?
残念ですが、主人公は死んでしまいました…
知識を集めよう。
そう思ったのは1歳半くらいの頃だった
いや、まさか転生するとは思わなかった!
死ぬとは思ったけど、まさかね!
いや、死にたくなかったけどさ、うん…
転生したのは緑豊かな小さな村。
基本的にお米を食べて生活している。
俺たちのいた世界と違って長閑な世界である。
生まれてすぐはまともな思考もできなかったけど、ようやくある程度の思考ができるようになってきた。
しっかし、なんで前世の記憶が残ってるんだ?
まぁありがたいことだし、ひとまずは置いておいて。
まったく二葉は…
死亡フラグが立ったかに見えた、
と思ったら本当に死ぬとかどれだけ…
いやぁ、デストロイヤーI号(別名ノアの方舟)を設計したのは自分だから、二葉のせいにはできないのだが。
ちなみに、輪廻転生したというわけではないことは分かってる。
だって、元の世界とは文化があまりにも違いすぎる。
ここは、
神国ワゥルガナドーラ、エディル地区、ポナ村。
ここが今、住んでいる場所である。
村であっても、神都に近い位置にある。
暦は、
1月が32日、2月から11月までが30日、12月が33日らしい。やっぱり月を基準に暦ができているのだろう。
こんな暦の国、一体どこの国だ!?
まぁ、異世界の国ワゥルガナドーラだが。
それに…
「セルカー、ご飯できたよー!」
母さんがご飯の合図をする。
「なーん」
適当に返す。
調理方法、それは「魔法ようなもの」なのだ
いや、「魔法のようなもの」によって火を起こしたと言ったほうが正しいかな?
パイロキネシスという言い方もあるが、とりあえずここでは魔法と言っておく。
というわけで、魔法の知識を集めることにしたのだ!
ついでに、国や文化も。
しかし、とても気になることがある。
何が気になるのかというと、
「魔法ってなんぞや!」
じゃない。
なんで月があるんだ?
あれ、結局のところ、デストロイヤーI号って、地球にいた人をみんな…